赤ちゃんが産まれると、そのお世話で24時間付きっきりです。ただでさえ産後は体力が回復しきっていないのに、睡眠時間も減って、体のトラブルが出る人も多くいます。特に、授乳中に起きるトラブルについては、食事や薬など口にするものが赤ちゃんに影響しないかと対処法も気になりますよね。今回は、授乳中のママに起きやすい便秘ついて、その原因や解消方法をまとめました。
授乳中の便秘、原因は?

もともと便秘がちだった人が、妊娠中さらに頑固な便秘になってしまい、産後も続くケースや、産後初めて便秘になるケースがよくあります。
便意は敏感で、ちょっとしたことで左右されるだけでなく、授乳とも大きく関係しています。便秘には、「弛緩性便秘」「痙攣性便秘」「直腸性便秘」の3種類があります。
弛緩性便秘
無理なダイエットや筋力の衰えが原因で大腸の筋肉が緩むことによって起こる便秘です。
産後は行動範囲が狭くなり、運動不足になりがちです。出産によって筋力が衰えることもあり、腸の働きが悪くなったり、押し出す力が弱まったりします。
特に授乳中は母乳に多くの水分を奪われるため、母体が水分不足となり、便が固くなって出づらくなってしまいます。
痙攣性便秘
自律神経の乱れによって生じる便秘です。授乳のために寝不足になる、慣れない育児でストレスが溜まるなど、産後のママは自律神経が乱れやすい環境です。
弛緩性便秘とは逆に、大腸の筋肉が激しく動きすぎて、痙攣しているような状態になり便秘につながります。
便意が来ても少ししか出ない、コロコロとしたウサギのような便が出る、といった症状が出ます。
直腸性便秘
別名「習慣性便秘」とも呼ばれ、排便を我慢することが多い場合に発生する便秘です。
大腸には問題がなく、便が直腸に到達しているにも関わらず、肛門付近に何かしらの問題があるために、正常に排便できない状態になります。
産後ママの場合は、会陰切開の傷が痛くてうまくいきめない人も多く、また、赤ちゃんのお世話が忙しく、ゆっくりトイレに行く時間も取れないという人も。これらの繰り返しで、より頑固な便秘になってしまいます。
授乳中の便秘の解消方法は?

授乳中の便秘は、生活習慣を変えることで予防・対策していきましょう。
ストレス・運動不足を解消する
産後の1ヶ月健診を過ぎ、医師から特に制限がなければ、体を動かしてリフレッシュしてみましょう。ラジオ体操やヨガ、ウォーキングなど、簡単にできることから始めてみてください。横になっても行える「産褥体操」なら、産後1日目からスタートすることもできます。
運動をするとリラックス効果が得られるうえに、運動不足が解消されることで、産後で衰えた腹筋や骨盤底筋の強化にも繋がります。特に、赤ちゃんをベビーカーに乗せて、広い公園を散歩するのがおすすめです。
また、ストレスが溜まると、様々な不調を引き起こすので、あまり悩まないようにし、身近な人に頼り、一人で抱え込まないようにしてくださいね。赤ちゃんが泣いていても、少しくらいなら大丈夫です。トイレに行く習慣を欠かさないようにしましょう。
栄養バランスの取れた食事
授乳中は、母乳に様々な栄養が奪われ、栄養不足になりがちです。野菜を中心に、バランスの良い食事を心がけましょう。
便秘解消には食物繊維が効果的です。納豆や海藻、ヨーグルトを意識的に食べるようにしましょう。プルーンやバナナもおすすめです。
また、母乳に水分も取られるので、こまめな水分補給を心がけましょう。授乳中のママは、1日1~1.5リットルの水分が必要といわれています。
朝起きたら、まずコップ一杯の水や牛乳で腸を刺激し、日中はペットボトルを手元においてこまめに水分補給してください。食事にお味噌汁やスープを取り入れることもおすすめです。
特に下痢の人は、消化が良くて、胃腸に優しいものを摂取しましょう。冷えの解消には、生姜もおすすめです。飲み物もできるだけ温かいものを選んでくださいね。
また、貧血がある人には、レバーやほうれん草、牛乳がいいといわれています。緑茶に含まれるタンニンは鉄の吸収を妨げてしまうため、お茶であれば、ほうじ茶や麦茶がおすすめです。
体を休める
いずれの場合でも、無理をしないことが大切です。赤ちゃんと一緒に昼寝をするなど、休めるときにできるだけ休んでください。家事は手を抜いてしまっても大丈夫と考えて、パートナーや家族の協力を仰ぎましょう。
産後の体調が戻り切っていないママのためのサービス「産後ケア」を活用するのも一つの方法です。サービス利用に補助を出している行政もあるので、お住まいの自治体に問い合わせてみてくださいね。また、一時保育に預けて少し休むという方法もあります。
授乳中は便秘薬を服用してもいいの?

食生活を見直したり、運動をしたりしても、便秘が解消されない場合、便秘薬を服用したいと考えるかもしれません。授乳中でも飲める市販薬はありますが、自己判断で服用せず、購入や服用の前に必ず薬剤師に相談してください。その際、授乳中である旨も伝えるようにしましょう。
また不安な場合は、産後の入院中に薬を処方してもらっておくのもいいですね。
薬は、母乳を通して赤ちゃんへと成分が移行してしまう恐れもあります。医師や薬剤師に相談し、赤ちゃんへの影響を心配せずに使える便秘薬を処方してもらうと安心です。
授乳中の便秘は早めに対処しよう

産後すぐは体調が回復していない上に、授乳があると、ママはとても大変な時期です。便秘だけでなく、恥骨痛や腱鞘炎など、様々なマイナートラブルが起きやすい時期でもあります。
赤ちゃんのお世話が中心になるので、ママ自身の体のケアはあまり意識できないかもしれません。しかし、放っておくと、便秘の症状が悪化してしまう恐れもあります。できるだけ早めの対処を心がけ、我慢できないときは病院を頼って早く解消することも検討してみてくださいね。