計画分娩とは?費用や流れは?いつから日程を調整するの?

監修専門家 助産師 佐藤 裕子
佐藤 裕子 日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... 監修記事一覧へ

出産にはさまざまなスタイルがあり、陣痛の痛みをやわらげる無痛分娩かどうか、経膣分娩なのか帝王切開なのかなど様々です。しかし、どんな分娩方法をとるにせよ、予定日を自然に任せるのか・あらかじめ決めるのかで大きく分けられます。予定日を決めることを「計画分娩」といいますが、今回は計画分娩について、費用や流れは自然分娩と比べてどう違うのか、日程調整はいつから行うのかなどをご説明します。

計画分娩とは?

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計画分娩とは、事前に予定日を決めて出産することをいいます。計画分娩のなかでも、人工的に陣痛を誘発して経膣分娩をするか、帝王切開で出産するか、大きく2つに分かれます。

自然に陣痛が始まるのを待って出産することを自然分娩と呼びますが、計画分娩では赤ちゃんやママの体の状態を確認し、自然に陣痛が始まる前に出産したほうがいいと判断された場合に行われます。

陣痛の痛みをやわらげる無痛分娩を希望する場合や、正期産の時期を過ぎても陣痛がこない場合、何らかの理由で経膣分娩が難しくて帝王切開になる場合などに計画分娩が選択されます。

計画分娩を選ぶメリットは?

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計画分娩のメリットとしては、あらかじめ出産日を決めるので準備がしやすく、精神的にリラックスした状態でお産を迎えられることが挙げられます。外出先で突然陣痛が来る、破水するといったリスクを回避できますね。最初から最後まで赤ちゃんの状態をチェックできるので万が一トラブルが起きても迅速に対応できるのもメリットです。

しっかり立ち会いたい旦那さんや、遠く離れた家族がいる人にとっても、出産日を調整できるのは都合をつけやすくなるのでうれしいですね。

計画分娩の予定日はいつから調整する?

妊婦 医者 診察

一般的に、計画分娩の予定は、妊娠37週以降の正期産の時期に入ってから医師が決めます。

妊婦さん本人の希望を聞き、ママの体と赤ちゃんの状態を総合的に判断して、お産の準備が整う時期を予測します。ただ、母体や胎児に緊急性がある場合は、妊婦さんの希望に関わりなく、安全性を考慮した予定日に実施されます。

計画分娩の出産までの流れや方法は?

検査 病院 聴診器

ほとんどの計画分娩では、予定している日の前日に入院して体の状態をチェックすることから始めます。病院によっては、予定している日の当日に入院することもあります。

赤ちゃんや体の状態の確認が終わったら、前日から当日まで以下の流れで進められます。

計画分娩予定日の前日:バルーンを入れる

子宮口を広げる必要があれば、バルーン(メトロイリンテル)と呼ばれる器具を入れます。水風船のようなもので、ゴム状のしぼんだバルーンを子宮口に挿入し、滅菌した水を注入し膨らませることで子宮口を広げます。挿入の痛みは、内診で器具を入れる痛みより少し痛いと感じるようです。

計画分娩予定日の当日:陣痛促進剤を打つ

人工的に子宮収縮を起こして陣痛を促進させるために、陣痛促進剤を点滴で投与します。効果には個人差があり、効き目が弱ければ投与量を増やしたり、陣痛促進剤の種類を変えたりして対処します。

経膣分娩では危険を伴う人は、陣痛を誘発せずに帝王切開を行います。ただ、計画分娩での帝王切開を予定していたものの、その前に陣痛が来てしまったときは緊急的に帝王切開を行うこともあるなど状況によって異なるため、事前に医師に確認しておきましょう。

計画分娩にはリスクがあるの?

リスク

計画分娩のリスクでは人工的に行われる処置でのトラブルが考えられ、以下のようなものが挙げられます。

陣痛誘発剤の副作用

まれに陣痛促進剤が効きすぎて、子宮収縮が強くなる「過強陣痛」を起こす恐れがあります。胎児を圧迫して「胎児機能不全」や「子宮破裂」などを引き起こす恐れがあります。

帝王切開の傷口

帝王切開を行うと、通常でも手術後に痛みが現れる場合があります。また、傷の治りが遅くなり、傷口が化膿するトラブルも起こりえます。

そのため、痛み止めの点滴などで痛みをコントロールしながら、産後なるべく早く歩きだすことで、トラブルや便秘を予防し、子宮復古を促す必要があります。

無痛分娩の麻酔の副作用

麻酔が効きすぎたせいで陣痛が弱くなり、鉗子分娩や吸引分娩、帝王切開などを行わざるを得なくなる可能性があります。

計画分娩は費用が高くなるデメリットもある?

財布

一般的に、計画分娩は自然分娩に比べると、出産費用が高くなります。計画分娩で子宮口を広げるためのバルーンや陣痛を促す陣痛促進剤、帝王切開や無痛分娩での麻酔など、それぞれの費用が普通の分娩費用に加算されます。出産予定日の前日から入院した場合も自然分娩より入院費が高くなります。

どれくらい費用が増えるかは、計画分娩の方法や病院によって異なるので事前に確認しましょう。事前に高額になることが分かっている場合は、高額療養費制度を利用すると負担を軽減できますよ。

計画分娩の特徴を知って自分にあった分娩方法を選ぼう

妊婦

立ち会い出産がしたい、無痛分娩を希望するなどの理由から、計画分娩を希望する妊婦さんは増えています。最近は色々な出産スタイルがあるので、そのメリット・デメリットをしっかりと把握し、自分にあった出産方法を選びたいですね。

出産は必ずこうしなければいけないというものはないので、家族や医師とも相談しながら自分と赤ちゃんにとって一番いいスタイルで出産を迎えられるといいですね。

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