幼稚園や保育園、学校から帰ってきた子供の足が「臭い!」と感じたことはありませんか?子供の足が臭い原因は、一体何なのでしょうか?また、病気の可能性もあるのでしょうか?今回は子供の足が臭い原因や対処法、病院に行く目安などについてご紹介します。
子供の足が臭い原因とは?
足が臭い原因は、主に雑菌が繁殖してしまうことです。
子供の足に雑菌が繁殖する原因は様々で、子供の足が「うっ!」と鼻をつまんでしまうほどの臭いというのは、決して珍しいことではありません。
子供の足が臭くなる主な原因は以下の通りです。
新陳代謝が活発
子供は大人に比べて新陳代謝が活発で、大人よりもたくさんの汗をかく傾向にあります。汗をかき、湿った状態のままでいると、細菌や真菌が繁殖しやすくなり、体臭が出てしまうのです。
夏場のサンダルであればあまり問題はありませんが、通常の靴の場合、基本的に靴下を履くため、子供の足の温度は上昇します。そんな状態で動き回ると大量に汗をかいてしまいます。
靴の汚れ
同じ靴を履き続けたり、洗っていなかったりすると、足から出た汗や垢が靴の中に溜まっていきます。すると、前述の菌が繁殖しやすい環境ができあがり、足が臭くなることがあります。
爪の伸び
足の爪が伸びすぎると、爪の間にホコリや垢などさまざまな汚れが溜まりやすくなり、雑菌が繁殖してしまいます。
子供の足が臭いときの対策は?
子供が帰ってきて、消臭スプレーを持って追いかけ回すのは、根本的な解決にはなりません。きちんとした対策を講じて、子供の足の臭いを改善しましょう。
足を清潔に保つ
ごく当たり前のことですが、これがなかなか難しいものです。
子供が帰ってきたら、まずは靴下を脱がせて、石けんを使って足をよく洗います。このときに、足の指の間を開いて洗うようにしましょう。
毎日行うのは大変ですが、外で動き回って遊んだ後や夏場だけでも取り組んでみてください。刺激が少なく泡切れがいいベビーソープを使うのもいいでしょう。
靴は複数を用意し、定期的に洗う
足をきれいにしていても、靴が汚れていると、臭いを絶つ効果はどうしても減ってしまいます。靴は湿気が抜けにくいため、足の臭い防止を考えると、同じ靴を2日連続で履かないようにしましょう。汗をかきやすい夏場は、3~4足を履き回すようにするのもいいですね。
また、足の臭いが気になるときは、できれば月に1回は靴を洗うようにしてください。
洗った後は、完全に乾かしましょう。生乾きのままだと、雑菌が繁殖して逆効果になることがあります。
靴下をこまめに変える
子供が幼稚園や保育園、学校から帰ってきたら、足を洗い、すぐにきれいな靴下に履き変えます。家の中で過ごす場合は、靴下を履かせなくても大丈夫です。通気性の良い靴下を履くようにするのも効果的です。
中敷きを交換する
中敷きは汚れて穴が空きやすいので、中敷きを交換するのも一つの方法です。また、裸足で靴を履かないようにすることも大切。裸足で靴を履くと、汗や垢が靴の中に残りやすくなります。
足の爪の手入れをしっかり行う
特に冬場は、靴下を履いていることが多いので見落としがちですが、子供の足の爪は思っている以上に速く伸びていきます。足の爪は、雑菌が繁殖しやすい場所なので、こまめに切るようにしましょう。
アロマオイルで足湯をする
実は大人だけでなく、足湯が大好きな子供も多くいます。洗面器に38~42℃くらいのお湯を張り、アロマオイルを数滴垂らして、10~15分ほど足湯をさせてみてください。
じっとしていられない子には本を読ませるか、テレビを見させるなどして、他のものに集中する環境を作ってあげましょう。子供に好きな香りのアロマオイルを選ばせてあげるのもいいですね。
足に制汗スプレーをする
足に制汗スプレーをすることによって、足の臭いの原因となる雑菌の繁殖を抑えることができます。また、ミョウバン水にも同様の効果があります。
初めてミョウバン水を使うときは、腕の内側などに少量吹きかけ、肌にかぶれが出ないかチェックしましょう。かぶれが出た場合は、濃度を薄めるなどして対応してください。
ミョウバン水の作り方
空のペットボトルにミョウバン(15g)を入れ、水道水(500ml)を注ぐ。よく振って一晩置き、ミョウバンが溶けたら、空のスプレーボトルに入れて完成。
子供の足が臭いのは病気の可能性も?
何をやっても足の臭いがとれない場合は、多汗症の可能性があります。
人間が汗をかくのは、基本的に体温調節が必要なときです。しかし、多汗症の人は、体温調節が必要でないときも汗をかいてしまいます。
多汗症は、ある特定の場所だけ発生する場合もあり、足の裏だけ過剰な汗をかいてしまうことを「足蹠(そくせき)多汗症」といいます。この病気の可能性がある場合、足の裏だけが異常に汗をかいていることが多いので、皮膚科を受診しましょう。
子供の足が臭くならないような習慣作りを
子供の足が臭くならないようにするためには、足や靴、靴下を清潔に保つことが大切です。小学校に入ると、体育の授業もあり、スポーツをする機会がぐんと増えます。また、子供自身も自分の足の臭いが徐々に気になってくる頃でもあります。
そのときに子供が困ることのないように、幼少期から足を清潔に保つ習慣をつけてさせてあげたいですね。