GBS感染症とは?妊婦の検査方法は?新生児への感染は予防できる?

妊娠後期に差し掛かると、多くの妊婦さんがGBS検査を経験します。新生児に影響があるGBS感染症を起こさないため、事前にGBSを妊婦さんが保有しているか、知っておく必要があるためです。今回はGBSとはどういった細菌なのか、GBS検査ではどのようなことをするのか、感染したときの症状や新生児への感染予防方法についてまとめました。

GBSとは?

コーヒー 雨 ノート

GBSは「Group B Streptococcus」の略で、B群溶血性連鎖球菌という細菌です。GBSそのものは非常に生命力が弱い菌で、普段は腟や直腸、膀胱、肛門の周りなどにいますが、害を与えることはほとんどありません。1割ほどの妊婦さんが常在菌として保有しているといわれています。

GBS感染症の検査方法は?

妊娠後期 妊婦 受診 病院

おりものの培養検査を行うことで、GBSを保有しているかどうかがわかります。妊娠35~36週あたりの妊婦健診の際に、綿棒でおりものを採取して診断し、約1週間で結果が出ます。

妊娠初期や中期にも検査をした方がいいのではないかと思うかもしれませんが、GBSは卵膜に入っている赤ちゃんには悪影響を与えないと考えられており、GBSを目的とした検査は必要ないとされています。

また、妊娠初期や中期にGBS陽性だとわかっても、基本的に治療は行いません。治療を行ってもまたB型溶血性連鎖球菌に感染することもあるからです。

妊娠後期に再度検査を受けて、GBS感染が陽性であることを確認してから治療が行われます。

妊婦がGBS感染症にかかっていたら?

妊娠後期 妊婦 不安 痛い 痛み 陣痛 頭痛

GBSは健康な方にとっては、病気などを起こすリスクがほとんどない、病原性の弱い細菌なので、保有しているとしても普段は問題ありません。ただ、GBS抗体を持っていない妊婦さんがGBS検査で陽性になったときには、分娩時に膣内を通って出てくる赤ちゃんに、GBSが感染するリスクがあります。

もし、赤ちゃんに感染してしまうと、新生児GBS感染症と呼ばれる症状が見られ、非常に危険な状態になる可能性があります。妊娠中の検査で、母体がGBS陽性と判明したら、赤ちゃんに感染させない対策を取らなければなりません。

新生児GBS感染症とは?

赤ちゃん おむつ替え 泣く 病気

新生児GBS感染症とは、母体の産道にひそんでいるGBSが赤ちゃんの目や鼻、口から体内に入り、肺炎や敗血症、髄膜炎などを引き起こすものです。

なかでも髄膜炎を万が一発症すると、短時間で症状が重くなり、最悪の場合、赤ちゃんが死にいたることがあります。また、後遺症が残る場合もあります。こういったリスクを防ぐために、感染しないように予防する処置がとられます。

胎児は卵膜によって守られており、破水によって卵膜が破れたときに、GBSが赤ちゃんに触れて感染する可能性が高まります。つまり、GBSが赤ちゃんに感染する可能性は、経腟分娩中や陣痛開始前に破水したタイミングといえます。

産道にGBSがひそんでいることを考えると、経腟分娩では感染を予防する必要がありあますが、帝王切開では赤ちゃんへの感染の心配はないとされています。

妊婦のGBS感染症が新生児にうつる確率は?

グッズ グラフ そろばん 計算 確率 パーセント 比率

妊婦さん自身がGBSに感染していても実際に赤ちゃんに感染する確率は、アメリカの発表数値では予防の処置がされていない場合に200分の1の確率といわれています(※1)。抗生物質による予防治療が行われたときには、4000分の1まで確率を抑えることができます。

新生児GBS感染症を予防するには?

点滴

新生児GBS感染症は、陣痛が始まったら母親の静脈内にペニシリン系の抗生物質を点滴投与することで防ぎます。分娩終了まで数回に分けて点滴することが一般的です。薬の投与後2時間ほどで羊水内の抗生物質濃度が最大に達するといわれているため、陣痛が始まったら遅くとも分娩時の2時間前までには点滴が開始されます。

ただしこの予防法は100%の効果が期待できるわけではなく、点滴投与をしてもまれに赤ちゃんがGBS感染してしまうケースがあることを知っておきましょう。

もし新生児にGBSが感染してしまったら?

出産 産後 入院 新生児

新生児がGBS感染症にかかってしまったときには、生後7日未満に発症する早発型と、それ以降に発症する遅発型に分かれます。早発型であれば、入院中に発病することになり、呼吸困難の症状が見られたときに、抗生物質の投与で対処します。

遅発型では、病院外で発症することになるため、発見の遅れには注意しなければなりません。呼吸数が多くなる、胸がへこむ陥没呼吸になるといった、呼吸困難の症状が見られたときには、至急、出産を行った産婦人科を受診しましょう。

妊婦健診を受けてGBS感染症の検査をしてもらおう

妊婦 妊娠 妊婦検診 病院 医者 受診 診断

妊婦さんは定期的に妊婦健診を受けることがすすめられていますが、血液検査を行うことでGBS抗体の有無がわかります。安心して赤ちゃんを産むために、そして赤ちゃんがより安全に生まれてくるように、妊婦健診は忘れずに受けてくださいね。

免責事項

こそだてハックに「いいね!」して情報を受け取ろう