小学3年生で習う漢字は?一覧を部首別に紹介!

小学校低学年で習う漢字は、画数が少ないものや、身近なものに使われているものが中心で、親しみやすかったかもしれません。しかし3年生になると、漢字の形が複雑になったり、登場する部首が多くて紛らわしかったりと、やや難易度が上がります。今回は小学3年生で習う漢字200字を、部首別にご紹介します。どんな漢字を学ぶのかパパやママも把握しておくと、子供の学習をサポートしやすくなりますよ。ぜひ参考にしてみてくださいね。

小学3年生で習う漢字は何文字?

えんぴつ 鉛筆 鉛筆削り シャープナー 削りカス

学習指導要領により、小学校6年間を通して学習する漢字は全部で1,006字、小学3年生では200字と定められています。各学年で習う漢字の数は下表をご覧ください(※1)。

小学3年生で習う漢字の数は、4年生と並んで最多ということもあり、多い・難しいと感じる子供も多いかもしれません。しかし、これだけの量の漢字を読み書きできるようになれば、小学校高学年での漢字学習はかえって楽に感じるかもしれませんよ。

小学校で習う漢字の数

1年生 2年生 3年生 4年生 5年生 6年生
80字 160字 200字 200字 185字 181字


学習指導要領では、学年別漢字配当表に沿って各学年で学習する漢字の「読み」を指導することとしています。次の学年以降で習う漢字や配当表に載っていない常用漢字についても、必要に応じてふりがなを使うなどして、生徒が読む機会を多く持つようにする、という方針が示されています。

「書き」の指導については、前の学年までに学習した漢字を書き、文や文章のなかで使うことが第一目標です。また、当該学年に配当されている漢字についても、少しずつ書く機会を持つことで、日常生活で確実に使えることが重視されています(※2)。

これらを総合的に考えると、小学3年生終了時点では、1、2年生のときに習った漢字240字をきちんと書けるようにしておくことと、1~3年生で習う440字を確実に読める状態にしておくことが目標といえそうです。

小学3年生で習う漢字で意識したいことは?

男の子 小学校 授業 教室 日本人

現行の学習指導要領には、小学校中学年における国語の指導項目が明記されており、そのうち漢字学習に関連するものは以下のような決まりがあります(※2)。小学3年生で漢字を学ぶうえで意識したいことなので詳しくご紹介します。

送り仮名に注意して書く

たとえば「泳」という漢字を学習する際には、その字だけを単独で覚えるのではなく、「泳ぐ」「泳いだ」「泳がない」のように活用させながら、送り仮名についても学習することを意識しましょう。

また、「登る」「切る」のように同じ活用の仕方をする漢字についてはセットで覚えたいですね。

文字の形を整えて書く

低学年のときと比べると、3年生で習う漢字は作りが複雑なものも多くあります。漢字の上下左右、内側と外側といったバランスを取って書けるように習慣づけましょう。そのためには、次に挙げる漢字の構成に対する理解も重要となります。

漢字の構成について知識をもつ

小学校中学年では、「へん」「つくり」「かんむり」「あし」「たれ」「かまえ」「にょう」などの部首と、ほかの部分とによって漢字が構成されていることを理解することが大切です。画数が多くて難しく見える漢字も、部首に注目してみると覚えやすくなりますよ。

小学3年生で習う漢字一覧(部首別)

漢字 勉強 小学生 書き取り 書写

それでは、小学3年生で習う漢字を部首別に見ていきましょう。小学4年生以降もよく出てくる部首については、学習のポイントもあわせてご紹介します。

なお、部首の分類についてはいくつか説があり、どの説を取るかは辞書によって違います。

たとえば、小学3年生で習う「化」という漢字は、部首を「にんべん」とすることもあれば、「ヒ」とすることもあります。もし子供が戸惑うようなら、基本的には学校での指導を参考にすると良いでしょう。

特によく出てくる部首の漢字をピックアップ!

「ひと・にんべん」の漢字(9字)

「仕」「他」「代」「住」「使」「係」「倍」「全」「化」

人間や、人間の動作に関連する字ばかりです。「係」は学校のクラスでもよく使う漢字ですね。

「ぎょうにんべん」の漢字(2字)

「役」「待」

「にんべん」と似ていますが、「ぎょうにんべん」は進むことや道に関する漢字に使われます。「投」「持」と混同しないように気をつけましょう。

「さんずい」の漢字(14字)

「泳」「温」「漢」「決」「湖」「港」「消」「深」「注」「湯」「波」「油」「洋」「流」

水に関する漢字には「さんずい」がつきます。「深い湖で泳ぐ」のようにセットで覚えるといいですね。

「きへん」の漢字(8字)

「横」「橋」「根」「植」「柱」「板」「様」「業」

木の「根っこ」、木を「植える」のように、「木」に関係する字ばかり。「業」は横棒の本数に注意しましょう。

「いとへん」の漢字(4字)

「級」「終」「緑」「練」

「学級会」「終礼」のように小学生になじみのある単語を作って覚えてみてくださいね。

「ごんべん」の漢字(3字)

「詩」「調」「談」

「詩歌」「調査」「談話」など人が話すことに関連する字だ、と理解しておきましょう。

「うかんむり」の漢字(8字)

「守」「安」「定」「実」「客」「宮」「宿」「寒」

カタカナの「ウ」をかぶせた「うかんむり」の漢字。家の屋根の下にいるイメージで覚えるとわかりやすいですよ。

「てへん」の漢字(5字)

「打」「投」「拾」「持」「指」

手の部位や、手で行う動作に使われる漢字です。「ボールを投げる・拾う・持つ」のように文を作ってみましょう。

「こころ」の漢字(7字)

「急」「息」「悪」「悲」「想」「意」「感」

その名のとおり、心や感情に関係する漢字ばかり。書けるようになると、作文での表現の幅が広がります。

「しんにょう、しんにゅう」の漢字(7字)

「返」「追」「送」「速」「進」「遊」「運」

「しんにょう」は少しバランスが取りにくいですが、それ以外の部分をしっかり上に乗せるイメージで書き取り練習をしてみましょう。

「くさかんむり」の漢字(5字)

「苦」「荷」「落」「葉」「薬」

「苦い薬」「落ち葉」のように組み合わせると覚えやすいですよ。「薬」は画数が多いですが、「くさかんむり」と「楽」に分けて考えれば難しくありません。

「しめす・しめすへん」の漢字(4字)

「礼」「神」「祭」「福」

小学校高学年になると、「しめすへん」に似た「ころもへん」が出てきます。その前にしっかり書けるようにしておきたいですね。「神社」「祭礼」「七福神」のようにおめでたい漢字が多いのが特徴です。

「こざとへん」の漢字(3字)

「院」「陽」「階」

「こざとへん」は丘や膨らんだところを意味する部首です。「階」は小学校の1階、2階、3階…と身近にある漢字ですね。

「おおざと」の漢字(2字)

「部」「都」

同じ形でも漢字の左側に来ると「こざとへん」、右側に来ると「おおざと」です。混同しないようにしたいですね。

「たけかんむり」の漢字(5字)

「笛」「第」「筆」「等」「箱」

「筆箱」「笛」のように学校で使うものもあるので、なじみがあるかもしれません。「くさかんむり」と間違えないように気をつけてくださいね。

小学3年生で習う全漢字(200字)

使
宿
調

小学3年生で習う漢字は意味や送り仮名もセットで覚えましょう

日本人 小学生 女の子 宿題 勉強 ノート

2年生のときと比べて、学習する漢字がさらに40字増えるのが小学3年生。漢字だけ単独で読み書きを覚えようとしてもなかなか難しいので、漢字の持つ意味にも注目して学ぶのがポイントです。

また、「終わる」「深い」のように送り仮名もセットで覚えると、習った漢字を使った文がどんどん作れるようになりますよ。

漢字の書き順や意味、その字を使った熟語などを知りたいときには、漢字辞典と国語辞典がおすすめです。下の関連記事も参考に、子供の理解を深められそうな辞書を探してみてくださいね。

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