「パパ見知り」という言葉をご存知でしょうか。ママが抱っこしているときはご機嫌なのに、パパが抱っこした途端に赤ちゃんが泣いたりすることを指す言葉です。赤ちゃんが泣き出すと、パパは赤ちゃんに嫌われているのではないかとショックを受けてしまいますよね。ママも、パパに赤ちゃんのお世話を任せられなくなると困ってしまいます。今回は、赤ちゃんのパパ見知りについて、始まる時期や原因、解消法をご紹介します。
赤ちゃんが泣く「パパ見知り」とは?
「パパ見知り」とは、赤ちゃんがパパに対して人見知りをすることです。
今までパパが抱っこしても泣かなかった赤ちゃんが、あるときを境に、パパが抱っこしようとして激しく泣き出したら、パパ見知りが始まったサインかもしれません。
まるでパパを拒否するかのように号泣するので、ショックを受けてしまうパパも多くいます。積極的に育児をしているパパほど、赤ちゃんの変化に戸惑い、落ち込んでしまうものです。
パパ見知りは、赤ちゃんによって差があり、全く表れない赤ちゃんもいます。また、パパ見知りのタイプも、赤ちゃんによって異なります。抱っこ、おむつ替え、ミルクといった全てのお世話がママでないと嫌がる赤ちゃんもいれば、抱っこ以外はパパでも大丈夫な赤ちゃんもいます。
パパ見知りの体験談が知りたい!
ここでは、実際に赤ちゃんがパパ見知りをしたという先輩パパの体験談をご紹介します。
先輩パパの声
現在1歳8ヶ月の娘は、生後6ヶ月くらいから、ママが一緒でないと寝てくれません。私が寝かしつけようとしても「ママ!ママ!」と大泣きするので、結局いつもママに助けを求めてしまいます。娘を寝かしつけつつ、一緒に寝落ちするのが私の夢です。
Oさん・30代
先輩パパの声
仕事が忙しく、子供が起きているうちに帰宅することが少なかったせいか、目をあまり合わせてくれない時期がありました。「パパ見知り」という言葉があるのは知っていましたが、実際に自分がされると、けっこうショックでした。
匿名希望・30代
前述の通り、パパ見知りの形は赤ちゃんによって違うので、必ずしも全てのパパが上記のようなことを体験するわけではありませんが、実際にパパ見知りされるときに備えて、先輩パパの声を参考にしたいですね。
赤ちゃんのパパ見知りはいつから?
一般的に、赤ちゃんの人見知りは、生後6~7ヶ月頃に始まることが多いといわれています。その時期はママ以外のほとんどの人を嫌がるようになり、同時にパパ見知りが始まるケースが多いようです。
ただし個人差があるので、生後3ヶ月頃から始まる赤ちゃんもいれば、1歳を過ぎてからという赤ちゃんもいます。
パパ見知りがいつまで続くのかについては、始まった時期にもよりますが、2歳頃までになくなることがほとんどのようです。なかには生後7ヶ月頃にパパ見知りが始まり、数ヶ月でおさまった後、また数ヶ月後に再び始まるというケースもあります。
赤ちゃんがパパ見知りする理由は?
そもそも赤ちゃんの人見知りとは、慣れている人以外を怖がって、抱っこされたり近づかれたりするのを嫌がることです。パパ見知りをする赤ちゃんは、決して「パパが嫌い」というわけではなく、「ママではないとダメ」というケースがほとんどだとされています。
赤ちゃんは、ママのお腹で約10ヶ月間を過ごします。生まれてからも、授乳やおむつ替えなど、赤ちゃんのお世話に関わるのは、パパよりもママのほうが多いのが一般的です。
そのため、視覚だけでなく、声やにおい、気配だけで存在がわかるほどママと密接な関係を築くようになり、ママ以外の人に対して拒否する反応を示します。
赤ちゃんがパパ見知りをするようになったということは、ママとの信頼関係がしっかりできていて、ママという存在を認識できるようになった証拠です。パパ見知りは赤ちゃんが成長していく過程の一つだといえますね。
赤ちゃんのパパ見知りの解消法は?
パパ見知りは赤ちゃんの成長段階の一つだということはわかっても、できることなら、パパ見知りをされない方法を見つけたいですよね。下記で、パパ見知りの解消法を紹介するので、参考にしてみてください。
めげずに赤ちゃんと接する
赤ちゃんが泣いてしまっても、パパは気にせずに赤ちゃんとの関わりを保つようにしましょう。赤ちゃんはパパのことが嫌いになったわけではなく、安心できるママの近くにいたいだけです。
しばらくの間は大泣きしてしまうかもしれませんが、赤ちゃんとの関わりを持ち続けることで、パパが安心できる相手だと認識するようになります。
赤ちゃんが泣かないようになるまでは時間がかかりますが、ゆっくりと気長に赤ちゃんと向き合いましょう。ママは、泣かれても赤ちゃんのお世話をしようとするパパを励まして、心のサポートをしてあげてくださいね。
パパとママが良い関係を築く
赤ちゃんがパパ見知りをしても、ママとパパはお互いに思いやりの気持ちを持ち、パパが赤ちゃんのお世話をするときにはママがサポートしてあげましょう。
赤ちゃんはママが大好きで、ママがパパや他の人とどのように接するかを観察しています。また、パパのママに対する態度も、見聞きして感じています。
「大好きなママが信頼しているパパだから安心できる」と赤ちゃんが認識できるように、お互いを支え合えるパパとママでいられるといいですね。
赤ちゃんに対して心を開く
「話すことができない赤ちゃんとは、どう接していいかわからない」というパパも多いのではないでしょうか。さらに、パパ見知りで赤ちゃんに泣かれてしまうと、ますます自信がなくなってしまい、赤ちゃんから遠ざかってしまうかもしれませんね。
しかし、そんなパパの迷いを赤ちゃんは敏感に感じ取ってしまいます。赤ちゃんが泣いていてママが手を離せないとき、「自分が抱っこしても泣き止まないだろう」と思わずに、まっさらな気持ちで赤ちゃんと接してみましょう。
何度も繰り返すことで、赤ちゃんとの関係を築いていくことが大切です。
パパ見知りは赤ちゃんの成長の証!
大好きな我が子に泣かれてしまうと、パパは悲しくなってしまいますよね。しかしパパ見知りは、赤ちゃんがママという存在を認識できるようになった成長の証ともいえます。
パパ見知りは、時間が経てば自然におさまるものです。特効薬はありませんが、育児という長い旅のなかでは、ほんの一瞬の出来事です。
赤ちゃんとパパの信頼関係を築く大切な時期と考えて、おおらかな気持ちで赤ちゃんの成長を見守っていけるといいですね。