子供が昼間のおしっこをトイレでするようになっても、まだ夜のトイレトレーニングが終わらないというのは、成長の段階としては当たり前のこと。しかし、頻繁におねしょが続くと、ママも片づけに追われて大変ですよね。そこで今回は、おねしょをした布団の洗濯方法について、手軽にできる洗い方やコツ、臭いの対処法についてご紹介します。
子供が布団におねしょをするのはいつまで?
子供のおむつがはずれる時期は個人差がありますが、昼間のトイレトレーニングは2~3歳で完了することがほとんど。しかし、夜のおむつはずれは5~6歳頃までかかることもあり、厚生労働省のデータによると、5歳児の約10%はおねしょをしています。(※1)
夜中におしっこをしなくなるのは、膀胱におしっこが溜められるようになるだけでなく、抗利尿ホルモンが多く分泌されることで、睡眠時の尿の量が減っていくから(※2)。
そのため、まだ膀胱が小さく発達途中であったり、抗利尿ホルモンの分泌が少ない状態だったりすると、夜中におねしょが続きます。
おねしょをした布団の洗濯方法は?
おねしょが分厚い布団に浸み込んだ状態を放っておくと、染みや臭い、カビなどの雑菌の元となってしまうので、その都度洗うようにしましょう。
なかには、おねしょ用にまるごと洗濯できる布団を用意するケースや、何枚か予備の布団を購入して、クリーニングに出すというケースもありますよ。
ここでは、自宅で洗濯するときの手順やコツをご紹介します。
1. 布団からおしっこを吸水する
まずは、濡れた布団からおしっこを吸収します。大判か分厚いバスタオルで上からプッシュして浸み込ませましょう。
また、おむつが余っている場合は、ポリマーが入っている内側を濡れた部分にあててみてください。素早く吸収してくれますよ。
2. 布団についた染みを取り除く
おしっこが染みにならないように、乾く前にお湯で染みを取り除きましょう。
布団の濡れた部分の下にバスタオルを引き、上からお湯をかけ、さらに上からバスタオルを敷いてプッシュ。お湯とともにおしっこを外へ押し出します。
布団の下にタライを置くのもおすすめ。お湯に少量の酢を混ぜると、より染みが取れやすくなりますよ。
3. 布団についたおしっこ臭を消す
おしっこの臭いは一度ついてしまうとなかなか取れにくいのが特徴です。
市販の消臭スプレーを使うのも良いですが、クエン酸やミョウバンを水で溶いたもの、重曹をぬるま湯で溶いたものをスプレー容器に入れて、しっかり吹きかけると良いでしょう。
臭いとともに染みも取れやすくなるうえに、体に害がないので安心です。
4. きれいにした布団を乾燥させる
1~3の手順でしっかり洗濯したら、あとは天日干しをするだけです。
しっかりと布団の奥まで乾かすことが、雑菌を繁殖させないために大切です。天気が悪いときは、ドライヤーや扇風機、布団乾燥機などを使ってしっかり乾かします。
布団におねしょをするのを防止するには?
子供のトイレトレーニングはとてもデリケートなもの。体の発達が大きく影響しているため、注意したからといって、できるようになるものではありません。
ママやパパが焦ったり、叱ったりすることがプレッシャーになると、逆に長引いてしまうこともあります。おねしょシーツや、夜だけおねしょパンツを使うなどして、気長に対応してくださいね。
ただし、5~6歳を過ぎておねしょが続く場合は、「夜尿症」も考えられます。夜尿症は、膀胱が年齢相応の大きさよりも小さいことや、膀胱に尿を溜める力が弱いほか、神経・内分泌系統の障害や強いストレスにより神経の働きが鈍いなど、様々な要因の組み合わせが原因と考えられています(※3)。
自然治癒することもありますが、続くことが本人のストレスになる場合は、小児科や泌尿器科を受診しましょう。
おねしょをした布団はこまめに洗濯を
子供のおねしょの後片付けは重労働ですよね。特に忙しい朝に行わなければいけないので、つい後回しにしてしまいたくなりますよね。しかし、布団は子供の体に長時間触れるもの。健やかな日々を過ごすためにも、清潔な状態であることが大切です。
特におしっこは、時間が経つごとに染みが残りやすくなり、臭いや雑菌もついて、片づけに時間がかかってしまいます。ママやパパの生活スタイルに合わせて、専用グッズを用意するなど、手軽でサッと後片づけできる方法をみつけておくと良いですね。
臭い・染み取りスプレーやバスタオルは常にストックしつつ、使わなくなった古いお布団シーツをおねしょシーツとして再利用するなど、ちょっとした工夫で楽に対応することができますよ。