妊娠してから、無性にアイスクリームが好きになったという妊婦さんもいるのではないでしょうか。冷たくて甘いので、「妊娠中はあまり食べないほうがいいのかな」と気になることもあるかもしれません。
そこで今回は妊娠中のアイスクリームについて、そもそも食べてもいいのか、1日に食べる量の目安、気をつけたいフレーバーや種類などをご紹介します。
妊婦はアイスクリームを食べていいの?
妊娠中は、医師から特に注意をされていなければアイスクリームを食べても問題はありません。つわりで食欲がないときでも、さっぱりしていて冷たいアイスクリームなら食べられる妊婦さんも多いかもしれませんね。
ただしアイスクリームは、おやつやデザートとして食べる食べ物の中ではカロリーや脂肪分が高めで、食べ過ぎると体重増加につながることもあるため、量に注意が必要です。体の冷えにも気をつけてくださいね。
妊婦は1日にアイスクリームをどのくらい食べてもいいの?
妊娠中にアイスクリームを1日どれくらい食べていいか決まりはありませんが、カップやバーのような1人分のアイスクリームであれば、1日1個までを目安としましょう。
1日に1個といっても、体重増加や体の冷えを防ぐためには毎日アイスクリームを食べ続けるのはおすすめできません。1週間に何個まで、1〜2日おきにする、といったルールを決めて食べられるといいですね。
大きいサイズのアイスクリームは、パートナーとシェアしたり半分は翌日にとっておいたりして、一度に食べ過ぎない工夫をしましょう。
妊娠中に気をつけた方がいいアイスクリームは?
アイスクリームの中には、妊娠中は食べるのを控えたり量を減らしたりしたほうがいいものもあります。以下を参考に、アイスクリームを選ぶときに気をつけてくださいね。
アルコールを含むアイスクリーム
ラムレーズンのようなお酒を含むフレーバーのアイスクリームや、風味づけに洋酒を使用しているアイスクリームには注意しましょう。
アルコール分はごくわずかですが、赤ちゃんの成長や発達に影響を及ぼすおそれがあります(※1)。なるべく成分に「アルコール」と記載されているアイスクリームは控えてくださいね。
カフェインを含むアイスクリーム
抹茶やコーヒー系などカフェインを含むフレーバーのアイスクリームは、食べる量に気をつけましょう。
妊娠中にカフェインを過剰摂取し続けると、流産や低出生体重児のリスクが上がるおそれがあります(※2)。
市販の抹茶やコーヒー系のアイスクリーム1人分を1日1個食べたとしても、カフェインの過剰摂取になることは基本的にありません。
ただし、お茶専門店で販売されているような抹茶の濃度が高いアイスクリームはカフェインが多く含まれている可能性があるため、半分だけ食べたり、その日にカフェインを含む他の食品を摂らないようにしたりすると安心です。
「ラクトアイス」と表記されているもの
スーパーやコンビニで売られている一般的なアイスクリーム類は、乳成分の量によって「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」の3種類にわけられます(※3)。乳成分が最も多いのがアイスクリームで、次いでアイスミルク、ラクトアイスとなります。
ラクトアイスは乳成分が少ないぶん、植物油脂や添加物が多く使われてれています。
気にし過ぎる必要はありませんが、植物油脂を多く含むためカロリーが高いものもあるので、食べ過ぎに気をつけたり、アイスクリームやアイスミルクと表記されているものを選んだりすると安心でしょう。
妊娠中は量やフレーバーに注意しながらアイスを楽しもう
妊娠中は甘いものや刺激が強いものは控えるようにといわれますが、食べたいものを我慢し過ぎると、かえってストレスが溜まってしまうこともあります。
今回ご紹介した1日の目安量やポイントに気をつけながらアイスクリームを食べて、妊娠中のリフレッシュタイムを楽しく過ごせるといいですね。