土用の丑の日|子どもはうなぎをいつから食べられる?気をつけることは?

監修専門家 管理栄養士・フードコーディネーター 中村 美穂
中村 美穂 東京農業大学卒業。保育園栄養士として乳幼児の食事作り、食育活動、地域の子育て支援等に携わった経験を活かし、離乳食教室や子どもから大人まで楽しめる料理教室「おいしい楽しい食時間」を開催。書籍、雑誌等への... 監修記事一覧へ

季節の変わり目を意味する「土用の丑の日」には、うなぎを食べる風習があります。家族で食べようと思ったときに「子どもはいつから食べていいの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、うなぎはいつから食べられるのか、食べる際に気をつけるポイントを含めて説明します。

うなぎは何歳から食べられる?

うなぎ 蒲焼き

うなぎを食べていい時期や決まりは明確にはありません。完了期を終えて幼児食が始まる頃からであれば食べられますが、小骨が多いことや脂質が多いことなどから、2歳くらいからがおすすめです。

ただし、幼児食になってから食べるときも、味付けや大きさには注意が必要です。以下では、子どもにうなぎの料理を作るときのポイントを説明します。

子どもにうなぎの料理を作るポイントは?

うなぎ 蒲焼き

子どもにうなぎを与えるときのポイントは以下のとおりです。

小骨を取り除く

うなぎの骨は小骨が多いのが特徴です。大人であれば多少気になっても良く噛んで食べられますが、1〜2歳ぐらいの子どもだと歯が生えそろってなかったり、よく噛まないで飲み込んだりすることが多いため、小骨を取り除いて食べさせてあげると安心ですよ。

皮は取り除くか細かく切る

うなぎには皮もあります。皮はよく噛んで食べないとのどに引っかかることがあるので、取り除くか、細かく切りましょう。

初めて食べるときは大人が様子を見守る

うなぎを食べるとき、第一に気をつけたいのは小骨と皮。ごくまれにアレルギーが出る場合もあるため、離乳食期と同じく、初めてうなぎを食べるときは様子を見ながら少しずつ与えましょう。

脂が多いため量は少なめに

うなぎは脂がのっていて消化の負担になりやすいため、食べる場合は量は少なめにしましょう。

蒲焼きのタレはかけすぎない

うなぎといえば蒲焼きがポピュラーですが、塩分、糖分ともに多く味が濃いため、かける場合はごく少量にしましょう。

蒲焼きではなく、タレをつかわない白焼きもおすすめです。

1〜2歳におすすめのうなぎ料理はひつまぶし風

ひつまぶし

1〜2歳の子どもにうなぎを食べせさせる場合は、軟飯やご飯に混ぜて「ひつまぶし風」にするのがおすすめです。

ひつまぶし風にするときは、うなぎの小骨と皮を取り除き、1cmくらいの幅に切りましょう。

市販のうなぎは蒲焼きが多く、タレがかかっていて味が濃いので、ご飯と混ぜると薄味になりますよ。試してみてくださいね。

家族で楽しくうなぎを味わおう!

うなぎには、ビタミンA、B1、B2、E、Dのほか、カルシウム、鉄分、亜鉛など、夏バテ予防に必要な栄養素が豊富に含まれています(※1)。

脂分、骨、皮があるので年齢に応じて食べやすい下ごしらえが必要になりますが、新たに食べられる魚の一つとして、挑戦してみてはいかがでしょうか。

土用の丑の日に親子で楽しくうなぎが食べられるといいですね。

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