赤ちゃんの睡眠は、ママの頭を悩ませることのひとつですよね。一般的には、「寝てくれない」「すぐ起きてしまう」という悩みが思い浮かびますが、反対に「寝てばかりで授乳をするタイミングがわからない」「寝かせっぱなしで大丈夫?」と心配をしているママも意外と多いもの。そこで今回は、新生児・赤ちゃんの起こし方について、そもそも起こすべきなのか、起こすときのタイミングやコツをご紹介します。
新生児・赤ちゃんの睡眠サイクルは?
生まれて間もない新生児は、短いリズムで寝ては起きてを繰り返しますが、1日の8割近くを寝て過ごします。成長するにつれて起きている時間が増え、生後6ヶ月を過ぎると、寝ている時間と起きている時間がちょうど半分ずつくらいになります。
それと共に、夜にまとめて寝て、午前と午後に昼寝をするリズムに近づいてきます。このタイミングで、睡眠時間だけでなく、授乳やお散歩、遊びの時間を少しずつ決めていくと、その後の生活リズムが整いやすくなりますよ。
しかし、赤ちゃんの睡眠リズムは個人差が大きく、心配になってしまうほどよく寝る赤ちゃんもいれば、大人顔負けの短い睡眠しかとらない赤ちゃんもいます。あまりにも睡眠時間が長かったり短かったりして心配なときは、乳幼児健診の際に相談してみましょう。
眠り続ける新生児・赤ちゃんは起こすべきなの?
放っておくと延々と眠り続ける赤ちゃんの場合、時間を決めて起こすべきなのか悩みますよね。しかし、基本的には、新生児期や低月齢の間は、好きなときに寝て好きなときに起きる、という生活で問題ありません。
ただし、以下の2点に注意して、起こしたほうがいいと考えられるときは、起こしてあげましょう。
体重は増えているか?
寝てばかりの赤ちゃんでも、しっかり母乳やミルクを飲んで体重が増加していれば問題ありません。睡眠時間が長い分、授乳回数が少なくなりがちなので、体重があまり増えていない場合は、背中をたたく、足裏を刺激するなどして赤ちゃんを起こして、母乳やミルクを飲ませましょう。
おしっこの量や回数は?
睡眠時間が長いと、授乳回数が少なくなるので、脱水症状になっていないか気をつける必要があります。新生児のおしっこ回数は、1日10回程度といわれています。少なくとも1日に7~8回はおしっこをしているかチェックしておきましょう。
新生児の間は2~3時間ごとに授乳をするよういわれますが、この数字は、あくまでも目安です。機嫌が良く、上記の2点が問題なければ、前回の授乳から3時間が過ぎたからといって、無理に起こして飲ませる必要はありません。
ただ、母乳育児の場合は、授乳間隔が長くなると、母乳が溜まって乳腺炎を引き起こすこともあるので、適度に搾乳して、母乳ケアにも注意してくださいね。
新生児・赤ちゃんを起こすべきタイミングは?
月齢が低いうちは、自然な睡眠リズムを優先して問題ありませんが、生後4ヶ月を過ぎた頃からは、いつまでも寝かせておいていいというわけではありません。
この時期になって昼間に寝ている時間が長いと、食事や水分の問題だけでなく、生活リズムの乱れが心配になってきます。
3時間以上お昼寝をしたり、夕方になっても起きないという場合は、タイミングを見て起こしたほうが良いでしょう。昼寝をしすぎると、夜眠れなくなり、昼夜逆転になってしまう可能性もあります。
新生児・赤ちゃんの起こし方のコツは?
それでは、眠り続ける赤ちゃんをどのようにして起こせばいいのでしょうか。赤ちゃんの起こし方には、以下のような方法があります。
赤ちゃんの起こし方の例
・カーテンを開けて日の光を取り込む
・足裏を指圧する、くすぐる
・おむつを替える
・水で濡らしたガーゼなどで顔や背中、お腹を拭く
・口の周りを刺激する
・おっぱいを近づける
・お風呂に入れる
環境を変えたり、ちょっと刺激を加えてあげると目を覚ましやすくなりますよ。上記の方法を、順番に、または織り交ぜながら試してみて、赤ちゃんに合った起こし方を見つけてくださいね。
新生児・赤ちゃんは上手な起こし方をしてあげよう
たっぷりと質の良い睡眠をとることは、ぐんぐん成長する赤ちゃんにとって大切なこと。あまりにも寝続けていると、ママは心配になってしまうかもしれませんが、新生児期は寝かせっぱなしでも問題はありません。
ただし、体重の増え方やおしっこの回数や量を常にチェックして、寝過ぎていることによって影響が出ている場合は、時間を決めて起こすようにしてください。
そして、生後3〜4ヶ月を過ぎたら、徐々に生活リズムをつけていく必要があるので、いつまでも寝かし続けるのはやめましょう。この時期からしっかりと生活リズムを整えることは、赤ちゃんが健康に過ごすために大切なことです。
赤ちゃんの月齢や体調に応じて、起こす・起こさないの判断をし、起こすときには、赤ちゃんが心地よく目覚められる方法を試してみてくださいね。