子供に小さいうちから英語に触れさせてあげたいと考えるママやパパの間で、「プリスクール」と呼ばれる施設が注目されています。今回は、プリスクールとはどのような施設なのか、保育園とは違うのか、そしてメリットやデメリットにはどのようなものがあるのかなどについてご説明します。
プリスクールとは？
プリスクールとは、日本語でいうところの保育園や幼稚園に相当する施設の総称で、その最大の特徴は英語による保育を行うところです。ただし、英語教室のように英語そのものを学ぶのが目的ではありません。英語で生活しながら、英語以外のことも学ぶことを目的としています。
プリスクールの受け入れ年齢は施設によって異なりますが、早いところでは0歳から受け入れがあるところも。入った後は、小学校入学前まで通うことができるところもあります。
プリスクールは保育園とは違うの？
プリスクールは保育園や幼稚園と同じ位置づけにありますが、自治体による認可を受けている施設は少ないのが現状です。認可を受けていない場合、制度上は保育園や幼稚園として扱われないことになります。
ただし、最近は認可を受けている一部の私立幼稚園がプリスクールとして英語保育に切り替える例もあります。この場合は、「英語保育に力を入れている認可幼稚園」ということになります。
プリスクールのカリキュラムは？
プリスクールは英語教室とは違い、幼児の教育全般を行なっていることが多いため、カリキュラムの内容も幅広く、いろいろなものがあります。一例として、プリスクールの方針や特徴を軸にした、次のようなカリキュラムがあります。
● 体験学習を大切にする
● 英語の読み書きを重視
● 国際感覚の養成を重視
● インターナショナルスクールなどへの受験を意識
あれもこれも子供に受けさせたいと思ってしまうかもしれませんが、各プリスクールの特色をしっかりと把握し、最適なところを選びたいですね。
プリスクールの保育時間は？
プリスクールの保育時間は、幼稚園の形態に近いところが多いようです。具体的には、午前中だけの場合や、午前中から昼食を挟んで13時から14時くらいまで保育する場合があります。
プリスクールの中には、延長保育として夕方ごろまで子供の面倒をみてくれるところもありますが、これは幼稚園でいうところの「預かり保育」に相当するものです。
プリスクールにかかる費用は？
プリスクールは、週何回通うのか自由に決められるところも多く、週1回しか通わない子もいれば、週5回通う子もいます。そのため、通う回数によってかかる費用が異なります。
あくまで参考程度ですが、1日4〜6時間利用する場合、週1回だと月1.5〜3万円くらい、週3回だと月3〜7万円くらい、週5回だと月6〜10万円くらいの保育料がかかることもあります。また、このほかに入学金として2〜15万円くらいかかったり、施設費や給食費がかかることもあります。
費用に関しては、施設ごとに異なるため、詳しく知りたい場合は希望のプリスクールに問い合わせてみましょう。
プリスクールのメリットとデメリットは？
プリスクールにはメリットもあれば、デメリットもあります。以下ではその一例をご紹介します。
メリットとデメリットを十分に考慮したうえで、子供をプリスクールに通わせるかどうか決めるとよいでしょう。
プリスクールのメリットとは？
● ネイティブに近い環境で英語にたくさん接することができる
● 異文化とのコミュニケーションを恐れない姿勢が身につきやすい
● 英語が身につかなくても、大人になってから学び直しやすい
プリスクールのデメリットとは？
● 通常の保育園よりも費用が高くなることがある
● 数が少ないので通わせづらい可能性がある
● 国語力を伸ばすことは期待できない
プリスクールの選び方は？
プリスクールの入園方法は、施設ごとに異なります。多くのプリスクールは体験入園を行なっているので、いきなり入園申し込みをする前にこうした機会を利用するとよいでしょう。
プリスクールの選び方としては、基本的に保育園や幼稚園選びと同じ目線でよいでしょう。具体的には、次のような点に注意するといいかもしれませんね。
● 施設の雰囲気や先生を好きになれそうか
● 給食の内容
● 園庭の広さ
● 近くに公園はあるか
● お遊戯やおもちゃの質や量は十分か
● スクールバスはあるのか
他にもわからないことがあれば、先生などに質問し、疑問点を解消するとよいでしょう。
プリスクールが気になったら情報収集しよう
プリスクールは保育園や幼稚園のような位置づけにありますが、カリキュラムや保育料など、異なる点も多くあります。そのため、プリスクールにはメリットもあればデメリットもあります。
自分の子供をプリスクールに入れたいと思ったら、まずはしっかり情報収集をし、家族でよく話し合ってみてください。
子供が楽しめて、なおかつママやパパも安心・満足できるプリスクールが見つかるといいですね。
