二人目不妊とは?原因は?不妊治療は必要?やめどきはいつ?

監修医師 産婦人科医 城 伶史
城 伶史 日本産婦人科専門医。2008年東北大学医学部卒。初期臨床研修を終了後は、東北地方の中核病院で産婦人科専門研修を積み、専門医の取得後は大学病院で婦人科腫瘍部門での臨床試験に参加した経験もあります。現在は... 監修記事一覧へ

「一人目は自然に妊娠できたのに、二人目をなかなか授からないのはどうしてだろう?」と悩んでいる人は、もしかしたら「二人目不妊」かもしれません。妊娠・出産のタイムリミットを意識しはじめて、焦りを感じることもありますよね。今回は、二人目不妊の原因と対策、不妊治療を検討する時期などをご説明します。

二人目不妊とは?

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第一子を妊娠・出産したあと、二人目の赤ちゃんをなかなか妊娠できない状況に対して、「二人目不妊」という言葉が使われることがあります。

大阪府不妊専門相談センターによると、二人目不妊に関する相談件数は、2009年では相談全体のうち6.3%だったのに対し、2013年には16.4%にも増加しています(※1)。

二人目不妊で悩んでいる夫婦のうち、「一人目を自然に授かったから、二人目もすぐ授かると思ったのに…」というケースも多いようです。

二人目不妊の原因は?

時計 ノート 本

二人目不妊になる原因は、次のとおりいくつか考えられます。

パパとママの年齢の変化

第一子が生まれたときから年数が経っている場合、パパもママもそれだけ年齢が高くなっています。加齢によって卵子や精子は老化していくため、妊娠率の低下につながります(※2,3)。

夫婦生活の減少

はじめての子育てや仕事との両立に忙しく、夜は子供を寝かしつけたら自分も早く寝てしまう…という夫婦も多いかもしれません。

普段の仲が良かったとしても、一人目の妊娠・出産を機に夜の夫婦生活が減ってしまい、なかなかタイミングを合わせられないのが原因で、妊娠するチャンスを逃してしまうことも。

婦人科系疾患

女性は、年齢が上がるにつれて卵管炎や子宮筋腫、子宮内膜症など婦人科系の病気にかかる確率が増えます(※4)。

こうした病気が原因で、卵巣からうまく排卵されていなかったり、卵子や精子、受精卵が卵管をうまく通れなかったり、受精卵が子宮内膜に着床しづらくなったりして、二人目不妊につながることもあります。

また、実はもともと不妊体質だったけれど、一人目はたまたま妊娠・出産することができ、二人目は加齢や夫婦生活の減少なども重なって授かれずにいる、というケースもありえます。

二人目不妊の対策は?

カップル 公園

二人目不妊は、一人目を妊娠・出産していることから生殖機能に致命的な問題はないことも多いため、病院で不妊治療を受けなくても生活パターンや体質を変えることで自然妊娠できる可能性もあります。

二人目不妊の対策として、夫婦で次のようなことに取り組んでみるのはいかがでしょうか。

夫婦関係を見直す

「産後クライシス」という言葉もあるように、産後に夫婦仲が悪化することはよくあります。子育てをするなかで夫婦がお互いに対してイライラしたり、要求が多くなったりすることもあるかもしれません。

家族3人で過ごせている幸せや、日頃の感謝などを、言葉にして旦那さんに伝えてみましょう。また、家事や育児の役割分担を定期的に話し合うなど、良好な夫婦関係を保つ工夫をしたいですね。

二人目妊娠の計画を話し合う

第一子の誕生からしばらく経つと、あらためて話し合うのは気恥ずかしいという人もいるかもしれませんが、現実的な家族計画を立てるのは大切なことです。

「何年以内に授かりたいか」「上の子との年齢差はどのくらいがいいか」「二人目が生まれたら仕事はどうするか」など、夫婦で認識をそろえておきましょう。

夫婦生活の頻度を増やす

一人目をすんなり授かったママは特に、これまでは妊娠しやすいタイミングを把握していなかったかもしれません。

できるだけ早く二人目を授かりたいということであれば、基礎体温をつけて生理周期や排卵日を知り、旦那さんと共有したうえで、夫婦生活の頻度を少し増やせるといいですね。

生活習慣を見直す

上の子の育児で大忙しで、パパもママも自分の健康管理は後回しになってしまいがちですが、妊娠しやすい体づくりのためには、夫婦ともに健康的な生活を送ることが大切です。

十分な睡眠・栄養バランスのとれた食事・適度な運動の3拍子は、妊活の基本です。また、ストレスを溜めないようこまめに発散していきましょう。

二人目不妊で治療を検討する時期は?

カレンダー 日付 期間

目安として、避妊をせずに性交して1年以上、35歳以上の場合は半年以上が経っても妊娠しない場合、不妊の可能性もあります(※4)。

ただし、一人目を母乳で育てていた場合、産後1年ほどは排卵も生理もないことがあるので、妊娠できるようになるタイミングには個人差があると考えてくださいね。

二人目不妊に悩んだら、まずは婦人科を受診して医師に相談するのがおすすめです。不妊検査を受けるなどして、治療が必要かどうか検討してみましょう。

二人目不妊の治療法は?体外受精?

聴診器

二人目不妊の治療法は、夫婦の年齢や不妊の原因によって異なります。

夫婦がまだ若い場合などは、基礎体温をつけて排卵日を推測するなど、自然妊娠を目指すためのタイミング法の指導から始まることもあります。

しかし、夫婦の年齢が35歳を過ぎていたり、不妊検査の結果、何かしらの異常が見つかったりする場合は、人工授精や体外受精、顕微授精などの不妊治療を受けることも検討します。

自然妊娠だけでなく、体外受精などの不妊治療でも加齢とともに妊娠率が下がっていくため、治療を始めるならできるだけ早い時期が良いでしょう(※4)。

二人目不妊は治療のやめどきも考えよう

カップル ベッド 夫婦 相談

二人目不妊で悩んでいる人のなかには、「周りから『二人目はまだ?』と聞かれるとイライラする」「同じ時期に一人目を出産したママ友が妊娠したのに、自分はなかなかできず焦る」という人もいるかもしれません。

しかし、そういったことをストレスに感じすぎてしまうと、旦那さんとの関係が悪くなったり、子供に八つ当たりしてしまったりする可能性もあるので、「事情は人それぞれ」と割り切って、ゆったりとした気持ちで過ごしたいですね。

もし不妊治療を受けることになったら、年齢や予算などを考慮して「治療をいつまで続けるか」などを産婦人科の医師や旦那さんとよく相談し、自分たちに合った治療を進めていきましょう。

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