新生児・赤ちゃんとの外出はいつから?お出かけの注意点は?

監修医師 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県横浜市のなごみクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担... 監修記事一覧へ

「いつから赤ちゃんを連れてお出かけしても良いのか」と、悩むママは多いのではないでしょうか。今回は、赤ちゃんとのお出かけはいつからできるのか、新生児は外出してもいいのか、外出するときの持ち物や服、注意点などをご紹介します。

赤ちゃんとのお出かけはいつから?新生児も外出していい?

いつから カレンダー 手帳

赤ちゃんとのおでかけは、少なくとも1ヶ月健診が終わるまでは控えましょう。生後1ヶ月以内の新生児期の外出はできる限り避けるようにしてくださいね。

新生児のうちは、まだ体温調節がうまくできないことや、免疫や抵抗力が未熟なために病気にかかりやすい状態です。近所へ買い物に行くのもできるだけ控え、ネットスーパーを利用したり、パパに買い物をお願いしたりして過ごしましょう。

でも短時間の外気浴はおすすめなので、朝や夕方の庭やベランダで少しずつ慣らしてあげてください。

赤ちゃんの1ヶ月健診が済んだら、まずは5~10分程度の近所の散歩から始めてみましょう。本格的な外出は、生後2~3ヶ月を過ぎてから。首が据わっていない時期は、くれぐれも無理は禁物です。

ただし外出を始めるときは、季節によって時間帯を慎重に判断してください。

真冬の場合は、新生児の外気浴も含め、外出は春を待ったほうが無難ですし、真夏であれば朝・夕の涼しいタイミングを見計らって出かけるなど、赤ちゃんに負担がかからないよう意識しましょう。

新生児期に外出が必要な場合はどうする?

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新生児期はなるべく外出は控えた方がいいといっても、やむを得ず必要なときもありますよね。ママの産後の体調が落ち着かず、通院しなければならないこともあります。

新生児とママが2人で外出するときは、特に移動方法に気をつけましょう。赤ちゃんはまだ衝撃に弱いので、スリングや横抱きできる抱っこ紐、クーファンなどがおすすめです。

自家用車で移動するときは、新生児期にも対応しているチャイルドシートを設置しましょう。タクシーで外出する場合は、おくるみを巻いてあげると移動時も抱っこしやすくなりますよ。車内では赤ちゃんに直接エアコンの風が当たらないようにしてくださいね。

ママが外出しなければいけない用事がある場合は、パパや両親に赤ちゃんを預けていくのがおすすめですが、新生児期はなかなか難しかったり、簡単に預けられなかったりしますよね。どうしても必要な場合だけに留め、できる限り短時間で用事を済ませ、早めに帰るようにしましょう。

また、赤ちゃんとの最初のきちんとした外出がお宮参り、というケースは多いかもしれません。お宮参りの服装や持ち物は、以下の記事を参考にしてくださいね。

赤ちゃんや新生児と外出するときの持ち物は?

チェック リスト 黒板

赤ちゃんや新生児と外出するときの持ち物は、家から近く、数分で帰れる距離であれば、特に持ち物は必要ありません。ベビーカーであれば、念のため薄手の掛けものやガーゼだけは持っていくと良いですね。

外出が30分を超える場合や、月齢や年齢が低いうちは、母子手帳・保険証・乳児医療証は必ず持ち歩きましょう。急病など、いつなにが起きてもすぐに対応できるようにしておくことが大切です。

長時間・遠方のお出かけの場合は、以下の持ち物をマザーズバッグの中に入れておきましょう。生後6ヶ月頃の離乳食が始まったときに追加した方が良いものも含めてご紹介します。

赤ちゃんと外出するときの持ち物

● 母子手帳
● 健康保険証
● 乳児医療証
● おむつ
● おしり拭き・おむつを入れるビニール袋
● 口や涙を拭くためのガーゼとスタイ2~3枚
● 汚れた場合の着替えを1~2組
● お気に入りのおもちゃ
● 授乳ケープ(母乳の場合)
● 哺乳瓶・粉ミルク・お湯(ミルクの場合)
● バスタオル、またはおくるみ

生後6ヶ月くらいから追加すると良い持ち物

● 水分補給のための麦茶や湯冷まし
● 離乳食
● おやつ

赤ちゃんや新生児とお出かけするときの服は?

要出典 グッズ 収納 クローゼット 子供服

赤ちゃんや新生児とお出かけするときは、服装も気をつけてあげましょう。基本的には部屋着と同じ枚数で、季節に合わせて素材を変えたり、上着やおくるみ、帽子などの小物で調節したりしてあげると良いですね。

春や秋は、ベースの服を厚着させないことが基本。外出中に寒暖差が大きくなりそうな日は、少しかさばっても着替えの1セットを薄着や厚着にして用意しておくのがおすすめです。

以下に、夏と冬の赤ちゃんのお出かけ時の服装をご紹介するので参考にしてみてください。

夏にお出かけするときの赤ちゃんの服装

素材は薄手で吸湿性が良いもの(ガーゼ・天竺・フライスなど)で、汗をかいたらこまめに着替えさせてあげます。肌が弱くあせもができやすいので、背中に手を入れてチェックしてあげましょう。

室内は冷房がよく効いていることが多く、室内外で気温差が激しいことから体が急速に冷えてしまうことも。おくるみやブランケット、カーディガン、レッグウォーマーなど、夏用の薄手の防寒グッズを1枚準備し、体温調節を手助けしてあげましょう。

新生児~生後8ヶ月

● 短肌着+半袖カバーオール+おくるみや日よけの帽子

生後8ヶ月~1歳頃

● コンビ肌着や前開き肌着、かぶり型肌着のどれか+半袖Tシャツ+半ズボンやスパッツ(あんよができれば靴)

冬にお出かけするときの赤ちゃんの服装

通気性と保温性の高い肌着(スムース生地)がおすすめです。

抱っこひもでお出かけする場合は、靴下にレッグウォーマー、帽子だけでも良いですよ。ママの体温に触れているので、そこまでの防寒は必要ありません。特に寒い日は、抱っこ紐の上から防寒ケープをつけましょう。

ベビーカーでお出かけする場合は、専用のフットマフや毛布のようなひざ掛けも用意しましょう。寒い日は背面部分にフリース素材のひざ掛けなど1枚挟んであげると暖かいですよ。

寒さが本格的ではない秋頃は、アウターや小物は気温によって調節してあげましょう。

新生児~生後8ヶ月

● 短肌着+長肌着+長袖カバーオール+帽子+ソックス+アウターやおくるみ
● 短肌着+コンビ肌着+長袖ツーウェイオール(ワンピース型)+帽子+ソックス+アウターやおくるみ

生後8ヶ月~1歳頃

● コンビ肌着・前開き肌着・かぶり型肌着のどれか+長袖Tシャツやトレーナー+ズボンやスパッツ+帽子+ソックス+アウター(あんよができれば靴)

赤ちゃんとお出かけするときにおすすめのスポットは?

ママ ベビーカー 散歩 公園 秋 紅葉

赤ちゃんとお出かけするときの場所は、慣れないうちは赤ちゃん中心に考えましょう。まずは気分転換程度にして、長時間の買い物は控えてくださいね。

月齢に合わせて、お出かけする距離と時間を少しずつ伸ばしていくことが大切です。なるべく人ごみの少ない、静かなところのほうが赤ちゃんもママもゆったりと気分転換できるでしょう。

少し遠出ができるようになったら、外出先には授乳コーナーやおむつ替えスペースなどの施設が整っているかどうかを確認しておくと安心ですよ。

生後1ヶ月頃のお出かけ

庭やベランダで外気浴程度にしておきましょう。お宮参りで外出するときは、体温調節ができる格好をさせ、できるだけ短時間で家に帰りましょう。

生後2ヶ月頃のお出かけ

近所の公園に行ってみましょう。人の少ない時間帯や、日差しや気温が快適な時間帯を狙い、家を出てから帰るまでは約1時間が目安です。スーパーも行けますが、急激に寒くなるので1枚ひざ掛けなどを用意し、直接冷気が当たらないように気をつけてくださいね。

生後3ヶ月・4ヶ月頃のお出かけ

生後3ヶ月を過ぎると抵抗力がついてくるので、電車やバスに乗ってデパートもおすすめ。赤ちゃんのその日の体調や機嫌に合わせて、はじめは短時間から様子をみましょう。近所の児童館や子育て支援センターも良いですね。

生後5ヶ月からのお出かけ

生後5ヶ月を過ぎれば、ほとんどの赤ちゃんは首が据わり、新幹線や飛行機での遠出も可能になります。最初から長時間の移動は負担が大きいので、徐々に距離と時間を伸ばしていきましょう。

赤ちゃんや新生児とお出かけするときにミルクはどうする?

母乳 ミルク 哺乳瓶

赤ちゃんや新生児がミルクを飲む場合、2~3時間ごとに哺乳が必要な月齢であれば、外出時間に応じて哺乳瓶と粉ミルクを持ち歩きましょう。

外出先で準備するのは手間がかかるので、粉ミルクは使いきりのスティックタイプか、ミルクケースに一回分を小分けにしておくと便利です。外出先によってはお湯がないこともあります。保温性の高い水筒にお湯を入れて持参することも必要ですよ。

くれぐれも、作り置きして持ち歩くことはしないように注意しましょう。ミルクを作るときに空気中の雑菌が入り、ぬるくなっていくお湯の中で増殖してしまうこともありますよ。

少し手間かもしれませんが、外出時はその都度ミルクを作ってあげてくださいね。飲み終わったら、軽くすすいでしまっておきましょう。

母乳育児中のママは、授乳室がない場合に備えて授乳ケープや授乳ポンチョを持ち歩くようにしましょう。

赤ちゃんや新生児とお出かけするときの注意点は?

注意

赤ちゃんや新生児とお出かけするときは、基本的に生活リズムを崩さないことが重要です。長時間の外出でも、家にいるときのように、お昼寝と授乳・ミルクの時間はできるだけ守ってあげましょう。朝から昼を中心に、電車やバスに乗るときは混み合う時間帯を避けて帰るのがおすすめです。

新生児期は、外出を必要最低限の時間に留めること、昼と夜の区別がつきはじめる生後1ヶ月以降の赤ちゃんは、帰宅時間が夜遅くならないことも大切です。

帰宅が夜遅くなると、夜の睡眠サイクルがずれてしまうだけでなく、質の良い睡眠がとれません。夜の睡眠は赤ちゃんの成長にとってとても重要なので、夜遅い時間帯の外出は子供のうちはなるべく控えてくださいね。

また、タバコの煙や極端に騒音や光の激しい場所(コンサート会場など)も、赤ちゃんへの刺激が強過ぎるので控えましょう。

赤ちゃんとの外出は「赤ちゃん目線」で考えよう

赤ちゃん スリング 抱っこ 抱っこ紐 

大人と違って、新生児や赤ちゃんにとってはあらゆることが刺激的です。太陽の光や風、ホコリ、車の音など普段は気にもとめないようなことでも新生児や赤ちゃんには負担になります。

外の世界に慣れさせるのは必要なことですが、親の都合で連れ回すのではなく、まずは赤ちゃんを中心に考えて外出する時間や場所を選んであげてくださいね。

上の子がいる場合は、まだ家にいた方が良い時期でも、どうしてもお出かけしなければいけない場面も増えてきますよね。なるべく生後3ヶ月を過ぎるまでは、頻繁な外出や長時間の外出は避け、家族にサポートしてもらったり、地域のファミリーサポートなどを活用したりしましょう。

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