着床時期の飲酒や運動は大丈夫?排卵後の生活の注意点は?

記事監修 助産師 佐藤 裕子
佐藤 裕子 日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... 続きを読む

排卵された卵子が精子と受精し、その受精卵が着床した時点で妊娠が成立します。妊活に取り組んでいる人にとって、排卵後から着床するまでの間は、妊娠できるかどうかを左右する大事な期間。排卵がわかったら、ソワソワしてしまうのは仕方のないことです。「着床時期に飲酒や運動をしたことで、妊娠に影響を与えてしまったらどうしよう」という不安もあるかもしれませんね。今回は、排卵後や着床の可能性がある時期の過ごし方について、注意したいことをまとめました。

排卵から着床までの流れは?

精子 卵子 卵子 受精 核分裂

受精するためには、性交により女性の膣内に射精された精子が、子宮内を進んで卵管の中にたどり着き、排卵された卵子と結びつく必要があります。

卵子と精子が受精した段階ではまだ「妊娠」とは言えません。受精卵は細胞分裂を繰り返しながら、7~10日ほどかけて子宮へたどり着きます。受精卵が「胚盤胞」の状態まで成長すると着床を開始し、5日間ほどかけて子宮内膜の中に潜り込んでいきます。着床が完了してはじめて妊娠が成立します。

通常、排卵から着床までに約2週間かかると考えておくと良いでしょう。ただし、病院の超音波検査で妊娠が確認できるのは、受精の約3〜4週間後です。

着床時期に飲酒や運動をしても大丈夫?

女性 飲酒 アルコール

妊活中の人は、「着床時期の行動が原因で、着床に失敗したらどうしよう」と心配になることもあるかもしれません。しかし、日常生活の範囲で着床に影響を与える行動はほとんどないと考えられています。

着床した可能性のある時期に飲酒をしてしまったとしても、過度なものでなければ心配しすぎる必要はありません。

ただし、妊娠中の女性が飲酒すると、生まれてくる胎児に低体重や奇形などの「胎児性アルコール症候群」を引き起こすリスクがあります(※1)。妊娠した後のことを考えて、妊活中から飲酒を控えておくと安心ですね。

また、普段しないような激しい運動や、長時間の自動車の運転などは避け、リラックスした気持ちで過ごしましょう。

排卵後~着床時期の生活で注意したいことは?

記号 女性 ダメ ストップ

排卵前後で性交渉をもつと、着床が起こる可能性があります。妊活中の方にとっては、排卵後からの生活も気になるところだと思います。

いつも通りの生活を送ることが基本ですが、以下のような行動には念のため注意してください。

過度な運動は避ける

登山やフルマラソンといった、体に強い負荷のかかる運動は避けた方が無難でしょう。ただし、ジョギングやヨガなど、適度に体を動かすものであれば、体調を整えるのにもプラスに働きます。

喫煙をしない

タバコを吸うことで血行が悪くなると、十分な栄養が子宮へ届かなくなってしまう恐れがあります。喫煙の習慣がある人は、妊娠を考えはじめた時点で禁煙を始めるようにしてくださいね。

着床時期はどう過ごせばいいの?

女性 ヨガ 腰

「これをすれば着床しやすくなる」という医学的根拠のある行動はありません。

しかし、着床の可能性がある時期だけに限らず、妊娠しやすい体づくりを意識しておくと良いですね。妊娠するためには、「卵巣や子宮の機能が正常で、ホルモンバランスが正常であること」が大切ですよ。

日頃から意識しておきたい生活習慣は以下のとおりです。妊活に取り組み始めたら、規則正しい生活を心がけましょう。

● ストレスを溜めず、上手に発散する
● 質の良い睡眠をとる
● 禁煙する・タバコの煙を避ける
● 過度な飲酒を控える
● 冷えを解消する
● 適度に運動する
● 栄養バランスのとれた食事をする

排卵後や着床時期は普段通りの生活を心がけて

カップル 夫婦 妊活 家族

排卵後や着床時期だからといって、普段の生活と違う特別なことをする必要はありません。飲酒や喫煙を控え、睡眠・食事・適度な運動を心がけて規則正しい生活を心がけるようにしましょう。

「妊娠率を上げるためにできるだけのことはしたい!」と思うものですが、あまり気負わずに、大切な人たちとの何気ない時間を大切にしてください。

なるべくストレスのない生活を送りつつ、赤ちゃんがお腹に宿ってくれる日を落ち着いた気持ちで待てるといいですね。

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