ストレスが不妊を引き起こす?妊娠への影響と解消法は?

監修医師 産婦人科医 山本 範子
山本 範子 日本産科婦人科学会専門医。平成5年、日本大学医学部卒。日本大学附属病院および関連病院で産婦人科医として経験を積み、その間に日本大学総合健診センターで婦人科検診にも力を注いできました。現在は港区の日野原... 監修記事一覧へ

妊娠しやすい生活習慣の一つとして、「ストレスを溜めないことが大切」とよくいわれます。とはいえ、なかなか妊娠しないことで焦ってしまい、妊活にストレスを感じる女性も多いですよね。そこで今回は、妊活のストレスを解消する7つのコツをご紹介します。

ストレスが不妊の原因になる?

カップル

脳にある視床下部が生殖ホルモンをコントロールしています。ストレスを感じると、この視床下部がストレスに反応し、生殖ホルモンの分泌が後回しにされてしまいます。

生殖ホルモンの分泌が滞ると、ホルモンバランスが崩れ、生理周期が乱れたり、排卵機能が低下したりするため、不妊につながります(※1)。そして不妊の状態が続くと、さらにストレスを引き起こすという悪循環に。

また、ストレスは女性だけでなく、男性不妊の原因でもあります。

男性不妊には「射精」と「精子」が原因になるものがありますが、例えば、ストレスによって勃起不全になると射精がうまくできなくなり、男性ホルモンの低下が起きると性欲の減少や精子数の減少、精子の運動率の低下につながってしまいます。

ストレスでの不妊を解消する7つのコツは?

カップル

妊娠を意識したら、生活リズムの見直しをしましょう。心身ともにストレスのない生活を送ることが基本ですが、なかなか難しいですよね。そこで、妊娠したいカップルがストレスを上手に解消するために、おすすめのコツをご紹介します。

1. 睡眠をしっかりとる

夜更かしをする、睡眠時間が短い、起床時間がバラバラなど生活リズムが崩れていると自律神経が乱れます。自律神経が不安定だと体調不良やイライラを起こしやすくなってしまうのです。

体の調子を整える意味では、6~7時間は睡眠時間をとるよう心がけましょう。遅くとも24時の就寝を目指したいところです。

どうしても睡眠時間を短くしないといけない人や6時間も眠れないという人は、できるだけ早めに寝るようにし、そのぶん朝早くから活動するなど、朝型の生活に変えましょう。

2. パートナーと丁寧なコミュニケーションをとる

夫婦ふたりの時間を大切にし、デートや旅行を楽しんだり、ゆっくり話し合ったりしましょう。愛情を深めることで心が安定します。心が安定すると、乱れていたホルモンバランスが整いますよ。

どれだけ忙しくても、毎日「おはよう」「いただきます」「おやすみなさい」などのあいさつだけは欠かさないようにすると、心が満たされますよね。

3. ゆっくりと入浴する

シャワーだけでなく、お風呂のお湯にゆっくり浸かることで、体が温まって血行が良くなり気分も落ち着きます。38~40度の少しぬるめのお湯に10~15分くらい入浴すると、リラックス効果も高まっておすすめですよ。

4. 適度に体を動かす

運動して汗を流すことで、脳内にβ-エンドルフィンが分泌され、ストレスが発散されます(※2)。また、血行が良くなり、冷えの改善にも効果的です。運動が苦手な人は、軽いストレッチやヨガから始めましょう。

特にヨガは、妊娠後もマタニティヨガとして適度に運動できると妊婦さんから人気があるので、妊活中から慣れておくのもいいですね。

5. パートナーと一緒に好きな映画を観たり、好きな音楽を聴いたりする

スカッとするようなファンタジーやSF、ハッピーエンドの映画や、元気が出たり楽しい気持ちになったりする曲を選ぶといいですね。観たり聴いたりした後に気分が沈んでしまうようなものは避けたほうが良いでしょう。

6. 大きな声で歌う

思いきり声を出すとすっきりしますよね。カラオケに行くのはもちろん、歌が苦手な人も、お風呂場で口ずさんでみてはいかがでしょうか。

7. 妊活を一旦止めてみる

妊活を続けていてもなかなか妊娠しない、また、忙しくて思ったように妊活に取り組めないなど、妊活自体にストレスを感じてしまう人も少なくはありません。

そういうときは一度中断して、趣味に没頭したり、自由に生活してみたりすると気分転換にもなります。年齢的な希望もあってなかなか難しいこともあると思いますが、できれば妊活はゆったりした気持ちで前向きに取り組みたいですね。

ストレス以外の原因で不妊になっていると思ったら?

? 疑問

妊娠を目指して妊活をしていても、なかなか妊娠に至らない、ということもあります。ストレスが影響している可能性もありますが、他の不妊原因が隠れていることもあります。

妊娠を目指して半年〜1年かかっても妊娠できないようなら、まず不妊検査を受けるようにしましょう。不妊の原因は男女両方に可能性があるので、女性だけでなく、男性も一緒に受けることが大切です。

女性側の排卵障害や着床障害、男性側の射精や精子の問題が検査によって判明することもあります。見つかった症状は治療で改善するものもあるため、早めの発見が大切ですよ。

不妊ストレスの解消が、妊娠につながる

カップル 夫婦 恋人 仲良し デート

妊娠したいと思えば思うほど、気がつかないうちにストレスを溜めてしまっているものです。自分にあったストレス解消法を生活に取り入れながら、ゆったりとした気持ちで妊活に取り組みたいですね。

また、食事や運動など、生活習慣を見直すことで妊娠しやすい体質を作ることも心がけましょう。

こそだてハックに「いいね!」して情報を受け取ろう