赤ちゃんが寝返りをするようになると成長を感じられて嬉しくなりますよね。その反面寝返りしたままうつぶせ寝になってしまわないかなど、心配なこともあるのではないでしょうか。
そこで今回は、寝返り防止について、そもそも対策は必要なのか、対策法にはどのようなものがあるのかなどをご紹介します。
赤ちゃんの寝返りにはどんな危険性があるの?
寝返りをし始めた頃の赤ちゃんは仰向けから寝返りをしてうつぶせになると、そのまま戻れないこともしばしばあります。
ここでは、寝返りによって遭遇するおそれがある状況をご紹介します。
窒息
寝返り自体は窒息の原因にはなりませんが、寝返りしたあとに赤ちゃんの顔の近くに枕やクッション、掛け布団、ぬいぐるみなどがあると、顔が埋まって鼻や口がふさがれて窒息する可能性があります。
特にやわらかいマットレスや敷布団にも注意が必要です。
乳幼児突然死症候群(SIDS)
赤ちゃんが眠っている間に突然死亡する乳幼児突然死症候群(SIDS)は起こる原因ははっきりとはわかっていませんが、あおむけよりもうつぶせに寝かせたときのほうが発生率が高いとされています(※1)。
落下
赤ちゃんが大人用ベッドやソファなどの上で寝返りをすると、勢いあまって落下してしまう危険性があります。ベビーベッドの柵を上げ忘れて、その隙に赤ちゃんが寝返りをして落ちることも少なくありません。
特に、高い場所から落ちたり床が硬かったりすると大怪我につながるので十分に注意しましょう。
赤ちゃんの寝返り防止は必要なの?
寝返りは赤ちゃんの成長のうえで必要な動きなので、止めようとする必要はありません。
寝返り返りができるようになるまでは慎重に見守りながら、それぞれの危険性に対して備えや対策をとることが大切です。
赤ちゃんの寝返りによる事故を防ぐ対策法は?
赤ちゃんが寝返りをするようになったら、事故を防ぐために以下の注意点を心がけるようにしてくださいね(※2)。
赤ちゃんの顔の近くに物を置かない
寝返りをしたときに顔がふさがれないように、赤ちゃんの顔の周りにものを置かないようにしましょう。
特に、布団・枕・クッション・服・ぬいぐるみといったやわらかいものは顔が埋まりやすく、赤ちゃんは自力で払いのけることができないので注意が必要です。
あおむけに寝かせる
SIDSの発症率を下げるために、必ず赤ちゃんをあおむけに寝かせましょう。うつぶせ寝になっていることに気づいたときは、あおむけに戻してあげるようにすると安心です。
ベビーベッドで寝かせて必ず柵をする
赤ちゃんはベビーベッドに寝かせて、必ず柵を上げてロックするようにしましょう。
大人用ベッドに赤ちゃんを寝かせると、寝返りをしたときに転落する可能性だけでなく、横で寝ているママ・パパの体に赤ちゃんの顔が埋もれるリスクもあります。
また、大人用ベッドからの転落防止のためのベッドガードもありますが、ガードとマットレスの間に赤ちゃんが挟まる事故が報告されているため、使用しないでください(※3)。
ベビーベッドに寝かせるのが難しい場合は、転落の危険性が低い布団で寝かせましょう。
寝返り防止クッションは危険?使用してもいいの?
赤ちゃんの寝返りを防止するためのクッションや枕、マットなどが販売されていますが、使用するのはおすすめできません。
海外では、窒息の原因となるおそれがあるため販売が禁止されているところもあります。
寝返り防止グッズの代用品としてバスタオルを丸めたものや自宅にあるクッションなどを使うのも危険なのでやめてくださいね。
赤ちゃんの寝返りをしっかりサポートしよう!
寝返りできるようになるのは、赤ちゃんが成長している証です。安全な環境づくりをしたり、ママとパパと交代で見守ったりしながら、寝返りによる窒息や落下などのリスクを防いであげてくださいね。
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