認可外保育園(無認可保育園)とは?どんな園が人気?

保活をしているママの中には、認可外保育園(無認可保育園)を「認可保育園に入れなかったときの候補」と考えている人もいるのではないでしょうか?かつては保育環境が悪いというイメージもあった認可外保育園ですが、最近は独自の教育方針を打ち出したユニークな園も増え、注目を集めています。そこで今回は、認可外保育園とはどんな園なのか、どんな園が人気なのかについてご説明します。

保育園とはどんな施設?

保育園
保育園は、正式には保育所といいます。児童福祉法で「保育を必要とする乳児・幼児を保護者の下から通わせ、保育を行うことを目的とする施設」と定められています(※1)。

保育施設は、大きく2つに分けられます。

● 認可などを受けて運営する保育所(認可保育所など)
● 認可を受けずに運営する運営する保育施設(認可外保育施設)

認可外保育園は、一般的に「無認可」とも呼ばれます。

そもそも「認可」とは?

違い 見分ける 疑問

認可外保育園(無認可保育園)を説明するために、まずは認可保育園から解説します。

児童福祉法に基づいて自治体が設置したもの、もしくは民間の事業者が都道府県の知事の認可を受けて設置した保育園を「認可保育園」と呼びます。そのほかに、下記も認可保育園に該当します(※2)。

地域型保育事業

平成27年にできた「子ども子育て支援制度」によって、地域の実態に合わせた「地域型保育事業」もスタートしました。

地域型保育事業には、以下の形態があります。

● 家庭的保育事業
● 小規模保育事業
● 事業所内保育事業
● 居宅訪問型保育事業

幼保連携型認定子ども園

就学前の教育と保育を一緒に行います。保護者のニーズや地域の実情に合わせて、下記のようなタイプがあります。

● 幼保連携型
● 幼稚園型
● 保育所型
● 地方裁量型

いずれも児童福祉法(もしくは認定こども園法)に基づき、市区町村が自ら運営するか、民間企業が都道府県知事の認可を受けて設置するため、「認可保育園」になります。

認可外保育園(無認可保育園)とは?

保育園 幼稚園 遊具 園庭

認可外保育園(無認可保育園)とは前述の「認可保育園」以外の子供を預かる施設の総称で、保育をする人の自宅で行う少人数のものも含みます(※2)。

保育所や保育園以外に、保育室、託児所、ベビールームという名称をつける施設が多いようです。

認可外(無認可)とはいってもすべての施設が都道府県が行う指導・監督の対象となり、市区町村の職員が同行する立ち入り調査もあります。

例えば東京都では、すべての認可外保育園の開設・変更・休止・廃止には届け出が必要です。子供の安全や適切な保育レベルを確保するために「認可外保育施設に対する指導監督要項」を設け、開設や運営は細かくチェックしています(※2)。

認可外保育園と認可保育園の違いとは?

認可外保育園と認可保育園には、具体的に5つの違いがあります(※2)。

設置する基準

職員の資格や配置人数、施設や庭の広さ、設備などの基準が異なります。

一例として、どちらも調理室の設置を基準としていますが、以下のような違いがあります(※3)。

認可外保育園(無認可保育園)

弁当の持参可、かつ、外部(業者)からの搬入可

認可保育園

調理業務の委託可、かつ、外部(業者)からの搬入は満3歳以上の児童のみ可

事業の目的

認可外保育園は、設置者が自由に事業の目的を設置できます。そのため、独自の教育理念を打ち出した保育をすることも可能になります。

一方の認可保育園は、自治体の子育て支援事業計画に基づいて設置されます。

申し込み方法

認可外保育園は、入園を希望する施設に直接申し込み、契約します。選考方法は園ごとに異なり、認可保育園のように市区町村に選考・調整されることはありません。

保育料

認可外保育園の保育料は、設置者が自由に決めることができます。

運営費

認可外保育園は、原則として、保護者からの保育料で運営しており、自治体などからの支援は受けません。

認可外保育園のメリットは?人気の園は?

幼児 こども サッカー

認可外保育園は事業目的を設置者が自由に決められるため、特徴的なカリキュラムで子供の個性や才能を伸ばしている園もあります。

スポーツに力を入れている園

スポーツを通して人間関係の形成、あきらめずに粘り続ける気持ち、相手を思いやるやさしさを育む認可外保育園もあります。

日々の運動で基礎体力を身につけるだけでなく、自然とのふれあいを大切にし、キャンプなどの野外活動を行ったり、スポーツのレベルアップを目指す子供には、課外授業が用意されていたりすることもあります。

英語に力を入れている園

日本だけでなく外国の文化にも触れながら、読書や歌、お絵かき、工作、食育、科学など、様々なカリキュラムを英語で行う認可外保育園もあります。

小学校から英語が必修科目になったことから、今後もこのような園が増えていくことが予想できますね。

読み・書き・計算に力を入れている園

小学校入学前に、基本的な読み書きや計算を身につけられる認可外保育園もあります。

自分で学習する習慣が身につくと、小学校に入ってからも授業や宿題に自ら取り組めそうですね。

魅力的な認可外保育園があったらぜひ見学を

保育園 幼稚園 子供 遊び 知育 パズル
保育園は、子供が初めて保護者と離れて過ごす場なので、施設や保育の内容は気になりますよね。

認可外保育園(無認可保育園)は、かつては保育環境の悪さに注目が集まっていましたが、今では子供の興味や才能を伸ばすカリキュラムを揃えている施設も多いようです。

保活をしていて、気になる認可外保育園を見つけたら、ぜひ一度、見学をしてみるといいですね。

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