冬の間にたっぷり甘みを蓄えた春の果物。旬の味を楽しんでもらうためにも、離乳食に取り入れたいですよね。この記事では、春の果物を使った、離乳食完了期のおすすめレシピを紹介します。
また、3大アレルゲン(卵・小麦・乳製品)には材料名に★マークをつけています。医師と相談のうえ進めてください。他の食材におきかえても構いません。
離乳食で食べられる春の果物は?
離乳食期に食べられる春の果物は、主に以下の通りです。通年、出回っている果物は旬の果物には含んでいません。
いちご/甘夏/はっさく/メロン
● 中期からOK
キウイフルーツ/オレンジ
果物には酵素が含まれています。生のまま果物を食べると、酵素によって口の周りにかゆみが出たり腫れたりするほか、赤くなったり、のどに痛みが出たりすることがあります(※1)。
果物を初めて食べる場合は、加熱してから与えると安心です。慣れてきたら生でも食べられますが、少量ずつ試すようにしてください。
春が旬の果物のなかで、オレンジ・キウイフルーツはアレルギー症状を引き起こしやすい「特定原材料等28品目」に含まれます。
初めて食べるときは加熱し、アレルギー症状や心配ごとに備えて、かかりつけの医療機関を受診できる曜日の午前中に与えましょう。
1日1口からはじめて、様子を見ながら量を増やすようにしてください。
春の果物を使った離乳食完了期レシピ
いちごとバナナのサンドイッチ
材料(1食分)
- 1いちごのヘタを切り取り、薄くスライスする。
- 2バナナを細かくつぶすように切る。
- 3食パンの耳を切り落とし、半分にカットする。
- 43の内側にバナナを塗り、いちごを挟む。食べやすい大きさにカットする。
- いちご、バナナを初めて食べる場合は、加熱してから与えると安心です。
水切りヨーグルトやスライスチーズ、大人ならホイップクリームを挟むとさらにおいしく食べられますよ。
いちごバナナのパンケーキ
材料(1食分)
- 1いちごのヘタを切り取り、細かく切る。
- 21とバナナをボウルに入れ、スプーンの背でつぶす。
- 32にきなこ、ヨーグルトを入れて混ぜ合わせる。
- 43に小麦粉を加え、泡だて器でダマが無くなるまでよく混ぜる。
- 5フライパンを温めてバターを溶かす。
- 64の生地をスプーンですくってフライパンに落とし、弱火で、両面に焼き色がつくまで焼く。
牛乳カスタードのいちごあえ
材料(1食分)
- 1いちごは粗くみじん切りにする。
- 2小鍋に卵黄、小麦粉、てんさい糖を入れ、木べらで混ぜながら温め、牛乳を少しずつ加える。
- 32がもったりとしてきたら、1を加えて混ぜ合わせる。
- いちごを初めて食べる場合は、加熱してから与えると安心です。
彩りパンパフェ
材料(1食分)
- 1食パンのやわらかい部分を、1cm角に切る。
- 2キウイ、バナナ、いちごはヘタや芯を取り除き、1cm角に切る。
- 32とヨーグルトをそれぞれ混ぜ合わせる。
- 4小さめのコップに、1と3を交互に重ねて盛りつける。
- キウイフルーツ、いちご、バナナを初めて食べる場合は、加熱してから与えると安心です。
キウイ巻きサンドイッチ
材料(1食分)
- 1食パンは耳をカットして、電子レンジで10秒程加熱する。
- 2キウイは皮をむいて、中央の白いすじを取り除き、粗いみじん切りにし電子レンジで30秒加熱する。
- 32をヨーグルトと合わせ、よく混ぜる。
- 41の食パンの上に3をのせてくるりと巻き、全体をラップできつめに巻いてしばらくおく。
- 5食べる直前にラップをはずし、食べやすい大きさに切る。
手づかみで食べやすい、サンドイッチロール。ラップで巻いてしばらく置いておくのがコツです。
キウイのおやき
材料(1食分)
- 1キウイフルーツは皮をむいて、中央の白いすじを取り除き、粗いみじん切りにする。
- 2コーンフレークは細かく砕き、牛乳を加えてふやかす(※)。
- 3ボウルに1、2、きなこを入れ、混ぜ合わせ、食べやすい大きさに成形する。
- 4フライパンに薄く油をひき、3をこんがりと焼く。
- 10分程度置いておくと、生地がまとまりやすくなります。
キウイのヨーグルトサラダ
材料(1食分)
- 1キウイフルーツは皮をむいて、中央の白いすじを取り除き、粗いみじん切りにする。
- 2トマトは湯むきして、種を取り除き、みじん切りにする。
- 3とうもろこしはゆでて粒に分け、みじん切りにする。
- 41、2、3とヨーグルトを混ぜ合わせる。
- キウイフルーツを初めて食べる場合は、加熱してから与えると安心です。
春の果物で食べる楽しみを体験させてあげよう!
みずみずしくて甘酸っぱいフルーツは、旬が一番おいしいときです。今回紹介したレシピを取り入れて、果物のおいしさや食べる喜びを教えてあげたいですね。
※ 赤ちゃんの成長や発達に合わせて無理なく進めましょう。
※ 赤ちゃんが食物アレルギーの診断を受けている、または疑いのある場合は必ず医師と相談のうえ進めてください。
※ レシピの食材は旬のものや自宅にあるものに置き換えてもかまいません(ただし、その時期に食べられる食材かどうかチェックしましょう)。