妊婦はバナナで健康生活!妊娠中のつわりにも効果がある?

監修専門家 管理栄養士 安蒜 ゆい
安蒜 ゆい 病院・保育園にて管理栄養士として献立作成・衛生管理や食育活動に携わり、現在は独立しフリーランス管理栄養士・彩り時短食プランナーとして活動しています。「季節や行事を通して食事・家族の時間の大切さを伝えて... 監修記事一覧へ

バナナは手軽に食べられる上に栄養も満点で妊婦さんにおすすめの果物です。つわりに効くと聞いたこともある人もいるのではないでしょうか。

今回は、バナナの効果や栄養、妊娠中に食べるときの注意点についてまとめました。

バナナはつわりに効果があるの?

バナナ

バナナに多く含まれる「ビタミンB6」は、吐き気などのつわり症状を和らげる効果があるといわれています。

ビタミンB6には皮膚や粘膜を丈夫に保つ働きがあり、つわりを軽くする効果があるといわれています。

効果には個人差がありますが、つわりの症状が重いときの治療として医療機関ではビタミンB6を含む点滴が使われることもあり、つわりで吐き気がするときは、ビタミンB6を多く含む食べ物を試してみるのも一つの方法です(※1)。

バナナ1本(約100g)には、妊娠中における1日推奨量の約30%(0.38mg)ものビタミンB6が含まれているので(※2)、つわりであまり食事が取れない時に試してみてもいいかもしれません。

バナナの栄養成分は?妊婦にとって体にいいの?

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バナナにはビタミンB6だけでなく、日常の食生活で不足しがちな栄養素がバランスよく含まれています。

また、バナナ1本(可食部100g)あたりのエネルギー量は93kcalで、ごはん約1/2杯分に相当します(※2)。でんぷん、ブドウ糖、ショ糖、果糖といったそれぞれ体内に吸収される時間が異なる糖質を含んでいるので、長時間エネルギーが持続しますよ。

下記に、バナナに含まれる代表的な栄養成分と妊婦さんの体に嬉しい効果をまとめました。

カリウム

バナナに含まれるカリウムには、体内のナトリウム量を調整して、余分な塩分を体外へ排出し、むくみや高血圧を予防する働きがあります。

妊娠中に悩みやすいむくみを予防する効果が期待できます。

マグネシウム

魚や大豆などに多く含まれるマグネシウムですが、果物では特にバナナに多く含まれます。マグネシウムは、妊婦さんが悩みやすい便秘を予防・改善する効果がありますよ。

葉酸

バナナには、妊娠前から摂取が推奨されている葉酸も含まれています。葉酸には赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを低くする働きがあるので、特に妊娠14週目までは意識的に摂るようにしましょう(※3)。

食物繊維

バナナには、100gあたり1.1gとレタスと同じ量の食物繊維が含まれています(※2)。食物繊維には腸内環境を整える働きがあり、便秘の予防や改善に効果的です。妊娠中はホルモンバランスの変化や運動不足によって便秘に悩まされることが多いので、バナナを食べて食物繊維を摂取できるといいですね。

妊婦はバナナを1日に何本まで食べてもいいの?

バナナ フルーツ

妊娠中にバナナを食べるときは、1日に1本(約100g)を目安にしましょう。

妊娠中に必要な栄養素がたっぷりつまっているバナナですが、糖質も多く含まれているので、食べ過ぎないように注意してください。

一緒に食べるものとのバランスを考えながら食べられるといいですね。

バナナは妊婦さんの強い味方

妊娠中にバナナがおすすめの理由

バナナは手軽に食べられるうえに、妊婦さんに嬉しい効果もたくさんあるので、妊娠中の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。ただし、糖質が多くカロリーも高いので、食べ過ぎには注意してくださいね。

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