素材の味を生かしつつ美味しく仕上がる和食は、日本人が好きな味付けの1つ。赤ちゃんの食欲も自然とわいてきますよ。この記事では、離乳食完了期におすすめの和食の副菜レシピを紹介します。
3大アレルゲン(卵・小麦・乳製品)には材料名に★マークをつけています。医師と相談のうえ進めてください。他の食材におきかえても構いません。
離乳食完了期におすすめの和食の副菜とは?
副菜は、主菜に不足している栄養を補う料理です。離乳食完了期に食べられる食材から、ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富な野菜、いも、豆類(大豆を除く)、きのこ類、海藻をベースに、和食の味付けを加えて作りましょう(※1)。主菜とバラスよく組み合わせてくださいね。
和食の味付け
味付けは、素材の味を引き出すだし汁が基本です。だし汁で下味をつけた食材に、醤油や塩、味噌などを少量加えることで、よりおいしく食べられますよ。かつおけずり節などを混ぜれば、魚のうま味が食材と合わさり、和食ならではの風味も楽しめます。
基本のだし汁の作り方
だし汁の作り方は離乳食初期と変わりません。毎回作るのが大変なときは、無添加の天然だしパックを薄めに煮出して使うのも良いでしょう。ベビーフードの顆粒のだしもおすすめです。だし汁を作るときは、下記の記事を参考にしてくださいね。
離乳食完了期の和食の副菜レシピ
豚汁
- 1豚肉は脂身を取り除き、幅1cmの細切りにする。
- 2大根、しいたけ、にんじんは粗みじん切りにする。
- 3鍋に1、2、だし汁を入れ、野菜がやわらかくなるまで煮る。
- 43に味噌を溶き、水溶き片栗粉でとろみがつくまで煮る。
パプリカのきんぴら炒め
材料(1食分)
- 1パプリカの種、わた、ヘタを取り除き、ラップに包み電子レンジで約30秒加熱する。
- 21をすぐに冷水にさらし、皮をむき、短い細切りにする。
- 3にんじんと玉ねぎを短い細切りにし、ラップをかけて電子レンジで約1分30秒加熱する。
- 4フライパンに薄く油をひき、2、3を炒め、しっかりと火が通ったら、醤油と砂糖を足し、さらに炒める。
- 5火からおろし、かつおけずり節を混ぜる。
ブロッコリーのおかかあえ
材料(1食分)
- 1ブロッコリーは5mm角にカットし、やわらかくゆでる。
- 2ゆであがったらかつおけずり節と醤油少々であえる。
白菜とさつまいものおやき
材料(1食分)
- 1白菜とほうれん草は、やわらかくゆでてみじん切りにする。
- 2さつまいもはやわらかくゆでて、マッシュする。
- 3ボウルに1と2、片栗粉を入れて混ぜる。
- 43の形を整えて、フライパンで両面をこんがりと焼く。
ごぼうのきんぴら
- 1ごぼうの土を洗い流し、ピーラーで皮をむき、水にさらしてアク抜きをする。
- 21を鍋に入れて水からゆで、半量はすりおろす。
- 3にんじんの皮をむき、小さめのせん切りにする。のこりのごぼうも小さめのせん切りにする。
- 4小松菜は2〜3mmに切る。
- 5フライパンをあたためて、ごま油をひき、2、3、4を炒める。
- 65にだし汁を加えて炒め、最後に醤油を垂らして味をととのえる。
オクラとモロヘイヤのおひたし
- 1オクラはやわらかくゆで、種を取り除き、薄切りにする。
- 2モロヘイヤはやわらかくゆで、みじん切りにする。
- 31、2とだし汁、すりごまを混ぜ合わせる。
ごぼうのあんかけ
- 1ごぼうの土を洗い流し、ピーラーで皮をむき、水にさらしてアク抜きをする。
- 21をやわらかくゆでて、すりおろす。
- 3豆腐は5mm角程度にカットする。
- 4小鍋に1、2、だし汁を入れ、やわらかく煮こむ。
- 54に水溶き片栗粉を入れて、とろみがつくまで煮る。
そうめん入りみそ汁
- 1玉ねぎとにんじんはやわらかくゆでてみじん切りにする。
- 2そうめんは乾燥した状態で細かく折り、やわらかくゆで、流水でよく洗い塩抜きをする。
- 3小鍋に1、2、だし汁を加えひと煮立ちさせる。
- 4火を止めてから味噌を溶かし入れる。
わかめとしらすのあんかけ
材料(1食分)
- 1しらす干しは茶こしに入れ、お湯をかけて塩抜きをする。
- 2もやしはひげ根を取り、やわらかくゆでて、5mmの長さに切る。
- 3水で戻したわかめをやわらかくゆで、みじん切りにする。
- 41、2、3を混ぜ合わせる。
- 54に醤油と水溶き片栗粉を加え、電子レンジで30秒ほど加熱する。
しいたけのネバネバ野菜煮
- 1しいたけは、かさの部分を粗くみじん切りにする。
- 2納豆は、湯通ししてぬめりを取る。
- 3オクラはヘタと種を取り、粗くみじん切りにする。
- 4小鍋に、1、2、3とだし汁を入れ、やわらかく煮こむ。
レンコンと小松菜のスープ
- 1にんじんと小松菜をみじん切りにする。
- 2小鍋にだし汁、1を入れてやわらかく煮たらレンコンペーストと塩を加えてひと煮立ちさせる。
離乳食完了期の副菜は大人のおかずにも◎
今回紹介したレシピは、少し味付けを足すだけで大人もおいしく食べられます。調味料を加えるときは、赤ちゃんの分を先に取り分けてくださいね。取り分けをすれば家族分の食事を作る時間を短縮できるのでおすすめです。ぜひ参考にしてみてください。
※ 赤ちゃんの成長や発達に合わせて無理なく進めましょう。
※ 赤ちゃんが食物アレルギーの診断を受けている、または疑いのある場合は必ず医師と相談のうえ進めてください。
※ レシピの食材は旬のものや自宅にあるものに置き換えてもかまいません(ただし、その時期に食べられる食材かどうかチェックしましょう)。