「赤ちゃんが寝返りをしない」と、お悩みのパパ・ママもいますよね。個人差があるとはいうけれど、生後6・7・8ヶ月と経っても寝返りをしないでいると、何か問題があるのではと不安になるもの。そこで今回は、赤ちゃんが寝返りしない原因、そもそも寝返りをさせる必要があるのかなど、気になることをまとめました。
赤ちゃんが生後6・7・8ヶ月で寝返りしないのは遅い?
赤ちゃんが寝返りをし始めるのは、しっかり首がすわった後の生後5~6ヶ月頃が一般的です。生後7ヶ月には約90%の赤ちゃんが寝返りできるようになるといわれているので、確かに生後8ヶ月を過ぎても寝返りをしないのは、遅いといえるかもしれません。
ただ、寝返りの時期は個人差が大きく、寝返りが遅いから何か問題があるというわけではありません。寝返りを飛ばして、ハイハイする子もいれば、ハイハイを飛ばして歩きだす子もいるのが、赤ちゃんというものなのです。
赤ちゃんが寝返りしない原因は?
赤ちゃんが寝返りしないのは、運動能力や成長過程に問題があるというわけではありません。寝返りをしないのには、いくつか赤ちゃんなりの理由があると考えられます。
体勢の好み
赤ちゃんにとって仰向けでいることが心地よい場合は、あえて寝返りしようとはしません。寝返りしたあとのうつ伏せの姿勢に興味がないこともあります。うつ伏せに興味がない子なら、うつ伏せの姿勢をとらせてみると泣き出してしまいますよ。
この場合は、赤ちゃん自身が寝返りすることやうつ伏せに興味をもつまでゆっくり見守ってあげれば大丈夫です。
寝返りがしづらい
寝具が柔らか過ぎると寝返りがしづらい場合があります。赤ちゃんの体が敷き布団やマットレスに沈んでしまっていると力を入れにくいので、体をひねっても回転できません。敷布団やマットレスを硬いものに変えると寝返りするようになる場合もあります。
また、厚着をしているときも寝返りがしづらい状態です。
体重が重い
体重が重い赤ちゃんの場合、寝返りが遅くなる傾向があるといわれています。それは重い体を持ち上げながら体をひねる力がまだないからです。このせいで寝返りをしないこと自体に問題はありませんが、赤ちゃんの体重が成長曲線より大幅に上回っている場合は、肥満などの別の問題が生じます。
その場合は、小児科医に相談して、授乳・食事内容や日々の生活について見直す必要があるでしょう。
寝返りしない赤ちゃんには対策が必要?
赤ちゃんが寝返りしない場合でも特別な対策は必要なく、自然に寝返りをするのを待っていれば問題ありません。
寝返りが遅い原因が寝具にあるのであれば、少し硬めの布団に変えてみるのはおすすめです。硬い寝具のほうが寝返りしやすくなりますよ。それに、やわらかすぎる寝具は寝返りでうつ伏せになったときに顔が寝具に埋もれて窒息する危険性があります。突然寝返りをしたときに備えて、硬めの布団を使うようにしましょう。
寝返りの練習をさせること自体は悪くありませんが、赤ちゃんが嫌がるのに無理やり練習させるのはやめてくださいね。できるだけ赤ちゃんの気持ちに任せてあげましょう。寝返りしたくてもできなくて泣いてしまうときに手伝ってあげる分には問題ありませんよ。
寝返りは個人差!赤ちゃんのペースを尊重しよう
これまでご説明したとおり、赤ちゃんの寝返りの早い遅いは全く気にする必要はありません。
周りから「寝返りはまだ?」とせかされるようなことをいわれるかもしれませんが、体の機能に問題があるわけではないので慌てないでください。
他の赤ちゃんたちと比べてしまいがちですが、赤ちゃんには好き嫌いや得意不得意などがあるのが普通です。寝返りをしないのも、この子のペースなんだと考えて、温かく見守ってあげてくださいね。