分娩台に上がってからの姿勢は?いきみやすい体勢があるの?

監修専門家 助産師 佐藤 裕子
佐藤 裕子 日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... 監修記事一覧へ

臨月に入ると、出産当日のことが気になってソワソワしはじめます。初産の場合、出産当日の流れをなかなかイメージできず、いざ分娩台に上がってから、どんな姿勢をとったらいいのか気になることもあるのではないでしょう。そこで今回は、分娩台に上がるタイミングや、いきみやすい体勢についてご説明します。

分娩台ってどんなものなの?

分娩台

分娩台は出産時に使う専用のイス型の医療器具で、出産時の痛みに耐えられるような工夫がされています。人は痛みを感じると体を内側に曲げて丸まろうとしますが、出産中は、赤ちゃんが産道を通って出てきやすいように股関節を開いていなければなりません。

分娩台は股関節を外側にひらうように足を開いた状態で固定できるようになっていて、スムーズな出産をサポートする役目を果たします。

分娩台に上がるタイミングは?

時計

出産というと分娩台に上がっていきんでいる姿をイメージしがちですが、実際の出産は分娩台に上がっている時間はそれほど長くありません。

分娩台に上がるのは、陣痛がおよそ1~2分間隔になって、子宮口が8cm以上開いてからです。本陣痛が始まったばかりの頃は、まだ陣痛の間隔は30分くらいで、病院に連絡する段階でもまだ10~15分間隔。病院についてからも1〜2分間隔になるまでは陣痛室で痛みに耐えながら待つことになります。

分娩台に上がる頃にはお産がかなり進んでいるので、上がってからほんの数分~10分で生まれる人もいます。一般的には30分〜2時間くらいが目安ですが、それ以上時間がかかる人もいて、個人差があります。

分娩台に乗ってもいきんではいけない?

出産

分娩台に乗るタイミングで子宮口の開き具合や赤ちゃんの位置がどんな状態になっているかは、お産の進むスピードによって違います。分娩台に上がった段階で子宮口の開きがまだ8〜9cmほどの人もいれば、すでに全開の10cmになっている人もいます。

分娩台に上がってからも「痛みを感じる→痛みがなくなる→痛みを感じる」という流れの繰り返しで、陣痛の間隔は短くなっていきますが、子宮口が全開になるまでは、いきんではいけません。

出産を経験したママたちからは「いきみたいのに分娩台の上で我慢するのがいちばん辛かった」という声も。分娩台に上がったらすぐにいきんでいい、というわけではないので、注意してくださいね。

医師や助産師からいきむように指示が出るまでは、引き続きいきみ逃しを続けます。分娩台に上がってからはゴルフボールの上に乗るなどの方法が取れないので、ラマーズ法などの呼吸法で乗り越えましょう。

分娩台の上でいきみやすい体勢は?

出産

分娩台の上で子宮口が全開になったら、陣痛の痛みに合わせていきんでください。助産師さんから「いきんで!」と言われたら、まずは深呼吸で大きく息を吸い込み、グッと一気にいきみます。

分娩台でいきむときは、しっかりと力を込めましょう。その際、力を込めやすいように以下の体勢を心がけてください。

● 背中や腰は分娩台に密着させる
● 分娩台のグリップをしっかり握る
● あごを引いておへそを見る
● 目は閉じずに開いておく
● 両足を外側に大きく開き、かかとに力を入れる
● お尻を突き上げるように力を入れる

「いきまないで」と言われたときは、ハッハッハッという短い呼吸を繰り返していきみ逃しをします。両膝の間をみつめて、リズムに乗った呼吸をしましょう。

いきみの回数や時間には個人差がありますが、できるだけ落ち着いて助産師さんの指示に従ってください。陣痛が長いと、妊婦さんも疲れと痛みで頭がぼーっとしてきますが、いきむタイミングは助産師さんや看護師さんが指示してくれるので慌てないことが大切です。

分娩台に上がるまで体力の温存を心がけて

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本陣痛が始まってから出産が終わるまで、初産婦の場合は12〜15時間ほどかかるのが一般的です。そのなかで分娩台に乗っているのは長くて2時間ほどですが、いきみ続けるためには体力が必要です。

繰り返す陣痛にうまく対応できないと分娩台に上がる前に疲れ切ってしまいます。分娩台に上がるまでに体力をできるだけ温存するのも出産を乗り切るポイントです。

出産当日に分娩台でどのようにお産が進むのかイメージしながら、リラックスした気持ちで出産を迎えられるといいですね。

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