子供のフケはシャンプーのせい?頭皮の乾燥が原因?病院へ行くべき?

監修医師 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県横浜市のなごみクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担... 監修記事一覧へ

子供の頭からフケが出ていると「不潔」「髪を毎日洗ってない」といった目で見られがちです。「毎日シャンプーしてあげているのに、なんでこんなにフケが出るんだろう?」と思っているママもいるでしょう。そこで今回は、子供のフケの原因や対処法、病院へ行くべき目安について紹介します。

フケとは?病気なの?

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私たちの表皮は角質と呼ばれる層で覆われていますが、この角質層が老化して剥がれ落ちたものをフケと呼びます。角質層は約2ヶ月でフケやアカとなって剥がれ落ちるため、程度の差はあるものの誰でもフケが出ます(※1)。

不潔にしているから子供の頭にフケが出るわけでもありませんし、フケが出たからといって、ただちに病気を心配する必要もありません。

ただし、何らかの理由で角質の剥がれ落ちる量が増えると、フケが目立つようになり、頭皮がかゆくなったり赤くなったりすることがあります。子供のフケの量が多いと感じたら、この後説明する対処法を実践してみるといいでしょう。

子供のフケは頭皮の乾燥が原因?

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子供の頭皮のフケが増える原因としては、以下のようなものが考えられます。

頭皮の乾燥

年齢を重ねるごとに、皮膚に水分を蓄える物質であるセラミドなどが減っていきます(※2)。また、冬では空気の乾燥、夏では日光の紫外線によっても頭皮は乾燥しがちです。乾燥が続くと、皮膚の水分が減って角質が剥がれやすくなるとされています。

角質が剥がれてむき出しになった頭皮の地肌は敏感で、外部からの刺激を受けやすくなっています。刺激を受けることでかゆみが起こり、かいてしまうと余計にフケが出るようになります。

刺激の強いシャンプー

シャンプーの刺激が子供のフケの原因になることもあるとされています。

シャンプーには皮脂や汚れをしっかり除去するために、合成界面活性剤や香料などの添加物を多く含んでいるものがあります。子供の頭皮は弱いため、そうした添加物でかぶれを起こし、フケが増えてしまうのです(※1)。

シャンプー・リンスの洗い残し

頭を洗うときのすすぎ不足によって子供のフケが増えることも考えられます。

シャンプーで頭を洗った後、すすぎを十分に行わないとシャンプーが残ったままになります。とくに小さな子供ほど髪をうまく洗えないため、シャンプーが残りがちです。その結果、頭皮がかぶれてしまい、子供の頭皮のフケが増えてしまうのです。

ストレス

私たちの肌は不規則な睡眠や偏った食事で荒れてしまいますが、同じことは子供の頭皮でも起こります。荒れた頭皮はフケが出やすくなったり、かゆみが起こりやすくなるうえに、皮脂の分泌が多くなるために乾燥してるのにベタベタしていたり、頭が臭うこともあります。

子供のフケはシャンプーを変えたら治る?

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では、どうすれば子供の頭皮のフケが治せるのでしょうか?

実は子供の頭皮のフケは日常生活を見直すことで対処が可能です。

髪の洗い方を変える

髪を洗うときは低刺激性の石鹸やシャンプーを使ってください。フケ止め用のシャンプーもたくさん市販されていますが、なかにはかえって刺激が増すものもあるので注意が必要です(※3)。

シャンプーの量は少なめにし、優しく洗いましょう。ゴシゴシ洗うと頭皮が刺激されて、ますますフケが多くなってしまいます。洗ったあとはシャンプーが残らないようにしっかりすすいでください。

リンスやトリートメントを使う場合は、頭皮を刺激しないように毛先にだけつけるようにするとよいでしょう。濡れた髪はそのままにせず、しっかり乾かしてください。また、お風呂上がりのブラッシングも控えたほうが安心です。

生活習慣を改善する

前述の通り、不規則な睡眠や偏った食事などもフケを悪化させる原因の一つです。規則正しい生活を心がけ、十分な睡眠をとるように注意することが大切です。

食事は脂肪分を取り過ぎないようにし、香辛料は少なめにしましょう。ビタミンB2、B6を多く含むもの、例えば大豆、牛乳、卵、レバーを摂るとよいでしょう(※1)。間食の量も控えてください。

子供のフケは頭皮の病気の可能性も?

注意

前述のとおり、子供の頭皮に出るフケは日常生活の注意だけで改善するケースがほとんどです。ただし、なかには頭皮の病気の場合もあります(※1,3,4)。

脂漏性皮膚炎

フケを伴う病気でもっとも多いのが脂漏性皮膚炎です。

脂漏性皮膚炎は皮脂腺の働きが活発になる新生児と思春期以降でよく見られます。頭皮が赤みを帯び、フケやかゆみを伴います。冬に悪化し、夏になると症状が軽くなるということを繰り返しながら、数十年にわたり続くことも珍しくありません。

発症したら病院で外用薬を処方してもらい、状況に応じて使ってください。

乾癬(かんせん)

乾癬は、肘や膝、腰、頭などにできる赤いうろこ状の斑点です。発症原因はよくわかっていませんが、人にうつることはありません。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、顔や耳たぶの下、首、関節のまわりなどの柔らかい皮膚にできる湿疹で、ひどいかゆみを伴います。乾燥した頭皮に湿疹やかさぶたができ、厚いフケが出ることがあります。

頭部白癬(とうぶはくせん)

髪の毛に白癬菌が感染して起きる病気で、頭にフケがついているような状態でかゆみがあります。頭部はまだらに脱毛し、その部分の皮膚は赤くなります。放置していると、髪の毛がどんどん抜けていきます。

子供の頭皮にフケが出たら皮膚科に行くべき?

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繰り返しますが、子供の頭皮にフケが出ることはよくあることで、基本的にはフケが出ただけで病気を疑う必要はありません。

ただし、フケが異常に多いと感じたり、フケがなかなか治まらなかったり、フケだけでなく他の皮膚にも異常がある際は、上で紹介したような病気の可能性もあるので一度皮膚科で診察してもらったほうがよいでしょう。

治療が必要と診断された場合には、ステロイドや抗真菌の塗り薬、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬の飲み薬などが処方されることがあります。場合によっては皮膚の新陳代謝を促すためにビタミンB2やB6を含んだ薬やサプリメントも併せて処方されます(※3)。

子供の頭皮にフケが出たら生活習慣を見直そう

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子供の頭皮にフケが出たり、かゆそうにしているとかわいそうですよね。しかし、基本的にフケは体の新陳代謝によって出るものなので、あまり心配する必要はありません。つらそうに見えますが、日々の生活習慣を見直せば、少しずつよくなっていきます。

子供の頭皮にフケが出ていたら、髪をちゃんと洗えているか、しっかり眠れているか、バランスの取れた食事をあげられているか振り返って、体の内と外からサポートしてあげてくださいね。

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