保育園や幼稚園に入園してしばらくは、子供がママやパパと離れるのを嫌がって「行きたくない」と泣いてしまうことはよくありますよね。しかし、園生活に慣れて楽しく通うようになってから「行きたくない」と言い出すと、突然のことで困惑するママやパパは多いようです。そこで今回は、保育園・幼稚園に行きたくないと言い出す主な理由、登園拒否することが多い年齢、対応策をご紹介します。
保育園・幼稚園に行きたくない!どうして?
幼稚園・保育園に通う子供は、集団生活を始める前に比べると相手の気持ちや発言を理解・想像することができるようになってきてはいますが、まだ気持ちと行動に折り合いをつけるのが難しい時期です。
子供が登園拒否するのには、主に以下の理由であることが多いといわれています。
● 園で友達とトラブルがあった
● 長期休暇後で園生活に戻れない
● 寂しさを感じてママ・パパと離れたくない
● イヤイヤ期の名残り、又は反抗期
● 風邪などで体調が悪い
保育園・幼稚園に「行きたくない」と言い出す年齢は?3歳が多い?
保育園・幼稚園に行きたがらないのは、個人差はあるものの、主に年少の3〜4歳頃に多くみられるようです。
この時期は、第一反抗期であるイヤイヤ期が収束し、体だけでなく心も成長します。友達との関わりが増えたり、パパ・ママや先生の言葉をしっかり理解できるようになったりして、これまでは思うがままに行動してきた場面でも、我慢ができるようになります。
一方で、自分の気持ちをうまく整理できなかったり、まだまだ親に甘えたい時期だったりするため、ちょっとしたことが原因で保育園や幼稚園へ行くのを嫌がってしまいます。
園生活には問題なく日中は楽しく過ごすことができていても、朝の登園準備やママと離れる時間が嫌で泣いたりぐずったりすることもあります。
あまりにも登園拒否が続くと、ママとパパは考え込んでしまうかもしれませんが、一時的な気持ちの問題であることがほとんどです。心の成長期だからこそ、ないがしろにせず、子供としっかり向き合うようにしましょう。
保育園・幼稚園に行きたがらないときの対応はどうしたらいい?
ここでは、子供が登園するのを嫌がったときの対応方法をご紹介します。一時的に行きたくない場合と、継続して行きたがらない場合があるので、子供の様子をきちんとみて判断してあげましょう。
体調を確認する
体調がよくないときは、体に症状が現れる前に機嫌が悪くなることがあります。登園直前に発熱することもあるので、急に行きたくないと言った場合は、まず体調をチェックをしましょう。
また、登園したくないとストレスを抱えて腹痛を起こす場合もあります。ただの体調不良と判断するのではなく、その原因を探るようにしてください。
長期休暇後は生活リズムを見直す
ゴールデンウィークや年末年始などの長期休暇中に生活リズムが乱れてしまうと、休み明けに疲れが出て登園拒否をすることがあります。園生活が再開する2日前くらいからは、今までの生活リズムに戻すように心がけてみましょう。
また、休み中に家族で過ごした時間が楽しくて日常生活に戻るのを嫌がることもあります。そんなときは、「もうすぐ遠足だね」「次の休みには〇〇へ行こう」など、これから起きる楽しみなことを提案してみるといいですよ。
子供に直接理由を聞いてみる
園に行きたくない理由を子供に直接聞いてみることも大切です。この時期の子供は自分の気持ちを断片的でも伝えることができるようになってきます。無理やり聞き出したり問い詰めたりするのではなく、食事中や入浴時など子供がリラックスしているときに聞いてみましょう。
実際に話を聞いてみると、「お弁当を食べきれないから」「この前おねしょしちゃったから」など、些細なことが理由となっているケースもあります。まずは、子供の気持ちに寄り添ってみてくださいね。
園生活の様子を保育士や先生に聞いてみる
園の友達とトラブルがある、園生活についていけないなど、はっきりとした原因がある場合は、保育士や先生に園での様子を聞いたり自宅での状態を伝えたりして、保護者と園で見守る必要があります。
親が園の方針を理解していないと後を引いてしまうので、ときには園長先生や主任の先生も交え、冷静に話し合ってみましょう。
スキンシップを十分にとる
園での様子を聞いて、「園では楽しそうにしている」という場合は、ママやパパと離れるのが寂しい時期なのかもしれません。スキンシップをとることで気持ちが落ち着き安心できるので、家では親子で十分に触れ合い、蜜にコミュニケーションをとるようにしましょう。
保育園・幼稚園に行きたくない状況が続くときは?
前述のような対応をしても、「登園後、一日中ずっと泣いている」「毎朝お腹が痛いと体調不良を訴える」といったことが継続している場合は、保育士や先生と相談のうえ、少しの間だけ休ませるのも一つの方法です。
ただし、よほどの理由がない限りは、休ませるという選択肢は最終手段にした方がいいかもしれません。園を休む時間が長くなると、本当に登園できなくなってしまうこともあります。短時間でもいいので、できるだけ毎日通える方法を無理のない範囲で子供と一緒に考えてみましょう。
また、園の方針が子供にあわず精神的な負担が増え続けているときは、本人にも確認したうえで、転園するという方法もあります。
解決方法や対策が見つからないときは、ママやパパだけで抱え込まず、家族や先輩ママ、子育て相談所などにも相談してみてください。
保育園・幼稚園に行きたくないと言っても焦らず子供と向き合おう
子供が登園拒否をしたら、まずはしっかりと子供と向き合ってみましょう。無理やり行かせたり、叱ったりしてしまうと、長引いてしまうこともあります。
つい、仕事のことや体裁を気にする気持ちがあるかもしれませんが、体調以外に原因があると感じたときは、気持ちに寄り添ってあげることが大切です。
子供のことを第一に考えたうえで、楽しく登園できる方法を見つけられるといいですね。
まとめ
● 保育園・幼稚園に行きたくないと言い出す年齢は、3歳・4歳が多い
● 体調不良や友達とのトラブル、長期休暇後の生活リズムの乱れや親と離れる寂しさなどが原因に
● 無理やり登園させるのではなく、嫌がる原因を探るのが優先
● 嫌がる期間が長引くようなら、先生や先輩ママなどに相談する