1歳半健診の内容は?言葉・積み木・発達障害の項目もある?

監修医師 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県横浜市のなごみクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担... 監修記事一覧へ

子供が1歳半頃になると、動きや言葉にも少しずつバリエーションが出てきて、コミュニケーションも楽しくなってきます。ただ一方では発達の程度に個人差も出てくる時期なので、1歳半健診を忘れずに受診して、成長の状況をきちんとチェックしましょう。必要なら育児に関するアドバイスを受けることが大切です。今回は、1歳半健診の内容として、積み木や指差し、言葉のチェックなど、事前に知っておきたいチェック項目をご紹介します。

1歳半(1歳6ヶ月)健診とは?

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1歳半健診とは、厚生労働省の母子健康法により定められた、すべての1歳6ヶ月児を対象とした健康診断のことです(※1)。自治体の保健センターなどで行われることが多い集団健診で、これまでに行ってきた乳児健診に加え、歯科健診も行われます。

「1歳健診からあまり時間が経ってないのにまたやるの?」と思うママもいるかもしれませんが、1歳健診が任意なのに対して1歳半は定期健診なので、必ず受けるようにしましょう。乳児は半年でも大きく成長していますよ。

1歳半健診を行う目的は?発達障害もわかる?

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生まれてからこれまでの乳幼児健診では、主に体の発達を中心に診てきましたが、1歳半になるとほとんどの赤ちゃんは歩けるようになっています。そのため、今度は精神的な成長や言葉の発達を診ることが大切になります。

さらに、歯の健診を行って虫歯を予防したり、生活習慣の自立や栄養・育児の指導を行い、乳幼児がより健康な生活を送れるよう促したりすることが目的です(※2)。

体の発達と同じく言葉の発達も個人差が大きく、生活環境や子供の性格なども言葉や心の発達スピードに影響を与えます。

この健診で発達が遅いと判断されたり、発達障害の可能性があると指摘されたりしても、多くの場合、様子を見ることになります。必要があればその後に専門的な働きかけを行うことで、通常の発達段階に追いつけることも珍しくありませんよ。

1歳半健診によって、1歳半時点での我が子の発達状況が標準の範囲かどうかをママとパパが把握し、今後の子育てに活かすことが、もっとも大切な目的ともいえますね。

1歳半健診に必要な持ちものは?

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多くの1歳半健診では集団健診になるため、時間帯によってはとても混み合い、健診の順番を待つ時間が長くなることもあります。以下の持ちものを参考に、当日忘れものがないよう準備しておきましょう。

持ちもの

● 母子手帳
● 事前に送付された問診票(記入を済ませておく)
● おむつ一式(おむつ2~3枚・おしりふき・おむつ替えシート)
● ガーゼやタオルなどの汗やよだれ拭き
● 赤ちゃんの飲みもの(お茶や水を飲んでいれば水筒やマグ)
● 汚れものを入れるビニール袋
● 普段使用している歯ブラシ(歯科健診がある場合)

自治体ごとに持ちものが異なるので、問診票と同封されているお知らせをよく確認した上で準備してくださいね。

1歳半健診の内容とチェック項目は?

積み木

1歳半健診の内容は、自治体によって多少内容が異なりますが、基本的な内容は厚生労働省によって決められています。主な項目は以下の通りです(※3)。

身体面の発達・健康状態のチェック

身長、体重、頭囲、胸囲、大泉門(頭頂部にある頭蓋骨のつなぎ目)の塞がりの有無、胸とお腹の聴診・触診などのチェックがあります。歯磨き指導・栄養指導などが追加されることもあります。

精神面の発達のチェック

言葉がどのくらい理解できているか・手指はどのくらい発達しているかなどをチェックします。具体的には、簡単なイラストを見せつつ「ワンワンはどれ?」「ブーブーはどれ?」と聞いて指差しをさせる、積み木を何個か積ませる、絵本のページめくりをさせる、他の人のマネをするか見るなどの方法でチェックします。

問診

あらかじめ配布された用紙に普段の様子(1日の生活リズム、食事・おやつの内容、遊び、歯磨きの様子など)について記入しておき、当日はこの用紙をもとに保健師との簡単な面談が行われます。内容を誇張したりウソを書いたりせず、子供のありのままの様子を記入しましょう。

1歳半健診で言葉や積み木をチェックする意味は?

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1歳半健診の内容では、歩行や積み木、指差し、言葉のチェックが不安というママやパパも多いようです。

発達の遅れを指摘されるとショックを受ける人もいますが、まだまだ赤ちゃんはこれからも成長していきます。今後の育児のアドバイスをしっかり受けるようにしましょう。具体的には積み木や指差し、言葉では、具体的に以下のような項目を確認します。

積み木やページめくり

積み木やページめくりは、主に指先の発達をチェックする意味があります。積み木を何個か積ませたり、絵本のページをめくらせたりしてチェックします。

指差し

指差しは、相手の話す言葉がどのくらい理解できているかをチェックする意味があります。

簡単なイラストを見せつつ「ワンワンはどれ?」「ブーブーはどれ?」と聞いて指差しをさせたり、話しかけられている人に対してコミュニケーションをとろうとしたりしているかなどをチェックします。

言葉

「ママ」「マンマ」「パパ」「ワンワン」「ブーブー」「ナイナイ」など、意味のある言葉がいくつ話せるかを確認します。たくさんではなく、2〜3個程度話せたら良いとされています。言葉が話せなくても、ママやパパの話す言葉が理解できてれば、様子を見ましょうね、と言われることが多くなります。

1歳半健診に行くときのポイントや心構えとは?

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1歳半健診に行くときのポイントは、普段から気になっていることも問診票に記入しておくことです。

あらかじめ用紙が配布されていれば、問診票に普段の様子(1日の生活リズム、食事・おやつの内容、遊び、歯磨きの様子など)について記入しておきましょう。当日はこの用紙をもとに保健師との簡単な問診が行われます。

乳幼児健診は、育児の悩みや気になることを専門家にチェックしてもらうことが目的のひとつなので、内容を誇張したりウソを書いたりせず、子どものありのままの様子を記入しましょう。

当日、質問したい内容を忘れないように、問診票のメモ欄に普段から気になっている育児のことや発育について記入しておくと聞き漏れがなく安心ですよ。

1歳半健診でひっかかったら?

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例えば、子供がうまく指差しできなかったときも、たまたま機嫌が悪い、慣れない健診会場の雰囲気に緊張してしまったということもあります。明らかな異常がある場合は別として、保健師さんもそのあたりはきちんと理解していますよ。

その場で確実な判断ができないのに無責任なことを言うわけにはいかないので「要観察」にされて「ひっかかった!」と思うママも多いと思いますが、たいていは2〜3ヶ月後に次回の健診や電話などでフォローが入るので、そのときに問題がなければ大丈夫。

もししばらく様子を見てもママの不安が解消されないようであれば、改めて保健センターの保健師やかかりつけの小児科医に相談してみましょう。

1歳半健診で育児の不安を解消しよう

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「健診のときだけ指差しができないかも」「要観察になっちゃった!どうしよう…」と必要以上に不安を感じるママは少なくありません。1人目の場合は何もかもが初めてですし、2人目以降なら上の子と比べてしまって心配になるのは自然なこと。

しかし、この時期の子供の成長には個人差があります。健診は子供の今の状態を客観的にチェックするためのものですから、「○○ができるから優秀」「××ができないから育児方法が間違っている」などとは考えないようにしたいですね。

他の子と比べたりせず、ゆったりと構えて健診に臨めるようにしましょう。

1歳半健診は、日頃の育児の悩みや不安を解決する絶好の機会です。わからないことがあればどんどん質問してくださいね。

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