妊婦はアイスクリームを食べてもいい?妊娠中に抹茶アイスは大丈夫?

記事監修 管理栄養士 渡辺 亜里夏
渡辺 亜里夏 神奈川県立保健福祉大学卒業後、予防医学に興味を持ちドラッグストアへ就職。その後独立し、現在はフリーランスの管理栄養士として特定保健指導、ダイエット指導、コラムの執筆、企業様での研修などを中心に活動。い... 続きを読む

妊娠してから、無性にアイスクリームが食べたくなったという妊婦さんは多いのではないでしょうか。つわりがひどくて食欲がないときでも、さっぱりしていて冷たいアイスなら食べられたという話もよく聞きますよね。しかし、アイスクリームは思っているよりも糖分や脂肪分が多く、食べ過ぎると体が冷えてしまうため、妊娠中は注意が必要です。今回は、妊娠中にアイスクリームを食べてもいいのか、カフェインを含む抹茶アイスはどうなのか、妊娠中にアイスクリームを食べるときの注意点についてまとめました。

妊婦はアイスクリームを食べていいの?妊娠初期は?

アイスクリーム ストロベリー

妊娠中にアイスクリームを食べても問題はありません。ただし、アイスクリームはカロリーが高く、糖分や脂肪分も多いため、食べ過ぎには気をつけてくださいね。

妊娠中は、アイスクリームのパッケージの成分表を確認して、「乳固形分」と「乳脂肪分」の数値が高いアイスクリームを選ぶようにしましょう。乳固形分と乳脂肪分の数値が低いアイスクリームには、添加物や植物性脂肪分が多く含まれています。

あまり気にしすぎる必要はありませんが、妊娠中に添加物を過剰摂取すると胎児の奇形異常が起こるリスクが高まるといわれているため、できるだけ添加物を避ける方が安心です。子供の離乳食を作るときに備えて、今から商品の原材料を見る習慣をつけておけるといいですね。

妊娠初期(妊娠15週まで)は流産のリスクが高いため、アイスクリームのような食べ物が胎児に影響を及ぼすのではと不安に思うかもしれません。しかし、妊娠初期の流産のほとんどは胎児側の染色体異常が原因です。

つわりで食べられるものが限られているので、何も食べないよりは「食べられるときに、食べられるものを食べる」方が良いのですが、アイスクリームを食べてお腹が冷えると、下痢やむくみの原因にもなるので、食べ過ぎには気をつけましょう。

妊婦は1日にアイスクリームをどのくらい食べてもいいの?

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それでは、妊娠中は、1日にアイスクリームをどのくらい食べてもいいのでしょうか。

アイスクリームは、牛乳をもとに作られているのですが、生クリームや砂糖も使用しているため、脂肪分や糖分が多く、体を冷やすため、特に妊娠中は食べ過ぎに注意しなくてはいけません。

市販のアイスクリームは、メーカーや種類によって大きさや量が違います。一般的な大きさのカップのアイスクリームやバータイプのアイスクリームであれば、多くても1日に1個を目安としましょう。

大きめのサイズのアイスクリームを食べるときは、旦那さんとシェアして食べる、半分は翌日にとっておくといった工夫をしましょう。

1日に1個といっても、妊娠中に毎日アイスクリームを食べ続けると体重増加につながるので、おすすめできません。1週間に何個までと決めて、食べ過ぎないように気をつけてくださいね。

妊娠中に抹茶アイスは食べていいの?カフェインの影響は?

抹茶アイスクリーム

市販されているほとんどの抹茶アイスには、原材料に抹茶の粉末が使われています。抹茶にはカフェインが含まれているので、妊娠中に抹茶アイスを食べてもいいのか気になる人も多いですよね。

妊娠中にカフェインを過剰摂取し続けると、胎盤を通じてお腹の中の赤ちゃんにカフェインが移行し、流産や死産のリスクが上がるといわれています。また、赤ちゃんの発育や発達に影響が出る恐れもあります。

抹茶をたてて飲む場合、100mlあたりのカフェイン含有量は40〜60mgです。妊婦の1日のカフェイン適正摂取量について、日本では特別な基準はおかれていませんが、1日に150~200mg程度(1杯100mlの抹茶なら3杯くらいまで)であれば、問題ないとされています。

抹茶アイス1個あたりに使われている抹茶の量は具体的に数字で示されていませんが、たてて飲む場合と大きく変わらないと考えると、抹茶アイスを1個食べただけでは、カフェインの過剰摂取になることはありません。

ただし、お茶専門店で販売されているような抹茶の濃度が高いアイスクリームにはカフェインが多く含まれている可能性があるので、食べる量を減らしたり、他のカフェインを摂らないようにしたり、気をつけましょう。

抹茶アイスに含まれるカフェイン量を気にし過ぎるよりは、アイスクリームを食べる量に注意することが大切です。前述のとおり、「多くても1日1個まで」を守っていれば、抹茶アイスを食べてもカフェインの過剰摂取になることはありません。

抹茶アイスだけでなく、コーヒーフレーバーやチョコレートのアイスにもカフェインは含まれます。抹茶アイス同様、1個食べただけではカフェインの過剰摂取にはなりませんが、食べ過ぎには気をつけてくださいね。

抹茶アイスやコーヒーフレーバーのアイスを食べた日は、カフェインを含む飲み物を控えるというように、トータルのカフェイン量で考えるようにしましょう。

妊娠中にアイスクリームを食べるときの注意点は?

アイス アイスクリーム バニラアイス

妊娠中にアイスクリームを食べるときは、どんな種類のアイスクリームをどのくらい食べるのかが大切なポイントとなります。

乳固形分と乳脂肪分の数値を確認する

前述のとおり、妊娠中にアイスクリームを食べるときは、乳固形分と乳脂肪分の数値を見てみましょう。

アイスクリームは乳固形分と乳脂肪分の含有量によって3つに分類されます。乳固形分と乳脂肪分が少ない順に、「ラクトアイス」「アイスミルク」「アイスクリーム」と並びます。

ラクトアイスは価格が安めで、さっぱりしいているので、手軽に食べられますが、添加物や植物性脂肪分がたくさん含まれています。妊娠中は少し値段が高くなっても、「アイスクリーム」と表記されているもを食べるのがおすすめです。

下記に、「ラクトアイス」「アイスミルク」「アイスクリーム」の乳固形分と乳脂肪分をまとめました。

アイスクリームの種類別の乳固形分・乳脂肪分(※1)

乳固形分 乳脂肪分
アイスクリーム 15.0%以上 8.0%以上
アイスミルク 10.0%以上 3.0%以上
ラクトアイス 3.0%以上

体を冷やさないように

アイスクリームをの食べ過ぎると、体が冷えて血行不良になります。その結果、下痢を引き起こしたり、妊娠後期は、お腹の張りやむくみの原因となったりします。

妊娠中にアイスクリームを食べるときは、暖かい部屋で食べて、食べ終わったら体を温めるようにしましょう。

妊娠中は食べ過ぎに注意しながらアイスクリームを楽しもう

アイスクリーム 女性

妊娠中は、甘いものや刺激が強いものを控えるようにといわれますが、食べたいものを我慢し過ぎすぎると、かえってストレスが溜まってしまいます。アイスクリームは、種類を選んだり、食べる量に気をつけたりすれば、妊娠中に食べても問題はありません。

糖分の取り過ぎには気をつけながら、好きなフレーバーのアイスクリームを食べて、気分をリフレッシュできるといいですね。

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