シュタイナー教育とは?特徴は?どんな子に育つの?

「シュタイナー教育」って、聞いたことはありますか?最近よく耳にするけど、どんな教育なのかはいまいちよくわかっていないという方が多いのではないでしょうか。芸能人だと斎藤工さんがシュタイナー教育で育ったと有名ですよね。今回は、シュタイナー教育とはいったいどのようなものなのか、その概要をまとめました。

シュタイナー教育はいつ生まれた?

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シュタイナー教育とは、オーストリア生まれの哲学者ルドルフ・シュタイナー(1861~1925年)が提唱した教育思想・教育実践です。シュタイナーは、1919年にドイツのシュトゥットガルトで工場労働者の子供たちのための教育施設「自由ヴァルドルフ学校」を設立します。そこで、独自の思想を基にして、知性だけではなく全人的な成長を促すための教育に取り組みました。その後、シュタイナーの理論に基づいた教育施設は増え続け、世界中に広まっていきました。

シュタイナー教育が唱える4つの構成要素とは?

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シュタイナー教育では、心と体を含めた全人教育を目指しています。そして人間には4つの構成要素が備わっており、それらを成長段階にあわせて育むことで全人教育が実現できると考えます。

4つの構成要素層の分類

1. 意識としての自我:考える「私」という意識を指す
2. アストラル体(感情):快・不快の感情を指す
3. エーテル体(生命力):成長や繁殖する力を指す
4. 物質としての肉体:体そのものを指す

これらの構成要素は、肉体に始まり、成長、感情の芽生え、自我の形成と、徐々に発達していくとされます。これらをバランスよく成長させていくことが、シュタイナー教育では大切だと考えます。どの構成要素が強く現れるかで子供の気質が変化すると考えられており、その気質にあわせて接し方を変えるという特徴があります。

シュタイナー教育が提唱する子供の成長過程は?

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シュタイナー教育では、人間は7年ごとに成長の節目が訪れると考え、人間が生まれてから成人するまで(0~21歳)の成長過程を7年ごとで3つに分類し、それぞれ発達段階にあわせた教育方法を提唱します。

第1 七年期(0~7歳)

まず物質としての肉体を動かし、体を作ることを重視します。エーテル体が芽生え始める時期であり、成長の土台を作る段階です。この時期は毎日の生活のリズムや周囲の大人からの影響といった無意識的なものを吸い込んで成長すると考えられています。「世界は善であふれている」と子どもが無意識的に理解できるような環境づくりを行います。

第2 七年期(7~14歳)

エーテル体が自律し、アストラル体が司る感情の成長を大切にする時期です。そのため、芸術的な刺激を与えることで感情の成長を促そうと考えます。芸術に重きを置いた教育実践によって生き生きした感情を育み、将来的に豊かな感情を持てるようになることを目指します。

第3 七年期(14~21歳)

アストラル体が自律し、自我がはっきりしてくる時期です。この段階で、抽象概念を理解できる力がつき、自分で思考して認識を深められるようになると考えます。思考力や知力、判断力といったものを身につけ、自分の考えやイメージを表現することを大切にします。周囲の人間も、長所や短所を備えていることを見せることで自分で考える力を養えるように促します。

シュタイナーは、これらを順番通りに育むことで誰でも「自由を獲得した人間」になれると説きます。ここでいう「自由」とは、外の権威や世の中の流れに左右されることなく、自分自身で考えて行動できるようになることを指します。

シュタイナー教育の特徴とは?

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独自の理論に基づくシュタイナー教育では、その教育方法もユニークです。以下特徴的なものをご紹介します。

エポック教育

「エポック」と呼ばれる時間があり、その時間は国語、算数、理科、社会といった主要教科の中から1教科だけを選んで数週間学び続けます。国語をやっている期間には算数を全くやらず、逆に算数をやっている期間には国語は全くやらないというように、集中して1つの教科の学習をすることで、各教科に対しての知識を深められると考えます。

教科書を使わない

シュタイナー教育では決まった教科書を使いません。教科書の代わりに子どもたちがもっている「エポックノート」というものに1年を通して書き込みをしていくことによって、自分の経験と学んできたことを基にした自分自身の教科書を作っていきます。

芸術的科目

低学年では芸術的な手法で教育を行います。たとえば、算数に木の実を使うなど、生活や生命といった身の回りのものと学習内容を結び付け、具体的なイメージを餅ながら教育を実践します。

子供を点数で評価しない

成績で競うのではなく、対象への興味が学習の動機であるべきだと考えているため、テストは行いません。子供に渡される通信簿の中身も点数による評価ではなく、教科ごとに先生から見たその子の人物描写や勉強面の観察などが記載されます。

デジタルメディアを避ける

低学年のうちはテレビやビデオ、ゲームなどのメディアに触れることを推奨していません。小さい頃からデジタルメディアに触れることは、子供の成長に悪影響を与えると考えられているからです。

シュタイナー教育を受けた子はどう育つ?

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シュタイナー教育では正解のない問題に取り組み、問題意識をもつことを大切にしているので、継続して教育を受けていく中で「自分で考えて行動できる」人間になれると考えられています。そのため歴史の長い海外では自分で事業を起こす起業家なども多いといわれています。また芸術的な感性も養われるという点で、日本でもシュタイナー教育を行う学校からは芸能人やアーティストが多数輩出されています。

親子で納得できる教育の形を選びましょう

シュタイナー教育は、世界中で「もう一つの教育」の形として実践されています。子供たちに知識を詰め込ませて点数で評価するのではなく、子供を伸び伸びと育てることを大切にしているからです。ただし肯定的な評価がある一方で、通常の教育に比べて勉強の進捗が遅れてしまうといった声もあるようです。大学進学といった進路を考えた場合には懸念されることもあります。教育に対する価値観は人それぞれですので、きちんと内容を理解した上で親子が納得できる道を選んでくださいね。

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