子どもの成長には個人差があるので、5〜6歳でおねしょをする子もいますが、「もうすぐ小学生だけど大丈夫かな」と不安を感じることもありますよね。
そこで今回は、5〜6歳でおねしょが続く原因や病院に行く目安などをご紹介します。
5〜6歳でおねしょが続く原因は?
小さな子どものおねしょが続く原因は、膀胱機能や自律神経の働き、抗利尿ホルモンの分泌が足りないなど、排尿のコントロールが未発達であることが原因です。
おねしょは子どもの成長過程の一つであり、体が成長するとともに5〜6歳までに自然と治っていくのが一般的です。
成長には個人差があり、5〜6歳になってもおねしょをするのは珍しくないので、小学校入学までは様子を見守ってみてもよいでしょう。
ただし、「5歳以上で月に1回以上の頻度で、3ヶ月以上おねしょが続く」場合、「夜尿症」という病気かもしれません(※1)。
病院に行く目安は?
夜尿症は、先天的な泌尿器科の疾患、尿意で目を覚ますことができない覚醒障害など、いくつかの原因が複合して起こります。
夜尿症も成長とともに自然と治ることがほとんどですが、以下のいずれかに当てはまる場合は、一度小児科や泌尿器科を受診してみましょう。
● 小学校入学後も月に1回以上のおねしょが続く
● 夜間だけでなく、昼間にもおしっこを漏らしてしまうことが頻繁にある
5〜6歳のおねしょはどうすれば治る?
5〜6歳のおねしょはある程度しょうがない部分もありますが、早くおねしょから卒業するためには、以下を参考に「生活習慣の見直し」から始めてみましょう。
● 規則正しい生活を心がける
● 夕食後、必要以上の水分や塩分の摂取は控える
● 寝る前にトイレに行く
夏場などは夜間に大量に汗をかくため、水分を無理して控えすぎるのではなく、過剰な摂取を控えるようにしてくださいね。
また、夜間の決まった時間に子どもを起こすのはおすすめできません。その時間におしっこをする習慣がついてしまったり、睡眠時間が削られることで日中の活動に支障をきたすこともあるからです。
5〜6歳のおねしょは子どもの気持ちを大切に
5~6歳頃は、自我が芽生え、子どもなりのプライドを持っています。おねしょが続くことで子ども自身が悩んでいる場合もあるので、おねしょをしていても、叱ったり、他の子と比べたりせず、気持ちに寄り添ってあげることがとても大切です。
「次はがんばってみようか」と前向きな声かけをしたり、成功した日はたっぷり褒めたりしてあげてくださいね。
おねしょの状況をしっかりみつつ、病院へ行く必要があれば子どもにも優しく説明してあげるなど、家族で協力しておねしょと向き合っていきましょう。