幼児食とは?いつから始める?初めてにおすすめのレシピは?

離乳食完了期が終わると「幼児食」へと進みますが、いつから始めたらいいのか迷うこともあるのではないでしょうか。離乳食とも大人の食事とも違うので、量やメニューなどに悩むママやパパも多いかもしれませんね。

そこで今回は幼児食について、始める時期や食事の量、おすすめのレシピをご紹介します。

幼児食とは?いつから始めたらいいの?

幼児食 1歳 2歳 食事 女の子 日本人

幼児食とは、離乳食が完了する1歳半頃から就学前(5〜6歳頃)までの子どもを対象とした食事のことです。

離乳食の完了期(生後12~18ヶ月頃)が終わっても、いきなり大人と同じ食事ができるわけではないため、幼児食の時期が必要となります。

離乳食完了期から幼児食へ移行するタイミングは、次の項目を目安にしてみてください。

幼児食を開始する目安

  • 3回の離乳食と1〜2回のおやつを安定して食べられる
  • 食べ物を前歯で噛み切るだけでなく、すりつぶすようなみ方ができている
  • 自分で食べようとする行動がみられる
  • 牛乳やフォローアップミルクといった水分をコップから飲める

すべてに当てはまる必要はないので、だいたい当てはまるようになってきた頃に幼児食をスタートしてみましょう。

幼児食の量はどれくらい?1~2歳の食事は?

グッズ 調理器具 料理

幼児食になると、離乳食の頃よりも食事量が増えます。1~2歳の1日あたりの食事の目安量は以下の通りです(※1)。ごはんと食パンは1日あたりではなく、1食あたりの量となります。

幼児食の1日の食事の目安量(1~2歳)

体をつくるもとになるもの

  • 魚 20g(1/4切)
  • 肉 20g
  • 卵 25g(小さめサイズ1/2個)
  • 豆腐 40g(1/8丁)
  • 牛乳 300cc(コップ1〜2杯)
  • 海藻類 1g

体の調子を整えるもとになるもの

  • 緑黄色野菜 60g
  • 淡色野菜 100g
  • 果物 50〜80g

エネルギーのもとになるもの

  • ごはん80〜100g または、食パン8枚切り1枚(※1食分)
  • いも類 30g
  • 砂糖 10g(大さじ1杯強) 
  • 油 5g(大さじ1/2杯)
  • バター 5g(大さじ1/2杯)

2歳になる直前までを対象とした食事量なので、離乳食期と比べて量が多いように感じるかもしれません。

幼児食をスタートして間もない頃は、子どもの食欲にあわせて食べる量を調節してあげてくださいね。

幼児食を作るとき・与えるときの注意点やポイントは?

食事 女の子 幼児

幼児食を作るときや与えるときは、次の注意点やポイントに気をつけましょう。

栄養バランスを整える

離乳食期は、食事とは別に母乳やミルク、フォローアップミルクからも栄養を補っていましたが、幼児食期になると必要な栄養は基本的に食事だけでとるようになります。

さまざまな食材を取り入れて、栄養バランスのよい献立を心がけるようにしてください。

味付けは薄めに

離乳食のときに比べて使える調味料は少しずつ増えていきますが、辛いものや味が濃いものは避けましょう。離乳食期に引き続き、味付けは大人の半分程度が目安です。

食べやすい調理法を心がける

幼児食に移行しても噛む力はまだ弱く、食べ物によって噛み方を調節するのは難しいので、3歳くらいまでは食べやすいかたさや大きさを意識した調理法で作るようにしてください。

歯が生え揃ってきたら、さまざまな切り方や形の食材を食べさせて、噛む力をつけたり噛み方の練習をしたりすることも大切です。

スプーンやフォークの練習をさせる

幼児食をスタートする頃には、スプーンやフォークを使うことに少しずつ慣れてくる子どももいます。

まだ使い方がぎこちなかったり、こぼしたりすることも多いので、ママやパパがサポートしながら練習をさせてあげてください。

スプーンやフォークが使えるようになって箸にも興味を示し始めたら、箸を持つ練習をスタートしてみるといいでしょう。

食事の楽しさを教える

離乳食から幼児食に移行する時期は食べられる食材が増え、食事の時間帯も大人とほぼ同じになります。

幼児食を通じて「食事は楽しいもの」であると伝えてあげることが大切なので、家族で楽しく食卓を囲んだり季節にあった行事食を取り入れたり、食べることがワクワクするような工夫をしてあげられるといいですね。

苦手な食材や初めて食べる食材も、家族が美味しそうに食べている姿を見ると挑戦してみようと思うことがあるかもしれませんよ。

幼児食で不足しがちな栄養素は?

果物 野菜

幼児食を食べる時期の子どもは、一般的にカルシウムや鉄、食物繊維、たんぱく質などが不足しがちといわれています。

カルシウムは骨の成長に必須で、不足すると骨が弱くなります(※2)。鉄は不足すると貧血になり、運動機能・思考力の低下や疲れやすいといった症状が出ます(※2)。

離乳食に比べると、幼児食は水分が少なめの食事が多くなります。便秘予防のために、食物繊維が豊富な食材も取り入れましょう。

幼児食におすすめのレシピは?

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ここでは、栄養たっぷりの幼児食のレシピを2つご紹介します。

五目ごはん

材料(1食分)

・にんじん、えのき、いんげん…各10g
・ひじき…ひとつまみ
だし汁…1/4カップ
・しょうゆ、砂糖…各小さじ1/2
・塩…少々
・鷄ひき肉…20g
・軟飯…90g

作り方

  1. 野菜は粗みじんに切りに、ひじきは水で戻してからみじん切りにする
  2. 鍋にだし汁と調味料、鶏ひき肉を入れ、煮立ったら野菜とひじきを入れる
  3. 水分が少なくなったら火を止め、軟飯を混ぜる

野菜スープ

材料(1食分)

・にんじん…30g
・玉ねぎ…40g
・キャベツ…1/2枚
・じゃがいも…20g
・トマト…1/6個
野菜スープ…100ml
・塩…ひとつまみ

作り方

  1. 野菜を7mm角に切る
  2. 鍋に野菜スープを入れて火にかけ、切った野菜を加えてやわらかくなるまで煮る
  3. 塩で味を調整する

五目ごはんと野菜スープに、ヨーグルトや牛乳などの乳製品や果物を添えると、1食分としてしっかり栄養をとることができますよ。

幼児食を通して健康的な食習慣を身につけよう

離乳食期が終わって幼児食へ移行しても、まだ歯の本数は少なく消化器官も未発達なので、子どもの成長にあった食事内容を考えてあげましょう。

幼児食は、健康的な食生活の習慣を身につけるための大切なステップです。スーパーで一緒に食材を選んだり、キッチンで野菜をちぎることに挑戦させたりするなど、幼児食を通して食育もできるといいですね。

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