この記事では、たんぱく質を含む食材と、離乳食完了期におすすめのたんぱく質が摂れるレシピを紹介します。
また、3大アレルゲン(卵・小麦・乳製品)には材料名に★マークをつけています。医師と相談のうえ進めてください。他の食材におきかえても構いません。
たんぱく質ってどんな栄養素なの?
離乳食において、主食の炭水化物、野菜や果物のビタミン類が摂れるようになると、次に必要となってくるのがたんぱく質です。
たんぱく質は、赤ちゃんの健康的な体作りに欠かせない栄養素の一つで、筋肉や血を作るもとになる栄養素です。
ただし、たんぱく質は不足しても過剰でも赤ちゃんの体に影響がでるおそれがあるので、適量を守りましょう。
離乳食では、他の栄養素と合わせてバランス良くたんぱく質を摂ることが大切ですよ。
離乳食完了期はどれくらいたんぱく質を摂ればいい?
離乳食完了期の1食分のたんぱく質量の目安は以下の通りです。食材例と合わせて参考にしてください。
離乳食完了期の1食分のたんぱく質
● 肉(牛・豚ひき肉など)…15〜20g
● 魚(さばなど)…15〜20g
● 豆腐…50〜55g
● 全卵…1/2〜2/3個分
● ヨーグルト…100g
分量はあくまで目安量になります。個人差があるので量は調整してくださいね。
離乳食完了期に食べられる
たんぱく質を含む主な食材は?
たんぱく質は、大豆製品や乳製品、魚類、肉類などに多く含まれます。
離乳食完了期までに食べられる主な食材のなかで、たんぱく質を含むものは以下のとおりです。
豆腐/豆乳/高野豆腐/きなこ/水煮大豆/納豆
● 卵・乳製品
ヨーグルト(無糖)/牛乳/カッテージチーズ/プロセスチーズ/クリームチーズ/粉チーズ/溶けるチーズ/卵
● 魚介類
しらす干し/鯛/かれい/ひらめ/たら/鮭/まぐろ(赤身)/ツナ水煮缶/かつおけずり節/めかじき/ツナ水煮缶/かつお/ぶり/あじ/さわら/いわし/さんま/さば/さば水煮缶
● 肉類
鶏ささみ/鶏ひき肉/鶏レバー(※1)/鶏むね肉/豚ひき肉/豚赤身肉/牛ひき肉/牛赤身肉
● その他
焼き麩
- 1レバーには、鉄分のほかにビタミンAが多く含まれています。食べすぎると過剰摂取となる可能性もあるので、レシピの量を守って頻繁にはあげすぎないようにしましょう。
量がわかりにくい場合は、レバー入りのベビーフードを利用するのもおすすめです。
初めて食べる食材は加熱して一品ずつ与え、食べ慣れたら他の食材と合わせましょう。
次からは、上記の食材を使用した、離乳食完了期におすすめのレシピを「主食・主菜・副菜」に分けて紹介します。1食につき1品、取り入れてみてくださいね。
主食:
たんぱく質が摂れる離乳食完了期のレシピ
まぐろ入りおにぎり
- 1まぐろはさっとゆでて身をほぐす。
- 2軟飯に1と塩を混ぜ込む。
- 3のりを横長に置き、下半分に軟飯を薄く敷き、残ったのりの上半分を折り込む。
- 43がひと口サイズになるよう、包丁で手早くカットする。
鮭と豆腐のおやき
材料
- 1豆腐をキッチンペーパーなどの上に出し、水切りする。
- 2鮭は電子レンジで30秒ほど加熱し、骨と皮を取り除いて身をほぐす。
- 3ほうれん草は、ゆでてみじん切りにしておく。
- 4ボウルに1、2、3とホットケーキミックスを入れ、混ぜ合わせる。
- 5フライパンをあたためて油をひき、スプーンで生地をすくって落とす。
- 6中火で2分ほど焼き、裏返してさらに2分ほど焼く。
赤ちゃん用牛丼
- 1牛赤身肉は脂身、すじを取り除いて、ゆでて火を通し、みじん切りにする。
- 2玉ねぎは短いせん切りにし、耐熱容器に入れ、ラップをかけて電子レンジで1分程度加熱する。
- 3小鍋に1、2とすべての材料を入れ、軽く煮こむ。
- 4軟飯を茶碗に盛り、上に3をのせる。
牛肉とニラのうどん
- 1うどんは2cm程度に切っておく。
- 2牛赤身肉は脂身、すじを取り除いて、ゆでて火を通し、みじん切りにする。
- 3ニラ、玉ねぎは粗くみじん切りにする。
- 4鍋に、だし汁、1、2、3を入れ、材料がやわらかくなるまで煮こむ。
- 54に醤油を加え、最後に水溶き片栗粉でとろみをつける。
納豆とトマトチーズのトースト
- 1食パンの耳を切り落とし4等分にカットする。
- 2湯むきして種を除いたトマトをみじん切りにする。
- 3食パンによく混ぜた納豆と2を広げるようにのせる。
- 43にカッテージチーズをのせる。
- 5オープントースターで約3分焼く。(※2)
- 1離乳食の進み具合によっては、カッテージチーズの代わりに溶けるチーズやクリームチーズを代用しても。
- 2オーブントースターによって加熱時間が異なるので、3分を目安に加減してください。
主菜:
たんぱく質が摂れる離乳食完了期のレシピ
ぶり大根
- 1ぶりはゆでて身をほぐす。
- 2大根はすりおろす。
- 3ほうれん草はやわらかくゆで、みじん切りにする。
- 4小鍋に1、2、3、だし汁を入れ、ひと煮立ちさせる。
- 54に醤油を垂らして風味をつける。
赤ちゃん用餃子
材料(5食分・15個分)
- 1キャベツ、長ねぎ、しいたけをみじん切りにする。
- 21と豚ひき肉、醤油をよく混ぜ合わせる。
- 3餃子の皮の中央に2のタネをのせ、皮の周辺に水をつけて包む。
- 4鍋に湯を沸かし3の餃子をゆでる。
かれいのピカタ
材料(2食分)
- 1かれいは食べやすい大きさに切って、骨があれば取り除く。
- 21に塩、青のり、小麦粉をまぶす。
- 3卵を割りほぐし、2をくぐらせる。
- 4フライパンにバターを溶かし、3を両面焼く。
牛豚ひき肉レンコンソーセージ
材料
- 1玉ねぎはやわらかくゆでて、みじん切りにする。
- 2レンコンはゆでて、すりおろす。
- 3ボウルに1、2とすべての材料を入れ、よく混ぜ合わせる。
- 43をラップにのせ、つかみやすい長さになるよう棒状に成形し、キャンディ状に包む。
- 54をシリコンスチーマーに入れ、電子レンジで2分ほど加熱する。
キャベツの冷しゃぶサラダ
- 1キャベツとブロッコリーは、2~3mm程度の大きさに切る。
- 2にんじん、玉ねぎの皮をむき、7mm角に切る。
- 31と2をゆで、水気を切っておく。
- 4豚赤身肉(もも薄切り)に片栗粉をまぶし、ゆでて細かく切っておく。
- 5だし汁と醤油を混ぜ合わせる。
- 6お皿に3と4を盛りつけて、5をかける。
副菜:
たんぱく質が摂れる離乳食完了期のレシピ
豚汁
- 1豚赤身肉(もも薄切り)は脂身を取り除き、幅1cmの細切りにする。
- 2大根、しいたけ、にんじんは粗みじん切りにする。
- 3鍋に1、2、だし汁を入れ、野菜がやわらかくなるまで煮る。
- 43に味噌を溶き、水溶き片栗粉でとろみがつくまで煮る。
卵とトマトのサラダ
材料(2食分)
- 1ゆで卵を作り、みじん切りにする。
- 2トマトは湯むきして種を取り除き、みじん切りにする。
- 3ほうれん草はゆでてみじん切りにする。
- 41、2、3と豆乳を混ぜ合わせる。
ごぼうのあんかけ
- 1ごぼうの土を洗い流し、ピーラーで皮をむき、水にさらしてアク抜きをする。
- 21をやわらかくゆでて、すりおろす。
- 3豆腐は5mm角程度にカットする。
- 4小鍋に1、2、だし汁を入れ、やわらかく煮込む。
- 54に水溶き片栗粉を入れてとろみがつくまで煮る。
チーズとトマトのオムレツ
材料(2食分)
- 1ほうれん草をみじん切りにして、ラップをかけて電子レンジで約20秒ほど加熱する。
- 2トマトは湯むきして種を取り除き、2~3mm角にカットする。
- 3クリームチーズは2~3mm角にカットする。
- 4ボウルに卵を割りほぐす。
- 54に1、2、3、塩を入れて混ぜ合わせる。
- 65を耐熱容器に入れ、ラップをふんわりとかけて電子レンジで1分30秒ほど加熱する(※)。
- 卵が半熟にならないようにしっかり加熱しましょう。
アボカドヨーグルト
材料
- 1アボカドの皮と種を取ってみじん切りにする。
- 21を耐熱皿に入れラップをかけ、電子レンジで約20秒加熱する。
- 32とヨーグルトを混ぜ合わせる。
おいしい離乳食でたんぱく質を補おう!
離乳食完了期になると、少量の油を使って香ばしく調理できるようになります。使える食材も増えるのでレシピの幅も広がりますよ。紹介したレシピを参考に、おいしい離乳食からたんぱく質を摂ってくださいね。
※ 赤ちゃんの成長や発達に合わせて無理なく進めましょう。
※ 赤ちゃんが食物アレルギーの診断を受けている、または疑いのある場合は必ず医師と相談のうえ進めてください。
※ レシピの食材は旬のものや自宅にあるものに置き換えてもかまいません(ただし、その時期に食べられる食材かどうかチェックしましょう)。