子供の好き嫌い(偏食)の原因と克服する方法が知りたい!体への影響は…?

あれこれ工夫して食事を準備しても、子どもが食べてくれないと。偏食が続くと、「栄養が偏らないかな」「大きくなってから困らないかな」などと心配になることもあるかもしれません。

そこで今回は子どもの偏食について、原因や成長に与える影響、克服する方法などをご説明します。

子どもの偏食の原因は?

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偏食をするようになるのは、一般的に1歳6ヶ月以降です(※1)。なかには、偏食を全くしない子どももいますが、2歳頃から偏食が目立つようになることが多いようです。

厚生労働省の調査でも、対象となった2歳児の保護者の約30%が「子どもが偏食で困っている」と回答しています(※2)。

子どもが偏食になる原因はさまざまですが、主に以下のようなことが考えられます。

初めて食べたときの印象が悪かった

食べたことのないものを食べる場合は感覚が敏感になりやすいため、初めて食べたときに「おいしくない」「楽しくない」と感じると、食べたものに対して嫌な印象が残ってしまいます。

苦い・酸っぱいと感じた、食べているときの食卓の雰囲気が悪かったといったことをきっかけに、偏食につながることがあります。

食べ物の大きさやかたさが合っていない

1歳6ヶ月〜2歳頃は、まだ乳歯が生え揃っていません(※3)。

噛む力も弱いため、食材が大きすぎたり固すぎたりすると、うまく噛めない、飲み込めないなど食べることが嫌になってしまう可能性があります。

たとえば、シチューを食べたときににんじんとじゃがいもをうまく噛めない経験をして、食べなくなる子どももいます。

イヤイヤ期と重なった

2歳頃になると自我が芽生え、イヤイヤ期がはじまる子どもが多いです(※1)。なんでも自分でやりたがるようになる反面、上手にできないと泣いて爆発することがあります。

一人で食べようとしたらこぼしてしまった、みかんの皮を自分で剥きたかったけどできなかった、ということをきっかけに、食事を嫌がったり特定の食べ物を避けたりすることも珍しくありません。

スプーンや箸を上手く使えない

1歳半頃になると、スプーンで食べ物をすくったり食べたりできるようになってきます(※2,3)。

ただし、まだスプーンが上手に扱えるわけではありません。苦手意識を持つと、スープや味噌汁など汁ものを嫌がったり、つかみ食べがしやすいパンばかりを好んだりといった偏食が起こることがあります。

箸を練習させるようになって上手に扱えない場合も、慣れてきたスプーンやつかみ食べで食べられるものばかりを食べる偏食がみられることがあります。

子どもの偏食は成長にどんな影響を与えるの?

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偏食で特定の物だけを食べる、あるいは食べない状態が続くと、栄養バランスが偏り、体や心に次のような影響が及ぶ可能性が考えられます。

発育不良

食べられるものが極端に少ないと、たんぱく質やビタミン、ミネラルなど成長期に欠かせない栄養素が不足し、体重が増えない、身長が伸びないなど発育不良が起こることがあります。

肥満

糖質を多く含むお菓子やパン、脂質やカロリーの高い揚げ物などばかりを食べていると、肥満になりやすくなります。

小さいうちから肥満の状態が続くと、高血圧になりやすかったり将来的に心筋梗塞や脳卒中を起こすリスクが高くなったりするため注意が必要です(※4)。

便秘

偏食によって、食物繊維が豊富な野菜や海藻、きのこ類などを食べないと、便秘が起こりやすくなります。

お腹が張る、痛いといった症状も出てしまうので、早めに対処することが大切です。

子どもの偏食・好き嫌いを克服する方法は?

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偏食や好き嫌いが続くときは、少しずつ克服していくために次の対処法を参考にしてみてくださいね。

楽しい・嬉しい感情と結びつける

食べることと、楽しい・嬉しいといった感情が結びつくと、苦手だった食べ物も食べられるようになることがあります。

家族みんなで「おいしいね」と言いながら楽しく食べたり、一緒に料理をしたりしてみるといいでしょう。

外食やピクニックなど、家とは違うワクワクした雰囲気のときに苦手な食べ物を試してみるのもおすすめです。

好きな食べ物と一緒に食べさせる

大好きな食べ物と一緒だと、嫌いなものも食べやすくなることがあります。

無理のない範囲で、苦手なものを食べられたら好きなものを食べさせるなど、好きな食べ物をご褒美のようにしてみるのもいいでしょう。

野菜が嫌いだったら、大好きなハンバーグに少しだけ添えて、野菜を一口食べたらハンバーグを食べさせるといったことを試してみるのもおすすめです。

嫌いな食べ物への抵抗感を少しずつ減らしていくことがポイントですよ。

生活リズムを見直してみる

食事の時間にしっかりお腹が空いているとすんなり食べることも多いので、生活リズムを見直すのもいいでしょう。

夕食の時間を少し早くして早寝早起きの生活に変えたら、朝起きたときに空腹感があり朝食をきちんと食べることもあるようです。

日中に体を動かす頻度を増やすことでお腹が空きやすくなって食べるようになる子もいますよ。

苦手な食材に触れる機会を作る

苦手な食材と関わる機会を作ることで、食べるようになることもあります。

たとえば野菜を一切食べようとしない場合は、スーパーの野菜コーナーでどんな種類があって色や形はどう違うかなど観察するところから始めてみるのもいいでしょう。

興味を示した野菜があったら購入して、ママやパパと一緒に皮むきやカットをするのもおすすめです。

自宅で簡単に栽培できる野菜を育ててみるのもいいですね。自分で育てた野菜であれば、喜んで食べることもあるかもしれませんよ。

味覚が変わるまで他の食べ物でサポートする

成長して味覚が変わるのを待つのも、ひとつの方法です。

子どもは苦味のある食べ物が苦手ですが、成長するにつれて自然と苦みのあるものも食べられるようになることが多いです。栄養の偏りの心配がなければ、気長に待ってみるといいでしょう。

子どもの偏食は工夫しながら少しずつ克服を

偏食が続くと、子どもの成長に悪影響が出ないか心配になりますよね。ただ、無理やり苦手なものを食べさせようとすると、食べること自体が嫌いになってしまうかもしれません。

子どもの機嫌が良く体重が順調に増えていれば、あまり焦る必要はないでしょう。

子どもが「食べてみようかな?」と思えるように、ママやパパが美味しそうに食べる姿を見せたり、盛り付けを工夫してみたりすることで、少しずつ克服していけるといいですね。

あまりにも偏食が続いたり、体重が増えなかったりするときは、小児科や保健センターなどで医師や栄養士に相談してみてください。

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