赤ちゃんのスベスベ肌に湿疹ができてしまうと心配になり、できるだけ早く治してあげたいと思いますよね。
今回は、赤ちゃんに起きやすい肌トラブルのひとつである「乳児脂漏性湿疹」の原因と症状、ケア方法などについてご紹介します。
乳児脂漏性湿疹とは?

乳児脂漏性湿疹とは、乳児期に現れる湿疹の1つです。
頭皮やおでこ、まゆ毛、頬などにクリーム色のフケのようなものや、黄色いかさぶた状の湿疹が見られ、かゆみがないことが特徴です。
新生児期から生後6ヶ月くらいまでの赤ちゃんは新陳代謝が盛んなうえに、ママから受け継いだホルモンの影響もあって、皮脂の分泌が活発になっています(※1)。分泌された皮脂と頭の汚れが混ざって固まると、乳児脂漏性湿疹ができます。
過度な皮脂の分泌は生後6ヶ月頃になると落ち着いてくるので、それに合わせて乳児脂漏性湿疹は自然と治まっていきます(※1)。
赤ちゃんの乳児脂漏性湿疹は病院へ行くべき?

乳児脂漏性湿疹は、症状が軽ければ家でケアをすることで対処できます。しかし、かさぶた状の湿疹が厚くなったり、出血がみられたりしたら、小児科もしくは皮膚科を受診するようにしましょう。
赤ちゃんの乳児脂漏性湿疹のケア方法は?

赤ちゃんが乳児脂漏性湿疹になったら、毎日の入浴で頭皮や顔を清潔に保ちつつ、次のような方法でケアしてあげましょう。
オイルでかさぶたを取る
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- 1. ベビーオイルやオリーブオイルをつけたコットンを10分ほど湿疹の部分に当てる
- 2. ふやけてきたら、ベビー用シャンプーを使って地肌を優しく洗う
- 3. かさぶたを取る
かさぶたを取るときには、かさぶたを無理に剥がさないように気をつけましょう。
シーツを清潔に保つ
シーツなど肌に触れる寝具は毎日交換して、清潔に保つようにしましょう。赤ちゃんの寝具を毎日替えるのが難しいときは、シーツの上にタオルを敷いてタオルだけ取り替えましょう。
爪を短く切る
赤ちゃんが患部を掻き壊さないように爪を短く切っておくことも、大事なケア方法です。
乳児脂漏性湿疹の治療法は?赤ちゃんにステロイドが処方されるの?

乳児脂漏性湿疹の症状がひどく赤みを帯びている場合には、ステロイド外用薬が処方されることがあります。
赤ちゃんにステロイドを使うことに抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、ステロイドの使用については医師に相談し、医師の指示に従って使用しましょう。
病院で処方された薬について疑問に感じることや分からないことがあるときは、遠慮せず医師に尋ねましょう。
乳児脂漏性湿疹になったら正しくケアをしていこう

乳児脂漏性湿疹は顔にフケやかさぶたのようなものができて、つらそうに見えますが、きちんとケアをしていくことで徐々によくなっていきますよ。
乳児脂漏性湿疹があらわれても「肌の手入れの仕方が悪かったのでは…」と思わずに、日々のケアを継続していきましょう。
乳児脂漏性湿疹と見分けがつきにいくいものにアトピー性皮膚炎がありますが、発症するのは早くて生後2〜3ヶ月頃です。生後2ヶ月以降に、かゆみを伴う赤みのある湿疹が耳の後ろや首の後ろから始まり、慢性的に広がってくるようであれば、はやめに小児科か皮膚科を受診することをおすすめします。