【生後4ヶ月の赤ちゃん】体重や授乳間隔など、成長や育て方まとめ!

監修専門家 助産師 佐藤 裕子
佐藤 裕子 日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... 監修記事一覧へ

生後4ヶ月頃になると、授乳の回数や睡眠時間などが安定してきて、育児が楽になってきたと感じるママが多いようです。その反面、夜泣きがはじまったり、奇声を上げたりする赤ちゃんもいて、心配になることもあります。今回は、生後4ヶ月の赤ちゃんについて、身長や体重、授乳間隔、育児のポイントをご紹介します。

生後4ヶ月の赤ちゃんの身長や体重は?

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厚生労働省の成長曲線によると、生後4ヶ月の赤ちゃんの身長・体重の目安は下記の通りです(※1)。

生後4ヶ月の赤ちゃんの身長・体重

身長 体重
男の子 59.9~68.5cm 5.67~8.72kg
女の子 58.2~66.8cm 5.35~8.18kg

ただし、赤ちゃんの身長・体重には個人差があり、成長曲線はあくまでも目安です。出生時の身長や体重から成長曲線のカーブに添って増えているかどうかが大切です。

生後4ヶ月の赤ちゃんの特徴は?

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生後4ヶ月頃になると、授乳の量や回数が安定し、赤ちゃんが普段どれくらい母乳やミルクを飲むか、わかってくる頃です。

生まれてから生後3ヶ月頃までは体重がどんどん増えていましたが、生後4ヶ月になると体重の増加はゆるやかになります。体つきがしっかりしてきて運動機能が発達することで、手足の動きが力強くなり、筋肉もついてきますよ。

視野もグンと広がり、目の前や近くのおもちゃに手を伸ばす仕草も見られるでしょう。

生後4ヶ月ともなると首はしっかりとすわり、縦抱きも安定してくるので、外出が楽になってきます。抵抗力がつくことで、少し遠出もできるようになりますよ。

うつぶせ寝も少しの間ならキープできるようになってきます。その状態から腕の力を使って、寝返りの動作をしはじめる赤ちゃんもいます。

生後4ヶ月の赤ちゃんの主な特徴

  • 首がすわり安定する
  • 興味のあるものに手を伸ばしてつかもうとする
  • 手にしたものを何でもなめる
  • 唾液の分泌量が増えて、よだれが多くなる
  • 感情表現が豊かになる
  • 昼と夜の区別がつく
  • 夜眠る時間が長くなる
  • 昼寝のリズムがついてくる

生後4ヶ月の育児のポイントは?

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生後4ヶ月頃になると、消化機能が発達し、よだれの量が増えはじめます。ママやパパが食事をしているとじっと見つめてよだれを出し、真似をして口を動かす赤ちゃんも。

生後5~6ヶ月頃からはじめる離乳食に向けて、ママやパパが楽しそうに食事をする様子を見せてあげると、赤ちゃんが食べ物に興味を示すようになりますよ。

外出の機会が増えてくる時期ですが、赤ちゃんの体調や生活リズムを優先して、くれぐれも無理はしすぎないようにしましょう。

車で出かけるときは、チャイルドシートの装着が法律で義務づけられています。どのチャイルドシートがいいかわからない人は、レンタルで試してみると安心ですよ。

生後4ヶ月の外出時の服装服は、普段のコンビ肌着やカバーオールに加え、季節に合わせて帽子や靴下、着脱しやすいベストやカーディガンを用意してあげましょう。

生後4ヶ月の赤ちゃんの授乳間隔や時間は?

授乳

生後4ヶ月の赤ちゃんは、吸う力がつくので、授乳のリズムが整ってきます。

母乳の場合

1日の授乳回数は5~6回くらいで、日中は4時間おき、夜は5時間おきくらいが目安です。

完全ミルクの場合

1回に与える量は180〜200mlが目安で、1日に5回ほど飲ませます。1日のトータル量は1リットルを超えないように与え過ぎには注意してくださいね。

ミルクやおっぱいを飲む量は生後4ヶ月頃にピークを迎え、離乳食のステップが進むにつれて徐々に減っていきます。

生後3〜4ヶ月になると、遊び飲みを始める赤ちゃんもいます。遊び飲みが目立つ場合は、一度中断して、しばらくしてから与えてみてください。それでも積極的に飲まなければ、授乳を切り上げ、次の授乳を少し早めましょう。

ミルクの場合は余ったものを保存すると雑菌が繁殖するので、必ず作り直してくださいね。

生後4ヶ月の赤ちゃんの睡眠時間は?

赤ちゃん 寝る 日本人

個人差がありますが、生後4ヶ月頃の1日の睡眠時間はトータルで13〜15時間ほどです。昼と夜の区別がだんだんとついて、日中に起きている時間がさらに長くなります。夜は6~7時間まとめて眠る赤ちゃんもいます。

夜間の授乳回数も減り、夜中に1回授乳をすれば朝まで寝るケースもあります。

生後4ヶ月の赤ちゃんとの生活は?おすすめの遊びは?

生後6ヶ月 赤ちゃん

生後4ヶ月頃の基本的な生活リズムは、昼寝と睡眠ですが、前述の通り、昼寝の回数や夜中の授乳回数が減ってきます。日中の起きている時間は、外出をしたり、おもちゃで遊んだりしましょう。

生後4ヶ月の赤ちゃんの1日(例)

0:00 授乳①
6:00 起床・授乳②
8:00 遊び
9:00 昼寝
10:30 授乳③
11:00 散歩
12:00 昼寝
13:30 授乳④
15:00 散歩
16:00 お風呂・授乳⑤
19:00 授乳⑥
20:00 就寝

生後4ヶ月頃は、周囲への関心がますます増して好奇心旺盛になり、興味を引くものがあれば頭を動かしたり目で追いかけたり、手を伸ばすなどの反応を示します。

うつ伏せにすると頭と肩を起こす姿勢ができるようになるので、目線の先にぬいぐるみや音の出るおもちゃを置いて遊んであげましょう。よだれがついても洗えるマットの上で遊ばせれば、清潔に保てるのでおすすめですよ。

手の力もつき、小さいおもちゃなら持ち上げることもできます。仰向けで寝ている状態でおもちゃを持たせるときは、顔や頭の上に落ちないように注意をし、硬いおもちゃは持たせないようにしましょう。

また、生後4ヶ月頃は身の回りのものを舐めるようになる時期なので、体に害のない素材や飲み込まない大きさのおもちゃを選ぶことも重要です。電化製品のコードやケーブルなど、周囲のものにも注意しましょう。

生後4ヶ月の夜泣きや黄昏泣きはどう対処すればいい?

赤ちゃん 夜泣き 泣く

生後4ヶ月頃になると、夕方に「黄昏泣き」、夜中には「夜泣き」がはじまることがあります。以下を参考に、対処してあげましょう。

黄昏泣きの対処法

黄昏泣きの明確な原因はわかっていませんが、昼夜の区別がつきはじめた反面、自律神経がついていけず、夕方にぐずったり泣いたりしてしまうという説があります。無理に泣きやませようとすると逆効果なので、リラックスさせてあげましょう。

抱っこで体を温めたり、歌で気持ちを落ち着かせたり、少し外を歩いたりして気分転換させてあげるといいですよ。ママにとって夕方は特に忙しい時間帯ですが、優しい気持ちで赤ちゃんに向き合ってあげましょう。

夜泣きの対処法

一般的に夜泣きは生後8ヶ月頃に起こることが多いといわれていますが、早い赤ちゃんは生後3ヶ月からはじまります。

夜泣きの原因もはっきりと解明されていませんが、睡眠サイクルを正していくことで赤ちゃんの生活リズムが整い、夜泣きの頻度が少なくなることもあります。日中に窓辺で日光浴をさせるだけでも、昼と夜の区別がついて睡眠サイクルが整いやすくなりますよ。

また、あまりにも夜泣きをするときは、日中に飲む母乳やミルクの量が足りていない場合もあるので、哺乳量や回数を見直してみましょう。

生後4ヶ月の赤ちゃんの奇声はどう対処すればいい?

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生後4ヶ月頃の赤ちゃんは、「キャー」「キー」など奇声と間違うような様々な声を出して遊ぶようになります。奇声をあげる原因は、聴力が発達することで自分の声が認識できるようになり、声を出すことがどんどん楽しくなるからだといわれています。

また、不機嫌な状態になると、奇声を上げながら泣くこともあります。毎日決まった時間に起こることが多いので、おむつや室温で不快感がないかも確認しましょう。

成長とともに奇声をあげる回数も減っていきますが、赤ちゃんは多かれ少なかれ奇声をあげるものです。生後5ヶ月頃にはおさまることがほとんどなので、辛抱強く赤ちゃんの成長を見守りましょう。

生後4ヶ月頃は成長が著しいので、柔軟に対応しましょう

生後4ヶ月になると、これまでに比べて大きく成長して生活も変わるので、ママやパパは慌ててしまうこともあるかもしれません。

事前におもちゃの素材や大きさについて調べたり、夜泣きや黄昏泣きなどを知ったりするだけでも、心の準備ができますよね。赤ちゃん自身も理由が分からずに起きていることもあるので、ママやパパが焦らず、柔軟に対応してあげましょう。

赤ちゃんの成長や発達で不安なことがあるときは、生後4ヶ月健診や小児科を受診したときに相談してみてくださいね。

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