マイコプラズマ肺炎はうつる?感染力は?

監修医師 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県横浜市のなごみクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担... 監修記事一覧へ

病気になった子供を看病しているママやパパとしては、感染力がどれくらい強いのか心配ですよね。園や学校をいつまで休ませるべきか、というのも気になるところ。今回は、小学校に通う年齢の子供がかかりやすい「マイコプラズマ肺炎」について、感染力の強さや潜伏期間、学校は出席停止になるのかどうかなどをご説明します。

マイコプラズマ肺炎とは?

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マイコプラズマ肺炎は、細菌とウイルスの中間のような性格を持った「マイコプラズマ」という病原微生物が肺に感染して炎症を起こす病気です。

3~7歳くらいの子供がかかりやすく、厚生労働省によると、マイコプラズマ肺炎の患者の約80%が14歳以下の子供です(※1)。マイコプラズマ肺炎はおおむね4~5年の周期で流行しますが、1年を通じて見られ、冬に感染者の数がやや増加する傾向にあります。

マイコプラズマ肺炎にかかると、鼻水や鼻づまりから始まり、持続する発熱やだるさ、しつこい咳込みなどの症状が現れます。細菌性の肺炎と比べると、感染した子供が元気なので、X線撮影をしてはじめて診断されることも少なくありません。

なかでも特徴的な症状は、しつこく長引く乾いた咳です。咳は少し遅れて出始めることもあり、熱が下がった後に3~4週間続くケースもあります。「ほかに目立った症状がないのに発熱・咳だけがしつこく続く」という場合、マイコプラズマ肺炎も考えて病院を受診しましょう。

マイコプラズマ肺炎はうつる?感染経路は?

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マイコプラズマ肺炎の原因であるマイコプラズマは、人から人へうつりますが、感染力は強くはありません。喉や口の分泌物の中に入り込んでいるので、感染している人の咳やくしゃみなどから飛沫感染を起こしたり、身近で接触することにより感染したりします。

家族の中だけでなく、幼稚園・保育園・学校などで長時間一緒に過ごすような環境で、感染が広がりやすいのが特徴です。

マイコプラズマの感染力は強いの?治療方法は?

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マイコプラズマの感染力は、ウイルス性の肺炎ほどではないものの、うつる可能性がある病気といえます。

マイコプラズマは、弱毒菌であり増殖力は低いです。このため、感染してから発症するまでの潜伏期間は2~3週間と長く、感染していることに気づかないまま接触してしまうと、うつしたり、うつされたりします。また、症状が現れている間が感染力のピークです。咳込みがひどい場合には、人にうつさないようマスクなどでの対応が必要です。

マイコプラズマ肺炎を治すには、マクロライド系(エリスロマイシン、クラリスロマイシンなど)の抗生物質が有効です(※2)。ただし、マクロライド系の薬が効かないときは、テトラサイクリン系(8歳以上)やニューキノロン系の抗菌薬に変えることもあります。

細菌性肺炎に有効なペニシリン系などの抗菌薬は効果がないため、病院で検査を受けて、適切な薬を処方してもらう必要があります(※3)。

マイコプラズマ肺炎に感染すると出席停止になるの?

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学校保健安全法では、マイコプラズマ肺炎は「その他の感染症」に分類されており、「第三種の感染症」として扱われることがあります。

第三種の感染症の場合、出席停止期間について具体的な日数が決められているわけではなく、「病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めるまで」とされています(※4)。

厚生労働省が定める「保育所における感染症対策ガイドライン」では、マイコプラズマ肺炎にかかった場合、「発熱や激しい咳が治まっていること」が登園の条件とされています(※5)。

ただし、保育園や幼稚園では、園で独自に登園の条件を決めていることもあるので、事前に確認しておくようにしましょう。

マイコプラズマ肺炎の感染を予防するには?

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マイコプラズマ肺炎には、インフルエンザのような予防ワクチンがありません。飛沫感染を防ぐためには、手洗いやうがいを徹底しましょう。

もし、家族の中で誰かが感染した場合は、しばらく寝室を別にする、食器やタオルを共用しない、家族全員でマスクをつけるなど、二次感染を防ぐための対処をしてくださいね。

もし感染したとしても、免疫力が高いほど症状がひどくならずに済みます。普段から栄養バランスの取れた食事をとり、適度な運動をして体力をつけておくようにしましょう。十分な睡眠をとることも大切ですよ。

マイコプラズマ肺炎に感染したら家で安静に

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マイコプラズマ肺炎は、学校に通う年齢の子供や若い人に見られる肺炎の中で、比較的多く見られるものです。特に冬に流行しますが、1年を通じて感染する可能性があるものなので、普段から手洗い・うがいをしっかりして予防しましょう。

子供がマイコプラズマ肺炎にかかっても、比較的症状が軽く、咳だけは頑固に長引くのが特徴です。たとえ子供が元気そうに見えても、飛沫感染でほかの人にうつしてしまう恐れがあるので、外出するときはマスクを着用させるなど咳エチケットは守らせましょう。熱があり、咳がひどい場合は、園や学校は休ませ、家で安静に過ごさせてあげてくださいね。

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