寝返り返りとは?練習方法や注意点は?いつ頃できるようになるかを解説

監修医師 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県横浜市のなごみクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担... 監修記事一覧へ

赤ちゃんの成長には個人差があるとは分かっていても、周りができているのに自分の子にはできないことがあると、心配になることはありますよね。「寝返りはできるようになったけれど、もとの姿勢に戻れなくてすぐ泣いてしまう…」というのも、よくある悩みではないでしょうか。今回は赤ちゃんの「寝返り返り」について、できるようになる時期や練習方法、注意点などをご紹介します。

赤ちゃんの寝返りとは?

赤ちゃん 寝返り返り

「寝返り」は、赤ちゃんが仰向けの姿勢から自力で横を向き、ゆっくりとうつぶせの状態になることを指します。

だいだい生後5~6ヶ月ではじめて寝返りをする子が多く、任意で実施される6~7ヶ月検診のときに寝返りができるかどうか確認されます。

しかし、赤ちゃんの成長には個人差が大きく、特に体重の重い赤ちゃんの場合には、寝返りを始める時期が多少遅れることもあります。1歳を過ぎてから寝返りをはじめたり、寝返りと「はいはい」を同時期に始めたりする赤ちゃんもいますよ。

寝返り返りとは?寝返りよりも難しいの?

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「寝返り返り」とは、寝返りでうつぶせになった状態から、また仰向けの状態に戻ることをいいます。寝返りができてから1~2ヶ月以内に寝返り返りできる赤ちゃんもいれば、数ヶ月かかる子もいます。

寝返りを始めたころは、赤ちゃんが上半身と下半身の動きを自分でコントロールすることが難しく、左右のどちらかにしか寝返りができないことも少なくありません。

寝返りは下半身を回転させる反動を利用して上半身を起こしていますが、うつ伏せをすると下半身が固定されてしまいます。そのためコツを掴むまでは、寝返り返りで仰向けの姿勢に戻るのが難しいのです。

寝返りしたはいいものの、寝返り返りができず、泣き出してしまう赤ちゃんもいます。それはうつ伏せの姿勢に慣れず、違和感があるためです。

赤ちゃんが寝返り返りをできずにママやパパの助けを必要としているようであれば、仰向けの状態に戻してあげたり、姿勢を起こして抱っこしてあげたりしましょう。

寝返り返りの練習方法は?

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寝返り返りは自然にできるようになることも多いので、特に練習せず赤ちゃんのペースを見守るのが一番です。とはいえサポートしてあげたいのが親心。そんなときには以下のような方法を試してくださいね。

1. うつ伏せの状態で体を揺らす

寝返り返りを練習するには、まず赤ちゃんが寝返りをしてうつ伏せになった状態から始めましょう。うつ伏せの状態で、あかちゃんの腰のあたりを手を当てて、左右にゆっくり体を揺らしてあげましょう。

2. 体を仰向けに反転させる

そして、肩と腰を支えながら赤ちゃんの体を仰向けの状態に反転させてあげます。仰向けにする方向は、うつ伏せになったときの顔の方向と反対側にしてあげると、自然と行いやすいかもしれません。

3. 寝返り返りしやすい環境をつくる

だんだんと慣れてきたら、赤ちゃんが寝返りしそうな場所にクッションや布団を置いて、自分で寝返り返りできるように環境を整えてあげるのも良いでしょう。この練習を繰り返すうちに赤ちゃんが身体感覚を身につけ、スムーズに寝返り返りできるようになります。

寝返り返りを始めたときの注意点は?

記号 注意点 空 標識

赤ちゃんが寝返り返りをするようになったら、以下に注意しましょう。

窒息に気をつける

寝返り返りをサポートしてあげるときは、大人用の柔らかい布団は避け、赤ちゃん用の布団を使用するようにしましょう。

顔の付近に柔らかいクッションや布団があると、パパやママが見ていないあいだに赤ちゃんの顔が埋まって口が塞がり、窒息してしまう恐れがあります。ぬいぐるみも窒息の原因になりかねないので気をつけてください。

また、ミルクや母乳を与えたばかりのタイミングで寝返りをすると吐き戻すこともあり、吐いたモノがのどに詰まってしまう可能性もあります。授乳やミルク後はなるべく縦抱きや斜めに寝かせて、寝返り・寝返り返りをしないよう見ていてあげてくださいね。呼吸と顔色にも注意してあげてください。

誤飲に気をつける

赤ちゃんは何でも口に入れてしまうことが多いので、寝返り返りをしそうなときに、口の中に何も入っていないかどうか確認しましょう。うつ伏せから仰向けに戻る勢いで、誤飲してしまっては大変です。

おもちゃや小物が顔の近くに落ちていないかもチェックしてください。

落下に気をつける

大人用のベッドに寝かせるときは、スペースの余裕がないと、寝返り・寝返り返りをしたときに落下してしまう危険性があるので、注意してくださいね。

パパやママが赤ちゃんにつきっきりでいられないときは、ベッドではなく、床の上に敷いたベビーマットに赤ちゃんを寝かせてあげるのも良いでしょう。

赤ちゃんの寝返り返りは、焦らずゆっくり見守りましょう

ママ 赤ちゃん 抱っこ 笑顔 あやす

「寝返りを打てるようになってから、なかなか自力で仰向けに戻らない」と不安に思っているパパやママもいるかもしれませんが、赤ちゃんにはそれぞれペースがあるもの。焦らずゆっくり見守ってあげてくださいね。

赤ちゃんが寝返りをしたあとに、寝返り返りをしたいという様子が見られたら、コロンと姿勢を戻す感覚がつかめるまで、スキンシップをとりながらサポートしてあげるようにしましょう。何よりも、赤ちゃんの安全に気をつけて、寝返り返りの環境を整えてあげたいですね。

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