保育園や幼稚園の入園準備グッズの1つとして、用意することが多いコップ袋。歯磨きやお茶を飲むときに使うコップを、家から園へ持ち運ぶために必要ですよね。コップ袋は比較的簡単に作ることができるので、裁縫に不慣れなママでもチャレンジしやすいですよ。
今回は、コップ袋の作り方を紹介します。
コップ袋の種類は?使いやすいのはどの形?
コップ袋にはいくつか種類があります。「マチあり」「マチなし」「片引きひも」「両引きひも」などです。
マチの有無
マチありのコップ袋
マチがあると立体的な形になるので、コップを入れやすくなります。
マチなしのコップ袋
マチがないと、コップを少し入れにくくなりますが、フラットで折りたたみやすいというメリットがあります。
ひもの本数
ひも1本(片引きひも)
1本だけひもを使う「片引きひも」タイプのコップ袋は、2本ひもを使う「両引きひも」タイプと比べて、力の弱い子供でも入れ口が開けやすいのが特徴です。
ひも2本(両引きひも)
「両引きひも」で作る場合は、右と左でひもの色を変えると、わかりやすくて小さい子でも引っ張りやすいですよ。
今回は、コップを入れやすく小さな子でも使いやすい「マチあり」「片引きひも」タイプのコップ袋の作り方をご紹介します。
コップ袋の作り方!必要な材料は?
(約)縦18×横18×マチ7cm
● 布 縦50×横20cm 1枚
(上下がある柄の場合:縦25×横20cm 2枚)
● ひも 50cm 1本
(太さ0.5〜0.6cm程度)
● ループエンド 15mm 1つ
(ひもの太さでサイズが変わるので要注意)
● ミシン ● ミシン糸・ミシン針
● マチ針 ● 定規 ● 裁ちばさみ
● 糸切りばさみ ● チャコペン
● ゴムひも通し ● 厚紙方眼紙
● アイロン・アイロン台
コップ袋・コップ入れの作り方
さあ、コップ袋を作りましょう!
1. 袋を作る
布端がほつれないようにするため、布の両わきにジグザグミシンをかける
布の耳を使う場合は、ジグザグミシンはかけなくてよい
内側が表(中表)になるように1を二つ折りにする
片方のわきの上から6cmの位置に、チャコペンであき止まりのしるしをつける
片方のわきはあき止まりの位置まで、もう一方のわきは布端まで、布の両端から1cmのところを縫う
(これ以降、縫い始めと縫い終わりは2、3針返し縫いをする)
2. マチを作る
縫い目に沿って、両方のわきのぬいしろをアイロンで割る
このとき、底も一緒にアイロンをかけておく
縫い目を中心に左右に開いて、縫い目とアイロンをかけた底部分のラインを合わせてマチ針でとめる
底の両端に、7cmのマチができるようにチャコペンでしるしをつけ、縫う(両方)
マチ部分を折り上げ、わきのぬいしろに手縫いで数針縫いとめる(両方)
※表地に糸が出ないように注意
3. 入れ口を縫う
あきのまわりを縫う
※返しぬいは必要なく、布の端から7mmくらいの場所を縫い、あき止まりは割れ目から5mmくらい下まで縫う(コの字に縫う)
入れ口を三つ折りにするため、厚紙方眼紙を使って1cm折り返し、アイロンで折り目をつける
厚紙の方眼紙を使ってさらに2cm折り返し、アイロンで折り目をつける
3の三つ折りの下の部分(入れ口から1.8cm内側)を縫う
4. ひもを通す
ひもの端をマスキングテープやセロハンテープでまとめる
入れ口からひもを通しを使ってひもを通す
ひもをエンドループに通して結び、結び目はエンドループにおさめる
ひもの端のテープを取り、袋を表にひっくり返したら完成
コップ袋を作るときの注意点は?
今回は見やすくするために濃い色の糸を使いましたが、コップ袋を作るときには、布地の色に馴染むような色の糸を使うと、多少縫い目が乱れても目立ちにくくなりますよ。
今回のように、布地と対照的な色の糸を使ってアクセントにするのもおすすめです。
コップ袋の手作りで、まっすぐ縫うコツは?
できあがり線(縫う線)をチャコペンなどで引くのは手間も時間もかかりますよね。たとえ線を引いたとしても、意外とまっすぐ縫えないもの。
そんなときは、ミシンの針板にある目盛りを目印にするのが良いでしょう。今回は見やすくマスキングテープを使ってガイドラインを作りました。
ぬいしろは1cmなので、針を0として、1cmのところに線を引きます。その線を大きなガイドラインとしてミシンをかけると、簡単にまっすぐ縫えますよ。
コップ袋の作り方にある布の耳ってなに?
手芸を始めてみると、わからないことがいろいろと出てくるもの。布の耳とは、布の端部分のこと。布の両端は、ほつれないように加工してあるため、ジグザグミシンをかける必要がありません。
また布の耳は、表・裏を見分けるのにも便利です。「針穴が浮き上がっている側が表」と覚えておきましょう。ただし表裏の差がない場合は、どちらを表として使っても問題はありません。
コップ袋を作るときに使った生地は?
カラフル格子 コットン100%オックスプリント
ハリがあるので、コップ袋はもちろん、エプロンやクッションカバーなど家中のアイテム作りにも最適な生地です。
豊富なカラー展開で人気があり、格子柄は線に沿って縫うことができるので、裁縫初心者にもおすすめですよ。
コップ袋の手作りにおすすめの生地は?
頻繁に洗濯するコップ袋には、丈夫なコットンがおすすめです。オックス、シーチング、ブロードなど、普通地のものが適しています。
小さい子供の場合は、汚れが目立たないような色や柄を選んでも良いですね。子供が気に入った柄や色の布地で作れば、幼稚園や保育園に持っていくのも楽しくなりそうです。
コップ袋の手作りを楽しもう
コップ袋は1枚の生地で作ることができるので、ミシンが初めてのママや裁縫に苦手意識のあるママでもチャレンジしやすい入園グッズです。まずはコップ袋を作って、マチのつけ方やひもの通し方を理解すれば、レッスンバッグやお弁当箱袋を作るときにも応用が効きますよ。
子供の好きな色や柄を選んで、ママの愛情がたっぷり詰まったコップ袋を作ってみてくださいね。
下記では、お弁当袋の作り方を紹介しています。同じ巾着タイプなので、コップ袋とおそろいの生地で作ってみるのもおすすめですよ。
製作協力:Tierney Kazumi
ティアニー 香寿美
文化服装学院卒業。
LUMA Decoupage Studio代表。2児の母。
現在はお友達のバッグブランドでサンプルを作ったり、百貨店に並ぶお受験バッグや小物を作ったりしています。作れそうなものなら、布に限らずアクセやDIYもやっています。
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