インプランテーションディップとは?着床時に基礎体温が下がる?

「インプランテーションディップ」は、アメリカでは広く知られている妊娠兆候の一つです。着床時に基礎体温が低下する現象で、妊活中の人にとっては気になる症状ですよね。そこで今回はインプランテーションディップについて、妊娠との関係性、いつ起こるのか、着床時に基礎体温が下がる仕組み、基礎体温のグラフはどう変化するのかなどをご説明します。

インプランテーションディップとは?

基礎体温 グラフ 体温計

インプランテーションディップとは、排卵の数日後から始まる高温期のなかで、一時的に基礎体温が低下する現象を指します。基礎体温が下がるのは着床が起こったタイミングだといわれ、妊娠兆候の1つだと考えられています。

ちなみにインプランテーションディップという言葉自体も、「インプランテーション=着床」と「ディップ=低下」から成り立ち、着床時の基礎体温低下を示しています。

そもそも基礎体温とは?着床後に基礎体温はどうなる?

基礎体温 記録 カレンダー

インプランテーションディップは、基礎体温の変化から掴むことができます。理想的な基礎体温グラフは排卵日を境にして、低温期と高温期に分かれます。この排卵のタイミングでは、プロゲステロン(黄体ホルモン)が増加しており、このホルモンの働きによって体温が上昇します。

また、プロゲステロンには子宮内膜を維持する働きがあり、受精卵が子宮内膜に着床すると継続的に分泌され、高温期が続くことが知られています。逆に、着床しなければプロゲステロンは減少し、子宮内膜が維持できなくなり、生理の出血として排出されます。そして基礎体温は低温期に変わります。

このように基礎体温によって、排卵のタイミングや着床の有無などを予測することができます。

インプランテーションディップで基礎体温が低下する理由は?

記号 クエスチョン 空 雲 快晴

基本的に生理予定日を過ぎても高温期が継続すれば、受精卵が着床して妊娠した可能性が高い、と判断できます。一方、高温期の途中で基礎体温が低下すると、妊娠が成立せずに低温期に入ったと考えられてきました。

しかし、近年は一時的な基礎体温の低下はインプランテーションディップだとみなされ、喜ばしいものだと考えられるようになってきています。

ただ、なぜ着床時に基礎体温が下がるのかについては未だはっきりとしたことはわかっていません。本当に着床が基礎体温に影響を与えているかどうかは、わからないのが現状です。

インプランテーションディップはいつ起こる?基礎体温グラフの変化は?

【740px】基礎体温表 ⑦高温期に体温が低下する(インプランテーション・ディップ)

生理周期において、基礎体温は低温期と高温期を交互に繰り返しています。生理開始日から排卵後数日あたりまでを低温期と呼び、排卵日数日後から次の生理開始日までを高温期と呼びます。

インプランテーションディップが起きるタイミングは、受精卵が子宮内膜に着床する頃なので、高温期の途中(7〜10日目頃)だといわれています。インプランテーションディップが起きたときの基礎体温グラフは上図のようになるので、自身の基礎体温表と見比べてみてくださいね。

インプランテーションディップかどうかは、基礎体温低下の日数でわかる?

女性 カレンダー

インプランテーションディップで基礎体温が低下するのは1~2日程度ですが、3日以上基礎体温が下がっているようなら、低温期に入ったと考えられます。着床による低下と判断するのは、短い期間だけ基礎体温が低下している場合、ということになります。

また、インプランテーションディップかどうかとは別に、高温期が保てずに10日以下で低温期に突入したときには、黄体機能不全などの病気の可能性もあるので注意してくださいね。

インプランテーションディップは着床した証なの?

低下 グラフ 降下 矢印

妊娠した人みんながインプランテーションディップを経験するわけではなく、妊娠していない人にも現れることがあります。アメリカの調査で、「妊娠しなかった人に比べて、妊娠した人のほうがインプランテーションディップが現れやすい」という結果が出たそうですが、「インプランテーションディップがあった=妊娠した」というわけではありません。

インプランテーションディップはあくまで参考にして、基礎体温の高温期が続いているかや、妊娠検査薬なども使用して、妊娠可能性を確かめましょう。

インプランテーションディップは基礎体温の測り間違い?

女性 体調不良 ベッド 不調

インプランテーションディップがあって「妊娠したかも!」と喜んだところ、結局妊娠していなかったというケースは少なくありません。こうした例では、基礎体温の測り間違いが考えられます。女性の体はとてもデリケートなので、少しの刺激で体温が大きく変化するからです。

インプランテーションディップかどうかを判断できるようになるには、正確に基礎体温を計る必要があります。基礎体温を測るときに大切なのは、「朝目覚めたら、布団の中で寝たまま測ること」と「舌の裏側にしっかり体温計を当てて測る」こと。

少しでも体を起こしたり、布団から出たりしただけで体温は変化するので、必ず布団の中で測ります。脳が覚醒するとホルモンバランスが変わって体温も変化するため、最初に計測した数値をつけましょう。

ただし、風邪や疲れなどの体調不良でホルモンバランスが乱れたり、夜更かしや飲酒をして起床時間がずれたりすると、基礎体温が下がることもあります。基礎体温が一時的に下がっても、過度な期待をしないでくださいね。

インプランテーションディップだけで着床は判断できない

女性 基礎体温 体温計 ベッド

高温期に基礎体温が低下するとビックリしますが、妊娠したい女性にとって、一時的な基礎体温の低下はうれしい兆候かもしれません。ただ、医学的に証明されたものではなく、測り間違えの可能性もあるため、インプランテーションディップがあっても、なくても、焦らないでください。

排卵日や妊娠可能性を知るためにも、普段から基礎体温をはかり、自分の体の状態を知っておくことが大切です。着床時期には、着床出血など様々な妊娠初期症状が現れるので、それらも参考にしながら、落ち着いた気持ちで妊娠検査薬が使える日を待てるといいですね。

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