妊娠週数が進んでいくと、「あ、動いた！」と胎動を感じることがありますよね。一方で、「はじめての妊娠で、胎動がよくわからない」「音がするけれど問題ないの？」など、不安になる妊婦さんも多いようです。
そこで今回は、胎動と共に音がしても問題はないのか、妊娠中期と後期の感じ方や聴こえ方などについて説明します。
胎動を感じるのはいつから？
胎動をはじめて感じる時期は、一般的には、初産だと妊娠20週前後、2人目以降では妊娠18週前後からといわれています（※1）。
ただし個人差が大きいため、早い人では妊娠16週頃から、遅い人では妊娠23週以降のこともあります。
胎動の感じ方も人それぞれで、赤ちゃんの大きさやママの体型、妊娠週数によっても変わってきます。
胎動でポコポコ、パチン、プチッと音が聴こえることもある？
胎動とともに、「ポコポコ」「パチン」「プチッ」といった音を感じる妊婦さんもいるようです。
基本的に胎動は、赤ちゃんが羊水の中を浮動してるとき、しゃっくりしているとき、手足を動かしているときに感じるものなので、「ポコポコ」「パチン」「プチッ」といった音の原因は、医学的に明らかになっていません。
「プチッ」「パチン」といった音がすると、「破水したのでは？」と不安になるかもしれませんが、破水の場合は自分の意思とは関係なく羊水が出てきます。羊水が出てきたり痛みを伴ったりしなければ心配する必要はありませんよ。
次からは、妊娠中期と後期の胎動の感じ方を詳しく紹介します。
妊娠中期（妊娠5・6・7ヶ月）の胎動の感じ方は？
妊娠中期に入ると、お腹が膨らみが目立ち始め、赤ちゃんはお腹の中で活発に動き回るようになります。
胎動を感じ始めてしばらくは、以下のような感じ方をする人が多いようです。
●腸のあたりがムズムズするような感じ
●お腹がポコポコ鳴っているような感じ
●お腹の中で金魚が泳いでいるような感じ
初めのうちは、胎動だと気づかないこともあります。また、感じ方には個人差があります。週数が進むにつれて、「これが胎動だ」と認識できるようになってきますよ。
妊娠後期（妊娠8・9・10ヶ月）の胎動の感じ方は？
妊娠後期になると、これまでゆるやかに成長していた赤ちゃんが急激に大きくなり、胎動も強くなります。
この時期の胎動の感じ方にも個人差がありますが、
●肋骨のあたりを激しく蹴られる
●膀胱をギューッと押される
といった胎動を感じる人が多いといわれています。
なかには、「パチン」「プチッ」といった音を感じる妊婦さんもいるようです。
出産が近づいてくると、胎動の間隔が大きく開くことがあります。これは、赤ちゃんが眠ったり起きたりを規則的に繰り返すようになり、寝ているあいだはほとんど動きがないためです（※1）。
なお、「パチン」「プチッ」といった音と共に破水をした場合は、すぐにかかりつけの産婦人科に連絡してください。
胎動の感じ方は出産が近づくとどうなる？
妊娠後期に入ると、赤ちゃんの頭が骨盤に固定されて大きな動きをとりにくくなります。そのため、臨月が近づくにつれて、ダイナミックな胎動を感じることが減る場合もあります（※2,3）。
ただし胎動の感じ方は個人差が大きいため、妊婦さんが感じる胎動が減るとは限りません。ninaruユーザーのアンケートでも、出産間際まで胎動が減らなかったと感じる人が多くいました（※）。
前述の通り、赤ちゃんの大きさやママの体型、妊娠週数などによって胎動の感じ方は違いますが、胎動が全く感じられなくなることはありません。
胎動が急に弱くなった、極端に少なくなった、いつもと違うなどと感じたときは、すみやかにかかりつけの産婦人科を受診しましょう。
普段から胎動の感じ方や音を意識してみよう！
胎動はママと赤ちゃんの最初のコミュニケーションともいえます。普段から胎動の感じ方や音を意識することで、赤ちゃんと心を通わせることができそうですね。
胎動と共に音がしても破水をしていなければ基本的には問題ありませんが、気になるときはかかりつけの産婦人科に連絡しましょう。
※アンケート概要
実施期間：2022年10月9日〜10月25日
調査対象：ninaruシリーズユーザー
有効回答数：686人
