保育園や幼稚園で絵本や着替えなどを入れるのに便利なレッスンバッグ。小学校では文房具などを持って行くとき、お道具箱や図書室で借りた本を持って帰るときに必要です。
さまざまな種類のレッスンバッグが市販されていますが、子供と好きな布を一緒に選んで、オリジナルのレッスンバッグを作ってあげられると素敵ですよね。
そこで今回は、キルティングで作る、裏地なしのレッスンバッグの簡単な作り方をご紹介します。
レッスンバッグの作り方!必要な材料は?
レッスンバッグは「裏地なし」「裏地あり」の2通りの作り方があります。
今回は、1枚の布で作ることができる、「裏地なし」のレッスンバッグを作ります。「裏地あり」のものを作りたい場合は、下記の通園バッグの作り方をご覧ください。
●生地(バッグ本体) 縦37×横46cm 2枚
●生地(ポケット) 縦18×横25cm 1枚
●テープ(持ち手用) 35cm(幅2.5cm程度) 2本
●ミシン ●ミシン糸・ミシン針
●マチ針 ●定規 ●裁ちばさみ
●糸切りばさみ ●チャコペン
●アイロン・アイロン台 ●厚紙方眼紙
レッスンバッグのできあがりサイズ
今回は(約)縦33×横44cmのレッスンバッグを作ります。絵本やお道具箱なども横にして入れることができる大きさですよ。
幼稚園・保育園・小学校などでサイズ指定がある場合は、そのサイズにアレンジして作ってくださいね。
レッスンバッグの作り方
さあ、レッスンバッグを作りましょう!
1. ポケットを作る
布端がほつれないようにするため、ポケットの布の周囲にジグザグミシンをかける
(※ポケットが不要な場合は次の「袋を作る」行程に進んでください。)
布の耳を利用する場合はジグザグミシンをかける必要はありません
ポケットの「左・右→下→ポケット口」の順にぬいしろをそれぞれ1cmずつ裏面に折ってアイロンをかける
1cm折ってアイロンをかける場合は、写真のように厚紙方眼紙を使うと便利です
ポケット口は、さらにぬいしろを2cm裏面に折って三つ折りにし、アイロンをかける
ポケット口上部から1.8cmのところを縫う
2. ポケットをつける
バッグ生地の表側の中央に、ポケット布を表にして下から7cmのところに置き、マチ針でとめる
バッグ生地とポケットをそれぞれ中央で折り、その折り線を利用して中央合わせをすると簡単です
ポケットの「右側→下→左側」の順に縫って、ポケットをつける
ポケット口は三角に縫って補強しましょう
3. 袋を作る
端がほつれないようにするため、布端に1周ジグザグミシンをかける。飾りをつける場合は、この時点で縫いつけておく
布の耳を利用する場合はジグザグミシンをかける必要はありません
バッグ生地2枚を中表にして合わせ、まわりをマチ針でとめて固定させる
布端から1cm内側を「わき→わき→底」の順に縫う
「わき→底→わき」の順で縫っても作れますが、キルティングは厚みがあり伸びるので、先に両脇を縫ったうえで底を縫ったぼうが美しく仕上がります
わきのぬいしろをアイロンで割ったあと、袋を表に返す
4. 持ち手をつける
バッグ生地の中央から6cmの位置に持ち手用テープの端を合わせ、マチ針で固定する
端から0.5cm内側を縫いつける
裏返して、入れ口の端からぬいしろを3cm内側に折り、アイロンをかける
5. 持ち手を固定する
3で折った部分をマチ針でとめる
両わきの布の縫い合わせ部分をきちんと合わせておくと、きれいに縫うことができます
入れ口から2.5cm内側を1周縫う
持ち手部分を補強するために、入れ口から0.3cm内側を縫う
入り口からの距離がわかりやすいため、表側から縫うのがおすすめです
レッスンバッグを作るときの注意点
ポケット口は手が入る大きさに
レッスンバッグのポケット口が小さいと、ものを出し入れしにくくなってしまうので、ポケットの大きさには注意しましょう。
不要な場合は、レッスンバッグにポケットをつけなくても構いません。ポケットをつける場合は、本体と同じキルティング生地を使用しても良いですし、別の生地を使用してアクセントにしてもいいですよ。
レッスンバッグを作るときに使った生地
キルティング ストライプ&コインドット
今回レッスンバッグを作るときに使ったのは、ストライプとドットの組み合わせがキュートなキルティング生地。男女問わず使うことができるカラーバリエーションが人気です。
今回は同じ柄の普通の生地を使ってポケットを作り、生地の置き方を変えボーダーにして配置しました。
このようにバッグ本体とポケットの柄を変えて遊び心あるレッスンバッグを作ると楽しく、よりオリジナリティのあるものができますよ。
レッスンバッグを作るときには、キルティングを使ったほうがいいの?
レッスンバッグを裏地なしで作るときは、キルティング生地がおすすめです。幼稚園・保育園・小学校からキルティング生地を指定される場合も多いですよ。
キルティングは二枚の布の間に綿などを入れて縫いつけた生地で、丈夫で軽量という特徴があります。子供が荷物を入れてバッグを引きずってしまう場合にも、一般的な布よりも耐久性が高いので安心です。
ただし布端がほつれやすいため、布をカットしたらすぐにジグザグミシンをかけるようにしましょう。
また、キルティングを使用してミシンで縫うときには、生地の厚さによりますが、針の太さは14番がおすすめです。
レッスンバッグの作り方を覚えて楽しもう!
今回ご紹介したように、裏地なしのレッスンバッグは、1枚の布を直線縫いし、持ち手をつけるだけで簡単に作ることができます。布がずれてしまったり、縫い目が曲がってしまったりしても、できあがりにはほとんど影響はないので、心配せずに縫い進めましょう。
ハンドメイドバッグは、多少失敗しても楽しみながら作るのがコツですよ。
ママやパパが手作りしたレッスンバッグを持って、子供が元気に楽しく登園・登校できると良いですね。バッグが完成したら、お弁当袋作りにも挑戦してみてはいかがでしょうか。
製作協力:Tierney Kazumi
ティアニー 香寿美
文化服装学院卒業。
LUMA Decoupage Studio代表。2児の母。
現在はお友達のバッグブランドでサンプルを作ったり、百貨店に並ぶお受験バッグや小物を作ったりしています。作れそうなものなら、布に限らずアクセやDIYもやっています。
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