ポリオワクチンとは?予防接種の時期は?副反応は現れる?

「ポリオワクチン」は生後3ヶ月の赤ちゃんから受けられる予防接種の一つで、「四種混合ワクチン」に含まれています。ポリオという感染症を防ぐワクチンですが、日本では流行していない感染症のため、どんな病気なのかあまり知らない、という人も多くいます。

そこで今回は、ポリオとはどんな病気か、防ぐためのポリオワクチンの接種時期、値段、副反応などについてご説明します。

ポリオワクチンで予防できる病気とは?

ウイルス ポリオウイルス 

ポリオとは、ポリオウイルスが経口感染で人から人へ感染し、腸内で増殖することで発症する感染症です。90〜95%は感染しても症状が現れませんが、ポリオウイルスが血液を通して脊髄などに侵入してしまうと、0.1%の割合で重症化して手足の麻痺を引き起こし、後遺症として麻痺が残ってしまうことがあります(※1)。

特に乳幼児に感染して症状が見られることが多かったため、「小児麻痺」という名前でも知られています。

ポリオワクチンの予防接種は必要なの?

はてな クエスチョン ? 本 疑問

日本ではポリオワクチンの定期接種によって、2000年にポリオの根絶が宣言されました。しかし、世界を見渡すと、アフガニスタン・ナイジェリア・パキスタンなど10か国で発生が報告されています(※2)。

感染しても症状が見られないことが多いため、気づかないうちに海外での滞在時や海外からの渡航者から、ウイルスを受け取ってしまう可能性があります。予防接種を受けて免疫をつけていないと、再度日本でもポリオが発生して流行してしまう危険性もあります。

人から人に感染することを考えると、自分だけでなく周囲の子供たちのためにも、予防接種を受けておくことが大切です。

ポリオワクチンの接種時期や間隔は?

チェック カレンダー 女性

以前は、ポリオワクチンの予防接種は単独で行われていましたが、2012年11月からは三種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風の予防接種)と一緒になり、「四種混合」としてまとめて接種されます。

四種混合は生後3ヶ月~90ヶ月(7歳6ヶ月)までの時期に、合計4回接種する必要があります(※3)。初回では20~56日の間隔をあけて3回接種し、3回目の接種後から6ヶ月以上間隔をあけて追加分の4回目を接種すれば終了です。

3回行う初回接種の標準的な年齢は、生後3〜12ヶ月の間とされています。間隔を開けて接種することを考えると、うまく予防接種のスケジュールに組み込んでください。

ポリオワクチンの値段は?

グッズ お金 費用

ポリオワクチンは四種混合としてまとめて、定期接種として受けられます。定期接種として指定されている期間に受ければ、費用はかかりません。

ポリオワクチンで副反応は現れる?

赤ちゃん 予防接種 注射

現在使われているポリオワクチンは「不活化ワクチン」と呼ばれ、ポリオウイルスから病原性をなくし、免疫に関係する成分だけ抜き出して作成されています。そのため、小児麻痺といったポリオ感染での症状が出る副反応はありません(※4)。

以前は、ウイルスの病原性を弱めた「生ワクチン」が使われていました。生ワクチンは抗体を作りやすいので2回の接種だけで済むというメリットはありますが、ポリオを発症したときと同じような麻痺症状が現れてしまう危険性がありました。

割合としては440万回の投与に1回で、ほとんど発症しないとはいえ、少しでも小児麻痺を発症する可能性があるのであれば、安全な方法で抗体をつくりたいもの(※1)。そのため、現在では病原性のない不活化ワクチンが利用されています。

ポリオワクチンの予防接種を忘れずに

病院 診察

「日本では発生していない病気だから予防接種は受けさせなくてもいい」ということではなく、予防接種を受けていない人が一人でも増えていくと、国内で流行を引き起こす可能性が高まります。

自分の赤ちゃんの体を守るためだけではなく、周りの人や今後生まれてくる赤ちゃんのためにも、きちんとポリオの予防接種を受けるようにしましょう。

予防接種のスケジュール管理は大変なので、何かわからないことがあれば小児科の医師や地域の保健センターに相談するようにしてくださいね。

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