つわり中の頭痛を和らげるには?めまいや腹痛に効く対策も教えて!

監修専門家 助産師 佐藤 裕子
佐藤 裕子 日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... 監修記事一覧へ

つわりの時期は、食欲不振や吐き気だけでなく、頭痛や腹痛、めまいといったトラブルも起こりがちです。「このつらさはいつまで続くのだろう?」と気分が落ち込みやすい時期ですが、対策をすれば症状を改善させることができます。今回は、つわりの時期に起こる頭痛を中心に、めまいや腹痛の対策についてもご紹介します。

つわり中に頭痛が起きる理由は?

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妊娠初期のつわりが起こる時期は、プロゲステロン(黄体ホルモン)が大量に分泌され、ホルモンバランスが急激に変化します。その結果、脳の血管が広がりやすくなり、偏頭痛が起きることがあります。

また、妊娠中に陥りがちな運動不足は血行不良につながり、偏頭痛とは違った、頭全体を締めつけるような頭痛の原因になります。

まれなケースではありますが、脳血管障害や妊娠高血圧症候群が頭痛の原因となることも。動けなくなるほど激しい頭痛を感じたときや、もともと高血圧で頭痛が続く場合は、すぐに医師に診てもらいましょう。

つわり中の頭痛対策を教えて!

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1. 脳の活動を安静にする

血管が広がることによって起こる偏頭痛の対策としては、脳の活動を安静にすることが有効です。たとえば、光や音の外的刺激は避けた方がいいので、テレビやパソコン、スマートフォンはできるだけ使用せず、暗くて静かな部屋で休むようにしましょう。

また、頭の痛む場所に冷たい濡れタオルをあてたり、カフェインを摂取したりすることも偏頭痛に効きます。ただし、妊娠中はカフェインは摂りすぎないように注意してください。

2. 血行をよくする

起こっている頭痛が、頭全体をしめつけるような痛みであれば、血行をよくすることによって、解消できます。妊娠初期に激しい運動はできませんが、散歩であれば血行をよくすることもできます。痛いところを蒸しタオルで温めるのも効果的です。

ただし、つわりで気持ち悪いときは無理して体を動かさないでくださいね。

3. こまめに水分補給する

つわりによる嘔吐で体から水分が出てしまい、脱水症状を起こしていると、頭痛になってしまうかもしれません。尿の量が少ない場合は、しっかり水分が摂れていない可能性があります。

つわり中は、こまめな水分補給を心がけましょう。つわり対策の飲み物は以下の記事にまとめていますので、合わせて参考にしてください。

4. 医師に相談して、頭痛薬を服用する

頭痛薬のなかには、妊娠中に服用すると、胎児に悪影響を与えるものがあります。頭痛がひどく頭痛薬を使いたい場合は、市販薬を購入する前に医師に相談して、妊娠中でも安全な頭痛薬を処方してもらうようにしてください。

つわり中、頭痛だけじゃなくてめまいも起きたら?

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妊娠初期の妊婦さんの体は、お腹の赤ちゃんに酸素や栄養を優先的に送るようになっており、妊婦さん自身の鉄分が不足しがちです。その結果、貧血を起こし、めまいを感じることがあります。

もとから貧血だった場合は、妊娠をきっかけに鉄欠乏症貧血になってしまうことも。動悸や息切れを感じる、全身の倦怠感がある、顔色が常に悪いという場合は、医師に相談しましょう。

また、疲れやストレスがたまり、自律神経が乱れると、目の前がチカチカして、めまいが起こる脳貧血になることがあります。

頭痛がするうえにめまいがすると、体を動かしたくなくなりますが、どのような対策を取ればよいのでしょうか?

1. 食事を通して鉄分を摂取する

貧血の解消には、鉄分が有効です。栄養バランスにも注意を払いながら、レバー、しじみ、ほうれん草、小松菜、納豆、ひじきなど、鉄分を豊富に含んだ食材を毎日のメニューに取り入れてみてください。

2. ゆっくりと行動する

立ち上がった瞬間にクラッとするめまいは、一時的な脳貧血で起こっている場合がほとんどです。勢いよく振り向いたり、飛び起きたりなど、頭を急に動かしても、脳貧血によるめまいは起こります。

脳貧血が起こったときは、無理に動くと転倒しやすいので、落ち着くまで安静にしてくださいね。

3. 規則正しい生活を心がける

自律神経の乱れは、規則正しい生活によって改善することができます。妊娠初期はつわりのせいで、食生活や生活リズムが乱れやすい時期です。

朝はできるだけ朝食をしっかりとり、夜は早めにベッドに入って、十分な睡眠時間を確保してください。また、お風呂にゆっくり浸かったり、腹式呼吸を実践したりするのも、自律神経を整える助けになってくれますよ。

つわり中に起こる腹痛の原因と対策は?

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妊娠初期は子宮が大きくなり、周りの臓器を圧迫することや、つわりによって体の水分が減少することで、腹痛や便秘に悩まされやすい時期です。

ただし、腹痛と共に不正出血が現れている場合や、お腹がいつも硬かったり痛かったりする場合は、流産や切迫流産の可能性があります。不正出血も起きやすい時期ですが、念のため病院へ連絡しましょう。

対策1. 小分けにして食べる

食べつわりになると、何か食べていないと気持ち悪くなるので、暴飲暴食に陥りがちです。しかし、そうして胃腸に負担をかけてしまうと、腹痛を引き起こしやすくなります。

一度に食べ過ぎないように、1日の食事回数を3回から5~6回に増やし、食べる量を小分けしてみてください。

対策2. 温かくて消化のいいものを食べる

つわりの気持ち悪さを解消するために、冷たい食べ物や飲み物をとるのはよくあることです。ただし、冷たいものをとりすぎると、体が冷え、血流が悪化し、腹痛を引き起こします。

腹痛を感じたら、冷たい飲み物は控え、うどん、雑炊、おかゆ、湯豆腐など温かく消化のいいものを食べましょう。適度に冷ました白湯を飲むのも、腹痛改善につながりますよ。

また、ヨーグルトやチーズなど乳酸菌が含まれた食品を食べ、腸内環境を整えるのもおすすめです。

対策3. 温かい恰好をする

下半身の冷えは腹痛につながるので、靴下やひざ掛け、腹巻で下半身を冷やさないようにすることが大切です。夏場はクーラーで足元が冷えやすいので、靴下を履きましょう。

対策4. 医師に相談して、胃薬を服用する

妊娠中は、服用を避けた方がいい胃薬があります。

妊娠の状況や体質は人によって違うので、胃薬を服用したい場合は、自己判断せず、必ず医師や薬剤師に相談するようにしてください。

つわり中に頭痛やめまい、腹痛があったら、無理をしないで

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つわりの吐き気に加えて、頭痛や腹痛、めまいなどのトラブルが起こると、肉体的にも精神的にも参ってしまいますよね。つわり中の頭痛や腹痛、めまいは、日頃のちょっとした工夫や心がけで改善できる場合もありますが、生理現象なので何をしても変わらないことも。

つわりを終えるまで我慢するしかありませんが、赤ちゃんと会える日を楽しみにしながら、少しでも前向きに考えて乗り越えられるといいですね。

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