この記事では、じゃがいもを離乳食で与えられる時期、アレルギーの有無、調理時に気をつけることをはじめ、時期別のレシピをご紹介します。
3大アレルゲン(卵・小麦・乳製品)には材料名に★マークをつけています。医師と相談のうえ進めてください。他の食材におきかえても構いません。
離乳食のじゃがいもはいつからOK?
- 初期
- 生後5・6ヶ月頃
- 中期
- 生後7・8ヶ月頃
- 後期
- 生後9・10ヶ月頃
じゃがいもは、加熱するとやわらかくなり、でんぷん質が多く消化によいため、米がゆに慣れたあとの離乳食初期から与えられます。
じゃがいもは特定原材料や特定原材料に準ずるものではありませんが、まれにアレルギーを起こすことがあります。与えるときは少量からはじめましょう。
調理時に気をつけることは?
じゃがいもの芽や皮の緑色の部分には有害物質が含まれてるため、必ず取り除いてください。切るとすぐに変色するため、素早く水にさらしましょう。
離乳食初期は、やわらかくゆでてすりつぶし、お湯でなめらかにのばしてください。
中期はゆでたあとにつぶし、後期になったら5mm〜1cm角くらいの大きさを目安にやわらかくゆでてから食べさせましょう。
じゃがいもの離乳食初期レシピ
じゃがいもペースト
- 1じゃがいもの皮をむき、5mm~1cmの角切りにする
- 21とかぶるくらいの水を鍋に入れ、じゃがいもがやわらかくなるまでゆでる(※1)
- 3じゃがいもをザルに取り、すり鉢やボウルに移してつぶしたら、だし汁を加えてのばす
- 1じゃがいもを細かく切って、電子レンジで加熱してもOKです。
離乳食の初期から後期まで、様々なレシピに応用可能な、じゃがいものペースト。つぶす作業がなかなか大変なので、一度にまとめて作って冷凍保存しておきましょう。
じゃがいもと豆腐のスープ
- 1豆腐とたまねぎを鍋に入れ、かぶるくらいの水を入れて沸騰させる
- 2豆腐をザルにあけ、すり鉢に移してすりつぶす
- 3玉ねぎがやわらかくなったら、すり鉢に移してすりつぶす
- 4だし汁を鍋で温め、2、3、じゃがいもペーストを加え、おたまで混ぜながら沸騰させる
じゃがいも、豆腐、玉ねぎと、栄養たっぷりで優しい味のメニューです。和風のだし汁の旨味と玉ねぎの甘味は、赤ちゃんの舌を喜ばせてくれるはずですよ。
じゃがいもとミルクのパン粥
材料(1食分)
- 1食パンの耳を除き、細かく切る
- 2ミルクを鍋で温める
- 3すり鉢に1のパンを入れ、2を少しずつ足しながらすりつぶし、パンがとろとろになるまでミルクとなじませる
- 43にじゃがいもペーストを混ぜる
食パンを使ったお粥です。赤ちゃんが慣れ親しんだミルク味なので、喜んで食べてくれるはずですよ。
じゃがいもの離乳食中期レシピ
きなこ風味のポテトサラダ
材料(1食分)
- 1じゃがいもとにんじんをやわらかくゆでる
- 21をつぶして、裏ごしをする
- 32にきなこをふりかける
レタスと鶏ささみのスープ
- 1レタスは細かくちぎっておく。
- 2じゃがいも、にんじんは5mm角に切る。
- 3鶏ささみは耐熱容器に片栗粉少々をまぶして入れ、水小さじ1をかけて電子レンジで30秒ほど加熱し、細かくほぐす。
- 4鍋に野菜スープを入れ、1、2、3を加えてやわらかく煮こむ。
- 54に水溶き片栗粉を加えてとろみをつける。
鯛とじゃがいもの青のり風味
- 1鯛はやわらかくゆで、身をほぐす。
- 2じゃがいもはやわらかくゆで、マッシュする。
- 3にんじんはやわらかくゆで、みじん切りにする。
- 41、2、3とだし汁を混ぜ合わせる。
- 54に青のりをふりかける
じゃがいもの離乳食後期レシピ
ポテトサラダ
材料(1食分)
- 1じゃがいもとにんじんの皮をむき、5mm角に切り、ゆでたら水気を切る。
- 2ブロッコリーは茎を取り除き、花蕾(からい)の部分をゆでてみじん切りにする。
- 31、2、ヨーグルトを混ぜ合わせる。
じゃがいもとツナのチーズボール
材料(1食分)
- 1じゃがいもの皮をむき、0.5~1cm程度にカットしたら耐熱皿に入れ、少量の水を加えてやわらかくなるまで電子レンジで加熱する
- 2プロセスチーズを5mm角程度の大きさに切っておく
- 3ツナに沸騰したお湯をかけて湯通しする
- 41がやわらかくなったら水分を捨て、スプーンなどでつぶす
- 54に2、3を加えて混ぜ、一口サイズに丸める(※1)
- 1冷蔵庫で冷やすとさらに美味しいです。
ころころ転がるチーズボールは、見た目も可愛いので赤ちゃんも喜んでくれそう。手づかみ食べにもぴったりです。マヨネーズや塩コショウをすれば、大人用のポテトサラダにもなりますよ。
肉じゃが
- 1豚ひき肉はさっとゆで、余分な脂身を落とす。
- 2じゃがいもと玉ねぎは5mm角に切る。
- 3鍋に1、2、だし汁を入れ、ひと煮立ちさせる。
- 43に醤油を加え、やわらかく煮こむ。
じゃがいもの離乳食を冷凍保存するには
じゃがいもは、ゆでたり焼いたりした状態では冷凍に向いていません。しかし、離乳食用にマッシュやペーストにしたものであれば、美味しく冷凍保存ができますよ。
マッシュやペーストにしたじゃがいもを冷凍するときは、製氷機や保存容器に1食分ずつ分けて冷凍庫に入れます。
ファスナー付きビニールバッグに入れて平らにし、上から菜箸などで格子状に線をつけて冷凍する方法もおすすめです。必要なときにパキっと折って使えますよ。
冷凍したじゃがいもは、1ヶ月以内に使い切りましょう。
じゃがいもで栄養満点な離乳食を作ろう
じゃがいもは低温でじっくり加熱することで甘味が引き出されます。ホクホクした食感を赤ちゃんに楽しませてあげましょう。じゃがいもを使ったレシピで、離乳食のレパートリーが広がるといいですね。
※ 赤ちゃんの成長や発達に合わせて無理なく進めましょう。
※ 赤ちゃんが食物アレルギーの診断を受けている、または疑いのある場合は必ず医師と相談のうえ進めてください。
※ レシピの食材は旬のものや自宅にあるものに置き換えてもかまいません(ただし、その時期に食べられる食材かどうかチェックしましょう)。