1歳5ヶ月の成長と発達は?身長と体重は?言葉はどうなる?

監修医師 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県大和市の高座渋谷つばさクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギ... 監修記事一覧へ

1歳5ヶ月頃は、徐々に乳児を卒業して幼児へと成長していく時期。やりたいことも、できることも増えていきます。そこで今回は、1歳5ヶ月の子供の成長と発達の目安、身長と体重や言葉の目安、食事についてご紹介します。

1歳5ヶ月の子供の成長と発達の目安は?

赤ちゃん 歩く 靴

1歳5ヶ月になると、ボール投げやごっこ遊び、スプーンを使って食事をするなど、できることがだんだんと増えていきます。自分でやりたい、という気持ちも出てくるので、危ないこと以外は子供がやりたいことに挑戦させてあげましょう。

1歳5ヶ月の子供の発達の目安として、以下のような特徴があります。

● ごっこ遊びができる
● お昼寝が1回になる
● 積み木を重ねられる、並べられる
● ボールを投げたり蹴ったりできる
● 自分の名前を呼ばれると返事をする

ただし上記はあくまでも目安です。この時期は成長が速い子もいれば、ゆっくりな子もいるので、周りの子と比べずその子のペースに合わせて成長を見守ってあげてくださいね。

1歳5ヶ月の子供の体重・身長の平均は?

順序 how やり方 数字 123

厚生労働省の調査によると、1歳5ヶ月の子供の体重と身長の目安は以下の通りです(※1)。体重は生まれたときの約4〜5倍、身長もすらりと伸びてころころした赤ちゃん体型からすっきりとした幼児体型へとだんだん変わってきます。

●男の子
体重:8.53〜12.23kg、身長:74.8〜84.8cm

●女の子
体重:7.9〜11.55kg、身長:73.0〜83.2cm

1歳5ヶ月児はどんな言葉を話す?喋らないのはどうして?

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1歳5ヶ月の子供は話す言葉の数が増えて、最初の頃は「マンマ」と単語しか話せなかった子が、徐々に「マンマ、すき」のように二語続けて話し出すことも。また、名前を呼ぶと「あい」と返事をできる子もいます。

ママの言っていることは分かるのに、何と表現すれば良いのか分からないから話せない、ということがあります。読み聞かせをしたり、ママが子供の気持ちを言葉にしてあげたりすることで、言葉を覚えてもらいましょう。

言葉の発達には個人差があるので、まだ喋らないからといって心配しすぎることはありません。「ワンワンは?」と聞かれたら犬を指差すなど、まずはママの言っている言葉の意味を理解できることが大切ですよ。

1歳5ヶ月の子供の食事はどうすべき?

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1歳5ヶ月になると歯や歯茎ですりつぶして食べられるようになり、大人と一緒に1日3回の離乳食を食べるようになります。食べられる食材も増えるので、味付けを大人の1/3くらいの薄味にすることで、大人の食事から取り分けることもできますよ。

1歳5ヶ月になると、食事を手づかみしたりこねたりしますが、これは赤ちゃんが自分で食べたいという意思が出てきた証。ただし、ずっと遊んでいて明らかに食べないようであれば、一度食事をやめて、改めて食事を再開してみるのがおすすめですよ。

1日3回の食事のリズムに慣れてきて、自分でご飯もおかずも食べるようになってきたら、離乳食を完了して「幼児食」をスタートしてみましょう。だいたい1歳半頃から幼児食を始める子が多いようですが、その子の成長に合わせてくださいね。

1歳5ヶ月の子供が歩かないのはどうして?どうしたらいい?

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1歳5ヶ月になると、ほとんどの子が歩けるようになります。一人でもしっかり歩けるようになり、小走りをしたり後ずさりをしたりできる子も出てきます。運動能力が発達する時期なので、天気の良い日は外を散歩してどんどん歩く機会を作ってあげましょう。

この時期の子供の発達は個人差が大きいため、まだ歩かなくても発達が遅いわけではありません。慎重で怖がりな性格の子供の場合、あと踏み出すのが怖いという理由で歩かないこともあります。

まだ一人で歩けない場合は、子供の両手を掴んで一緒に歩く練習をしてあげましょう。そのとき「いちに、いちに」と声がけをしてあげると、子供もリズムに合わせて動きやすくなりますよ。

また、子供の「歩きたい」という気持ちを引き出すことも大切。「こっちだよー」と声をかけて子供が自ら歩くように促したり、手押し車のおもちゃを使ってみたりするのもおすすめです。

1歳5ヶ月の子供の夜泣きがひどい理由は?

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夜泣きはだいたい生後3ヶ月くらいから始まり、1歳半頃にはおさまることが一般的です。遅い子の場合2歳になっても夜泣きをすることもあるので、時期や期間には個人差があります。

夜泣きの原因はまだはっきりと分かっていませんが、不安や興奮、睡眠サイクルの乱れなどが影響していると考えられます。1歳5ヶ月になると、昼寝は1日1回、食事は3回、おやつは2回という生活になります。

しかし、昼寝の時間が長すぎたり、大人に合わせて夜更かししてしまったりすると、睡眠サイクルが崩れて夜泣きに繋がる可能性があります。決まった時間に寝ていても、寝る前にスマートフォンで動画などを見ていると、ブルーライトの刺激によって興奮してしまい、ぐっすり眠れないこともあります。

また、この時期の赤ちゃんはできることがどんどん増えて、刺激がいっぱいの毎日を過ごします。昼間の出来事を整理できず興奮した状態のままだと、昼と夜の区別がつかず、うまく寝られなくて泣いてしまうこともあります。

夜泣きがひどいと、ママやパパも疲れてしまいますよね。まずは、毎日起きる時間を決めて朝日をたっぷり浴びることで生活リズムを整えていきましょう。また、昼寝の時間は夕方までずれ込まないようにして、夜に赤ちゃんがぐっすり眠れるように工夫してみてくださいね。

1歳5ヶ月の子供の成長を見守ろう

1歳5ヶ月になると、だんだんと子供のできることが増えてきます。その分、周りの子ができていて自分の子ができないことがあると不安になってしまうかもしれません。しかしこの時期の子供の成長スピードには個人差があるので、他の子と比べる必要はありませんよ。

もしも子供の発達に不安なことがあれば、かかりつけの小児科などで専門家に相談してみてくださいね。

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