妊婦の海外旅行!妊娠中でも大丈夫?妊娠初期はリスクが高い?

監修専門家 助産師 佐藤 裕子
佐藤 裕子 日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... 監修記事一覧へ

妊娠が判明する前から予約をしていた人や、赤ちゃんが産まれる前の夫婦二人だけの思い出作りに海外旅行を計画する人もいます。でも、妊娠中の海外旅行は本当に大丈夫なの?と不安に思うことも。そこで今回は、妊娠中はいつからいつまで海外旅行に行っていいものなのか、時期やリスク、過ごし方などについてまとめました。

妊娠中の海外旅行はいい?ダメ?

医療 注射

妊娠していることがわかったら、赤ちゃんが生まれる前に夫婦二人で海外旅行をして、夫婦だけの時間を思い切り楽しみたい!という気持ちが出てくる人も多いのではないでしょうか。

もちろん、マタニティライフを楽しむためには娯楽も必要。その一つとして、旅行をしたいという人もいると思います。ただし、妊婦にとって海外旅行にはさまざまなリスクがあるということは、十分に知っておいた方がいいでしょう。

妊婦にとって海外旅行で注意すべき点はいくつかあります。

飛行機に乗るリスク

妊娠中は、少しの変化で体調が傾きやすくなります。機内は乾燥しがちで、低気圧になり通常の状態とは著しく異なります。

妊娠していなくても体調不良になりやすい環境なので、やはり安定期の搭乗が適しています。

急な体調不良

安定期といえども、妊婦さんは体調変化が著しく、急に気分が悪くなったりお腹が張ったりします。渡航先での体調不良は、言葉がうまく通じず、日本とは違った治療をされるなど不安になりますよね。

対策としては、事前にかかりつけの医師に海外旅行に行くことを伝え、心配な場合は事前に薬を処方してもらうと安心です。渡航先では、空港や宿泊先などから一番近い病院を事前に探しておき、母子手帳だけでなく血液検査の結果やエコー写真も持っておきましょう。

食当たり

海外では、食べ慣れないもので食当たりを起こす危険もあります。抵抗力が落ちているときには、果物についている水滴だけで、当たってしまうことも。

旅行先では、生ものだけではなく、サラダやフルーツも控えるなど、より一層気をつけるようにしましょう。水はミネラルウォーターを飲むようにし、場所によっては洗面の際の水にも気をつけましょう。

感染症

渡航先で感染症が流行っているかどうかを確認し、妊婦が感染するとリスクが高くなる場合は旅行を取り止めることをおすすめします。

妊婦さん自身が抗体を持っている病気や予防接種を受けられる病気の場合は、医師と相談し、検査をして予防を確認してから旅行に行くとより安心です。

旅行保険

旅行中の怪我や病気、物損などに対して補償してくれる海外旅行保険。

しかし妊娠や出産に関わる治療費や入院費が補償の対象外とされている海外旅行保険もあります。

基本的に、妊娠後期で補償してくれる海外旅行保険はほとんどないので、旅行先で妊娠・出産に関するトラブルが起きたときは実費精算となるリスクがあります。

妊婦の海外旅行はいつまでOK?妊娠初期は避けたほうがいい?

女性 旅行 飛行機 空港

妊娠中の海外旅行に一番適している時期は、妊娠15~24週にあたる、いわゆる安定期とされています(※1)。妊娠初期や妊娠後期は、不安定な時期なので避けた方がいいでしょう。

これは国内旅行でも同様です。ましてや長旅になり、近くに主治医がおらず、言葉も通じにくい海外に行くとなると注意が必要な時期です。

また安定期でも、切迫流産・早産や妊娠高血圧、妊娠糖尿病などの可能性がある妊婦さんは、主治医から旅行の許可をもらうことは難しいと考えた方がいいでしょう。

なお、国内でも海外でも、飛行機に乗る際は分娩予定日の28日以内では医師の診断書が、14日以内は診断書及び医師の同行が必要です(※1)。

妊娠中の海外旅行の飛行機での過ごし方は?

飛行機 機内

普通の状態ですら、長時間飛行機に乗るのは辛いもの。妊婦さんならなおさらです。

特に妊娠中は「エコノミー症候群」にかかるリスクが高いので、定期的に立ち上がってストレッチをしたり、少し歩いたりしましょう。足のふくらはぎの収縮運動が大切なので、座っている間も足首を伸ばしたり曲げたりを繰り返すといいでしょう。また、水分補給をこまめに行うことも忘れずに。

また、滑走路の状態によってはフライトでの着陸時に激しい衝撃を受けることがあったり、飛行中も乱気流に巻き込まれたり、突然の天候不順で滑走路に降りられず、飛行機の中で長時間待機しなければいけないということも。

事前に航空会社に妊婦であることを伝えておけば、万が一の場合には優先的に気にかけてもらえますよ。また、様々なサービスを受けられることもあります。サービスを受けるには予約が必要なこともあるので、事前に確認しましょう。

航空会社が行っている妊婦さん向けサービス例

● 事前の座席指定
● 専用カウンターでの搭乗手続き
● マタニティータグの配布
● 電動カートでの空港内の移動
● 機内での荷物の上げ下ろしや移動の手伝い

妊娠中の海外旅行先の選び方は?

カップル 海 プール リゾート 夕焼け

海外旅行先は、できるだけ短いフライト時間で行ける場所がおすすめです。またリスクも考え、政情が不安定だったり、非衛生的な地域への旅行は避けた方がいいでしょう。

海外旅行はいろんな観光地を巡ったり、アクティビティーを楽しみたいものですが、妊娠中はできるだけリラックスすることを目的に過ごすことをおすすめします。

予定を詰め込み過ぎて疲れてしまわないように、のんびりできる渡航先を選ぶのが理想です。

リゾートホテルなどは敷地内にプールや飲食店が入っているところもあるので、宿泊先にはそのような施設を選んで、ゆっくり贅沢な時間を過ごすのもいいですね。

妊婦さんの海外旅行は事前準備が大切!

妊婦 マタニティ 衣装

妊娠中の海外旅行には様々なリスクがあります。医師から海外旅行をすすめられることは基本的にはありません。妊娠中の海外旅行は自己責任となるので、きちんとリスクを理解して、事前準備はしっかりとしてくださいね。

海外旅行に行って疲れて、切迫早産などの不調を引き起こしたり、体調不良にならないように、旅先では安全に過ごし、移動手段も無理をしないようにレンタカーや車で移動するようにしましょう。また、重い荷物を持たないようにしてくださいね。

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