程よい酸味と甘味で人気のパイナップル。ただ「妊娠中にパイナップルは食べてはいけない」という噂を耳にして、控えたほうがいいのか悩んでいる妊婦さんも多いのではないでしょうか。
今回は「パイナップル」の妊娠中の体への効果・影響と栄養についてご説明します。
妊娠中はパイナップルは控えたほうがいい?
「妊娠中にパイナップルを食べると流産や陣痛を引き起こす」という噂を聞いたことがある人は多いかもしれませんが、医学的根拠はなく妊娠中に食べても全く問題はありません。
ただし、シロップ漬けである缶詰のパイナップルは、生のものよりもカロリーが高く肥満につながるおそれがあります。
また、パイナップルには体を冷やす効果があるといわれています。
食べすぎには注意しつつ、他の食べ物とのバランスを考えながら食べるようにしてくださいね。
パイナップルにはどんな栄養素が含まれているの?
つわり中でも食べやすいパイナップルには、妊婦さんに最適な栄養素がたくさん含まれています(※1,2)。
パイナップルに含まれる主な栄養素
● ビタミンB1:糖質の代謝をサポートして、エネルギー不足による疲労感やイライラを予防
● ビタミンB6:粘膜や皮膚を正常に保ち、たんぱく質の代謝をサポートしてつわりを軽減するといわれている
● クエン酸:エネルギーを生み出すのに欠かせない栄養素で、鉄やカルシウムの吸収を高める作用もある
● 食物繊維:便秘の予防や解消
● マンガン:カルシウムの吸収を高めて、骨粗鬆症を予防する
また、つわり中は食の好みにも変化が現れ、酸味のあるものしか受け付けなくなる人もいますよね。
パイナップルはクエン酸が含まれているため酸っぱくてつわり中でも食べやすいうえ、ビタミンB6はつわりに効果があるといわれています(※2)。
妊娠中のどの時期に食べてもうれしい栄養素ばかり含まれていますね。
栄養バランスを考えながらパイナップルを取り入れよう
妊娠中は食べ物の栄養や体への影響など、いろいろなことが気になるものです。
生のパイナップルは栄養価が高く、妊婦さんの体調管理に役立つ果物です。栄養バランスを考えながら、食後のデザートや間食のおやつとしてぜひ取り入れてみてくださいね。