【赤ちゃんの犬・猫アレルギー】症状と対策は?自然に治ることも?

監修医師 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県横浜市のなごみクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担... 監修記事一覧へ

犬や猫を飼っていると、生まれた赤ちゃんに悪影響はないのかと気になりますよね。実際、赤ちゃんが犬や猫に対して蕁麻疹や呼吸困難などのアレルギー反応を起こすことがあります。犬や猫と同居していて大丈夫なのだろうかと不安を感じているママやパパのために、今回は赤ちゃんの犬・猫アレルギーについて症状や対策、自然に治ることがあるのかといったことをご紹介します。

赤ちゃんの犬・猫アレルギーとは?

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犬・猫の毛や唾液などがアレルゲン(アレルギーの原因となるもの)になって、赤ちゃんがアレルギー症状を引き起こすことがあります。

これは、赤ちゃんの体に備わっている免疫機能が、体内に入ってきた犬・猫の毛や唾液などに対して、過剰に反応してしまうために起こります。

赤ちゃんが生まれてからずっと咳や湿疹がひどいと思ったら、実は家で飼っている犬や猫が原因だったということも珍しくありません。犬や猫と同居しているからといって、必ずしも赤ちゃんに犬・猫アレルギーが現れるわけではありませんが、注意する必要があります。

赤ちゃんの犬・猫アレルギーの原因は?

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犬・猫アレルギーは、主に犬・猫の体毛やフケ、唾液、尿といったものが赤ちゃんの体内に入り込むことで起こります。赤ちゃんがそれらを息と一緒に吸い込んだり、触れた手を舐めたりして発症します。

特に、犬や猫の毛が生え変わる「換毛期」と呼ばれる春と秋には注意が必要です。また、両親に犬・猫アレルギーがあると、赤ちゃんにその体質が遺伝して、犬・猫アレルギーを発症する可能性があるといわれています。

赤ちゃんの犬・猫アレルギーの症状は?

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赤ちゃんが犬・猫アレルギーを持っていると、たいていの場合、犬や猫のいる部屋に入るか、触れ合うかしたときに、くしゃみや咳、鼻水、目の充血、湿疹などが現れます。ごくまれですが、重症化すると呼吸困難や意識障害が起きることもあります。

目の前に犬や猫がいなくても、犬や猫がいた空間に入るだけで症状が現れる場合もあります。そのため、赤ちゃんが犬・猫アレルギーになったときは、どのような状況でアレルギー反応が出るか把握しておくと、その後の対処がしやすくなります。

赤ちゃんの犬・猫アレルギーの検査方法は?

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もし犬や猫を飼っていて、赤ちゃんに湿疹やくしゃみ、鼻水といったアレルギー反応らしきものが頻繁に出るようであれば、小児科や皮膚科、アレルギー科のあるクリニックを受診して、アレルギー検査を受けるようにしましょう。

病院では、基本的に血液検査が行われ、犬や猫に対してアレルギー反応を起こす「IgE抗体」があるかどうかを調べてもらいます。犬や猫に対してのIgE抗体が血液中に多く含まれていると、犬アレルギーや猫アレルギーの可能性が高いと診断されます。

赤ちゃんの犬・猫アレルギーの対策は?ペットと同居できる?

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赤ちゃんに犬・猫アレルギーの症状が出てしまう主な原因は、犬や猫への接触です。そのため、犬・猫アレルギーの対策としては、犬や猫と接触させないようにするのが一般的です。

しかし、すでに室内で犬や猫を飼っている場合は、接触させないようにするのが難しいかもしれません。

そんなときは赤ちゃんと犬・猫が同居できるよう、以下のポイントに注意して、アレルゲンに触れる機会をできるだけ減らすようにしてください。

赤ちゃんと犬・猫の居住スペースを分ける

室内で犬や猫を飼っているなら、赤ちゃんが成長するまで外で飼うようにしましょう。マンションのように外で飼えない場合は同じ部屋で過ごす時間を減らし、赤ちゃんの寝室には犬や猫を近づけないようにして、できるだけ生活するスペースを分離してください。

定期的にシャンプーやトリミングをする

動物の毛やフケを吸い込むことで症状が現れるので、犬や猫の皮膚を清潔にしておきましょう。定期的にシャンプーしたり、トリミングしたりすることが大切です。

ただし、ペットのシャンプーのしすぎは皮膚を乾燥させ、皮膚炎にさせてしまうこともあるので、獣医師に相談しながら適切なケアをしてあげてくださいね。

犬・猫の唾液や尿などに赤ちゃんが触れないようにする

犬や猫のエサの皿はきれいに洗って片付けておきましょう。トイレの場所も赤ちゃんが近づけないところに設置して、目を離した隙に触れてしまうことがないようにしておくと安心です。

生活空間を清潔にする

エサ皿やトイレなどのペット用品を清潔に保つのはもちろんですが、家の中の床や廊下の掃除も定期的に行いましょう。掃除をしておけば、犬・猫の毛やフケが舞い上がって吸い込んでしまうリスクを減らせます。

カーテンにアレルゲンが付着すると、窓を開けて空気が出入りするときに、部屋にアレルゲンが飛散してしまうことがあります。それを避けるため、特にカーテンはこまめに洗濯してください。また、部屋の空気をきれいにするために、空気清浄機を使うのもおすすめです。

赤ちゃんが犬・猫アレルギーでも快適に過ごせる環境づくりを

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赤ちゃんが犬・猫アレルギーを発症すると、どう対応すればいいか悩むものです。赤ちゃんの体を守ることは必要ですが、ペットも大切な家族の一員ですし、簡単に手放すようなことはできませんよね。

だからこそ、赤ちゃんの犬・猫アレルギーをしっかりと検査して、症状にあわせて赤ちゃんとペットの両方が快適に過ごせる環境を作ることが不可欠です。

赤ちゃんとペットの生活空間をうまく分けたり、家具やカーテンをこまめに清潔にしたりして、家族みんなが幸せに暮らせる環境を少しずつ作っていけるといいですね。

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