保育園の休園日である日曜日や祝日が仕事で、ママやパパのどちらもいない状態では、子供の預け先に困りますよね。そんなときに、一部の保育施設で休日も保育を行う「休日保育」という事業があります。今回は、休日保育について、どんな事業なのか、申請方法や利用料金なども含めご説明します。
休日保育とは？どんな事業？
休日保育とは、普段認可や認可外も含めた保育園に通園している園児を対象に、日曜日や祝日といった、一般的に保育園が休園日となる日に子供を保育してくれる事業のことをいいます。国が行っている「子ども・子育て支援事業」の一環として、各自治体で実施しています。
基本的には、普段通っている保育園と同等の時間が通常保育の時間です。朝は早くて7時から、夕方は18時30分頃までの保育時間が目安で、延長保育は行っているところと行っていないところがあります。
休日保育は全ての保育園で行っているわけではなく、一部の認可・認可外保育園・認定こども園をはじめ、幼稚園などで行っています。休日保育が必要な園児たちを、休日保育を行っている園に集めて、特定の数ヶ所で保育することがほとんどです。
ただし、休日保育を行っている園や保育士が少なく、定員数はそれほど多く設けられていません。必ずしも預けられるとは限らないのが現状です。
休日保育の申請方法は？
休日保育の申請方法は、まず利用希望の保育園（休日保育を行っている保育園）に登録をします。その後、実際に利用する際は、申込書を在籍している保育園、または役所に提出し、利用承認を得てから利用することができます。
預けられる条件としては、基本的には平日に保育園に預けている事由と同じであることです。主に両親の就労や疾病などによるもので、家事のため、リフレッシュのためといった理由では預けることができないことがほとんどです。
以下に、登録方法・申込み方法・提出書類について、一例をご紹介します。
休日保育の登録時方法
役所で、利用希望の保育園に登録を行います。持ち物は自治体によって異なりますが、母子手帳・健康保険証・送迎時の保護者の写真などが必要なこともあります。
休日保育の申込み方法
まずは、役所か在籍している保育園で申込み書をもらいましょう。
申込み期間は、「利用希望月の前月20日まで」「利用日の9日前まで」など、各自治体によって異なります。申込み期日を過ぎないよう注意しましょう。
提出書類について
自治体によって、申込み書のほか提出書類が異なります。特に必要のない自治体もありますが、日曜日・祝日の勤務状況がわかる就労証明書が必要なことも。過去3ヶ月のシフトを提出する必要がある地域もあるので、どんな書類が必要か、事前に把握しておきましょう。
申込み書に、同時に提出する書類が記載されていることもありますよ。
休日保育の利用料金はどれくらい？
休日保育を利用する料金は、通常の保育料に含む地域もあれば、別途必要な地域もあります。通常の保育料に含まれる場合、保育料のみが無料で、給食代やおやつ代だけ実費のこともあります。
ここでは、保育料が別途必要なケースと、給食代・おやつ代の一般的な料金をご紹介します。
休日保育の一般的な料金
・保育料…1回／800～3,600円（預ける時間、所得税・課税額により異なる）
・おやつ代…1回／100～300円
・給食代…1回／300～500円
・延長料金…1時間／100円～、30分／80円～
※休日保育の利用料が基本保育料に含まれていて、無料の地域もあります。
休日保育を利用するときの注意点は？
休日保育は、普段の保育園と同じ条件であることが基本なので、子供が熱を出したときや、感染症の治りかけなどで登園許可が下りていないときなどは、預けることができません。
また、年末年始は実施していないことがほとんどです。休日保育とは別に、「年末保育」を行っている地域もありますが、対象の園が少なく、各自治体にあるわけではないので、注意しましょう。
どうしても預けられない場合は、ファミリーサポートやベビーシッターにお願いしたり、実家や親戚に預けている家庭もあります。
定員で預けられなかったときのために、他の方法を夫婦で話し合っておくことも大切です。
休日保育を利用するときは子供にも説明しよう
子供にとっては、休日保育をはじめ、預け先によって慣れるまで時間が必要なこともあります。
いつもと違う場所に預ける日は、「今日は●●で遊ぶ日だよ」「●●にお迎えに行くからね」と説明してあげましょう。
預け先での様子を知るためにも、短時間でも子供と向き合う時間を作り、当日過ごした内容にも耳を傾けてあげてくださいね。
