妊娠してからの体調の変化は、つわりによる食欲不振や吐き気、嘔吐といった症状が代表的ですが、頭痛に悩まされる妊婦さんもいます。つらい症状を少しでも改善させるために、できる対策はしていきたいですよね。
今回は、つわり中の頭痛を和らげる対策をご紹介します。
つわり中に頭痛が起きるのはどうして?

基本的に妊娠中の頭痛は、つわり中だから起きるというよりも、妊娠初期または妊娠中の体調変化が原因で起きるといえます。
頭痛には大きく2種類が考えられ、それぞれ症状と原因が異なります。
ズキズキ脈打つような頭痛(片頭痛)
妊娠初期のホルモンバランスの急激な変化が原因と考えられます。妊娠初期はプロゲステロン(黄体ホルモン)が大量に分泌され、脳の血管が広がりやすくなるため、片頭痛が起きやすいのです。
しめつけるような頭痛(緊張型頭痛)
運動不足や血行不良で血液量が減り酸素不足になることが原因と考えられます。
稀に、つわりによる嘔吐で脱水症状を起こしていたり、気持ち悪さで水分補給ができていなかったりして頭痛が起こることもあります。
つわり中の頭痛を和らげるための対策は?

つわり中の頭痛を和らげるためには、こまめな水分補給を心がけることが大切です。
水さえも口にできないというときは、かかりつけの医師や助産師に相談してください。症状によっては点滴で水分と栄養を補給することもあります。
また、頭痛の原因別に下記のような対策を行うのもおすすめです。
1. 片頭痛の対策
脳の活動を安静にさせ、広がった血管を収縮させることが有効です。
● 光や音の外的刺激を避けるために、スマートフォンやパソコン、テレビはできるだけ使用しない
● 頭の痛む場所に冷たい濡れタオルをあてる
2. 緊張型頭痛の対策
血行をよくすることが大切です。また、ストレスを溜めないこともポイントです。
● ストレッチや散歩などで体を軽く動かす
● 蒸しタオルで首や肩を温める
● 趣味を楽しむなど、ストレス解消を心がける
ただし、つわりで気分が悪いときや体調がすぐれないときは、無理に体を動かさないようにして、ゆっくり休みましょう。
つわり中の頭痛で市販薬を飲んでもいいの?

市販の頭痛薬のなかには、妊娠中に服用すると胎児に悪影響を与えるものもあるため、自己判断で服用するのはやめましょう。
頭痛がひどく頭痛薬を使いたい場合は、必ずかかりつけの医師に相談してください。妊娠中でも安全な頭痛薬を処方してもらえることもあります。
つわり中に頭痛がつらいときは無理をしないで!
つわり中、吐き気や嘔吐に加えて頭痛が起こると、つらいですよね。無理をせず、できるだけ体を休めるようにしましょう。
頭痛の原因を探り、それにあった対策をすることで痛みが和らぐこともあります。今回ご紹介した対策もぜひ試してみてくださいね。