1歳10ヶ月の子供は、運動能力がどんどん発達して元気に動き回ることが多くなります。ボールを追いかけたり、ごっこ遊びや見立て遊びをしたり、子供らしい遊びを楽しむようになってきますよ。今回は、1歳10ヶ月の子供の成長と言葉の目安、遊びと発達の遅れについてご説明します。
1歳10ヶ月の子供の成長と発達の目安は?
1歳10ヶ月の子供は、ますます子供らしい遊びをすることが増えてきます。ボールを投げたり蹴ったり、ごっこ遊びを始めたり、心も体もぐんと成長していく時期です。
1歳10ヶ月の子供の発達の目安として、以下のような特徴があります。
● 気持ちを言葉で表現するようになる
● 大人とほぼ同じ食事になる
● ぐるぐると丸が重なった絵を書く
● 見立て遊びが始まる
この時期の子供の成長スピードにはかなり個人差があるため、上記はあくまでも目安です。
1歳10ヶ月の子供の体重と身長の平均は?
厚生労働省の調査では、1歳10ヶ月の子供の体重と身長は以下の数値が目安です(※1)。
●男の子
体重:9.36〜13.45kg、身長:78.9〜89.8cm
●女の子
体重:8.64〜12.67kg、身長:77.5〜88.4cm
この時期の子供の体格は、子供によってかなり差が出ます。緩やかでもきちんとその子なりに成長していることが大切です。ただし、体重が急激に変化したり、全く身長が伸びない場合は、医師に相談しましょう。
1歳10ヶ月の子供の言葉の目安は?まだ喋らない理由は?
1歳10ヶ月頃になると、「ワンワン、いた」「ママ、バイバイ」など2つの単語を組み合わせて話す子が増えてきます。ママやパパの言っていることに対する理解力も上がってきて、自分の感情を言葉で表現することがでてきます。
ただ、この時期の言語発達の速度には個人差があるので、まだはっきり喋らないからといって心配しすぎる必要はありませんよ。
話す機会が増えることで自然とはっきり話せるようになってくるので、子供が喋ろうとするのを聞いてあげたり、相づちを打ってあげたりすることで、子供の「話したい!」という気持ちを引き出しましょう。
また、喋りたいことはあるけれど、どのように表現したらいいか分からないから喋らない、という子もいます。ママやパパが「抱っこして欲しかったのね」「楽しいね」と、子供の気持ちを言葉にしてあげてみてください。
まずは、うれしい・楽しいという良い気分をしっかり共有してあげることが大切ですよ。
1歳10ヶ月の子供の遊びは何がいい?
1歳10ヶ月は、想像力や発想力が豊かになってくる時期。子供の遊びは、次のようなポイントに気をつけてみてくださいね。
自由な発想で遊ぶ
1歳10ヶ月の子供は、決まった遊びしかできないおもちゃよりも、自分で好きなように遊べるものが好きになる時期です。
空き箱を渡すと、人形やぬいぐるみを乗せ、車に見立てて押して遊んだり、ひっくり返して人形のベッドに見立てたりすることも。このようにごっこ遊びや見立て遊びを通して、自分で遊びを生み出す力を育む貴重な時期です。
また、ただ粘土を丸めるだけ、ぐるぐる丸を描くだけでも子供にとっては楽しいもの。お絵かきや粘土遊びも、ママやパパが決まったものを作らせるのではなく、子供が好きなように遊ばせてあげましょう。
この時期の子供は、空間というものを理解し始めるので、子供の自由な発想をサポートしてあげてくださいね。
親子でコミュニケーションをとる
子供が一人でじっくり遊ぶことも大切ですが、1歳10ヶ月の子供には、親子で遊びながらコミュニケーションをとることがおすすめです。「はい、どうぞ」「ありがとう」「お人形さんねんねしてるね」「かっこいいブーブーだね」など、子供とやり取りを楽しんでみましょう。
1歳10ヶ月の子供の発達の遅れが気になる…発達障害なの?
1歳10ヶ月になっても喋らなかったり、癇癪(かんしゃく)がひどかったりすると「もしかして発達障害なのかな?」と、心配になることがあるかもしれません。
発達障害には様々な種類がありますが、「広汎性発達障害」は一般的に1歳頃から特徴が現れます(※2)。指さしをしない、一度話した言葉が消える、他の子供や大人、物事に関心がない、同じものへの強いこだわり、などの様子がみられますが、こうしたことがあるからといって、必ずしも発達障害であるとは言い切れません。
この時期の子供の発達速度にはかなり個人差があるため、成長が速い子もいれば、のんびりな子もいます。それはその子の個性なので、他の子と比べすぎないようにしましょう。どうしても不安な場合は、専門の医師や機関に相談してみることをおすすめします。
1歳10ヶ月の子供の成長を見守ろう
1歳10ヶ月の子供は、ママやパパの言うことを理解する力と、自分の気持ちを表現する力を身につけて、より子供らしくなってきます。なかなか言うことを聞いてくれないとママやパパは大変かもしれませんが、子供の気持ちを優先してあげましょう。
この時期の子供の成長スピードには個人差があるため、周りと比べて「どうしてうちの子はできないの?」と心配しすぎることはありませんよ。不安なときは、一人で悩まず医師や専門家に相談してみてくださいね。