二人目の子供を考える時期は家庭によってさまざまですが、一人目の年齢、パパ・ママの年齢、ママの仕事など、育児環境や今後のライフスタイルを考慮することも大切ですよね。実際には、一人目と二人目の年齢差はどれくらいがいいのでしょうか。今回は、一人目と二人目の子供の年齢差について、おすすめの年の差や、それぞれのメリット・デメリットをご説明します。
二人目の子供は何歳差がいいの?
兄弟姉妹の年の差は、2~3歳差がいいと聞くことも多いかもしれません。しかし、下の子が生まれる頃に上の子がイヤイヤ期に突入したり、赤ちゃん返りしやすかったりという面もあり、「本当にそうなの?」と思うことがあるかもしれません。
一般的に2~3歳差がおすすめといわれているのは、育児を長期目線で見た場合のようです。
幼いうちは上の子も下の子も手がかかりますが、ある程度成長すると、子供同士で良き理解者になることや、年子と比べて学生時期の大きな出費に数年の余裕が持てること、さらに4歳差以上に比べれば短期間で大きな出費が終わることなどが、その理由と考えられます。
次からは、1歳差から5歳以上差まで、上の子と下の子の年の差によるメリット・デメリットをみていきましょう。
二人目の年の差が1~2歳のメリット・デメリットは?
いわゆる年子や2歳差の兄弟姉妹は、乳幼児期は育児の大変さが2倍ですが、一番大変な時期が短期間で終わります。
子供同士は年齢が近いため、友達のような感覚で遊ぶことができます。しかし、興味の対象が似ているので喧嘩をしやすいこともあります。
学生の時期は在学期間が重なり、経済的な負担が大きくなります。一方で、大きな出費が一度に終わるのでママとパパの老後の貯蓄がしやすいという声も聞かれます。
1歳差のメリット・デメリット
メリット
- ●上の子がまだ外で活発に遊べるわけではないので、つわりなどでつらい時期に室内遊びでも満足してくれる
- ●上の子は弟や妹にママが取られるという意識がないので、赤ちゃん返りをしにくい
- ●上の子のベビーグッズや服がすぐに使える
デメリット
- ●妊娠後期になってお腹が大きくなると、上の子の抱っこが難しい
- ●ベビーグッズによってはまだ上の子が使っているものもあり、同じアイテムを用意しなくてはいけない
- ●上の子の授乳中に妊娠すると、卒乳・断乳を早めなくてはいけないこともある
2歳差のメリット・デメリット
メリット
- ●上の子が2~3歳くらいになると、一人でできることが増えるので下の子のお世話がしやすくなる
- ●男女の場合、七五三を同時にできる
- ●小学校、中学校、高校の卒業・入学がかぶらない
デメリット
- ●妊娠中に上の子がイヤイヤ期に入ると、つわりでつらいときや安静が必要な場合に大変になる
- ●上の子の自我が芽生えはじめるため、下の子のお世話に集中しすぎると上の子が赤ちゃん返りをしやすい
- ●下の子のお世話をしながら、上の子のトイレトレーニングをするのが大変
二人目の年の差が3~4歳のメリット・デメリットは?
年の差が3~4歳になると、上の子は妹や弟ができたということを理解できます。お兄ちゃん・お姉ちゃんの意識が出てくると、ママは少し楽に感じるかもしれません。
しかし、1~2歳差に比べると育児期間が長いため、パパやママの老後の貯蓄がしにくいことや、下の子のベビーグッズの買い直しが必要なこともあり、経済的な負担が大きくなることもあります。
3歳差のメリット・デメリット
メリット
- ●小学校では上の子が4年生のときに下の子が入学するので上の子がフォローしてくれる
- ●高校や大学受験が同じ年に重なるので、家族一丸となって受験に集中できる
- ●幼稚園に通わせる場合、上の子の制服やグッズを下の子が使うことができる
デメリット
- ●下の子が中学に入ったあとは、卒業・入学や受験がかぶる
- ●幼稚園の時期が重ならないため、兄弟割引などが受けられない
- ●入学金や制服代などの進学準備費用が同時に必要になることがあり、出費が大きい
4歳差のメリット・デメリット
メリット
- ●上の子は身の回りのことが自分でできるようになってくるので、下の子のお世話に集中できる
- ●上の子と下の子の興味の対象が違うため、喧嘩になりにくい
- ●入園や入学の時期がかぶらないので、まとまった出費が少ない
デメリット
- ●育児に携わる時間が長くなるため、ママはなかなか自分の時間を持てない
- ●上の子と下の子で興味の対象が違うので、テーマパークやイベントを一緒に楽しめないときもある
- ●下の子の妊娠期間に、上の子の保育園・幼稚園行事が多く時期によってはつらい
二人目との年の差が5歳差以上の場合は?
一人目と二人目の年の差が5歳以上と大きい場合、上の子が下の子の面倒をしっかりとみてくれることが多く、特に下の子が乳幼児期の子育てはしやすいようです。上の子は赤ちゃん返りをすることも少なく、ママの妊娠や出産に対しての理解も得やすくなります。
上の子は5歳くらいまで一人っ子として育てられるので、親の愛情を独占できる時間が長くなります。また、上の子の手が離れれば、今度は下の子と密に過ごせる時間も多くなります。一方で、上の子と下の子が一緒に遊ぶ時間が少なく、上の子が中学や高校に入ると兄弟姉妹で話すことも少なくなるようです。
ママやパパは育児に携わる期間が長いため、長期的な体力、精神力、経済力が必要になります。
二人目の子供が何歳差がいいかは家庭によってそれぞれ
上の子と下の子の年の差を優先して二人目を妊娠・出産するのは難しいこともあります。子供は授かりものなので、必ずしも理想の年の差になるとは限りません。
家族計画のひとつとして「子供は何人欲しい」「下の子とは何歳差がいい」など、大まかな目標を立てるのはいいことですが、あまりこだわりすぎると、かえってママやパパの精神的な負担が大きくなることもあります。
何歳差であってもメリットとデメリットはあるものです。また、同じ年の差でも子供の個性や男女の違いによって、メリットやデメリットは変わってくるものです。
下の子が生まれたら、家族が増えた喜びを味わいながら、子供二人の育児を楽しんでいけるといいですね。