【今注意したい感染症】季節外れの感染症が流行中!症状や予防法をチェックしておこう

現在、夏にピークを迎える感染症が多くみられるほか、冬に流行する感染症がすでに拡大しているなど、季節外れの感染症が流行しています。

朝夜の寒暖差が大きく体調を崩しやすい時期なので注意が必要です。症状や予防法を確認しておきましょう。

季節外れの感染症が流行中

小児科 病院 赤ちゃん 日本人

夏の感染症として知られている「咽頭結膜熱(プール熱)」が、秋を迎えた今になって流行が拡大。過去5年間と比べて感染者数が多くみられます(※1)。

また、インフルエンザが平年より早めに流行していたり、溶連菌の感染者数が増加傾向にあったりと、引き続き注意が必要です。

これらの感染症に感染すると以下のような症状が現れます。

咽頭結膜熱(プール熱)

● 38〜39度の高熱
●頭痛
●食欲不振
●全身のだるさ
● 喉の痛み
● 結膜炎による目の痛み、かゆみ、目やに

高熱が出る期間が長く、5日前後続くことがあります。5歳以下の感染が約6割とされており、新生児が感染することも。新生児が感染すると重症化のリスクがあるため注意が必要です(※2)。

咽頭結膜熱(プール熱)を引き起こすアデノウイルスには特効薬がないため、症状を和らげる対症療法を行うことになります。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)

● 突然の発熱
● 全身のだるさ
● 喉の痛み・腫れ
●嘔吐

これらの症状のほかに、舌の表面にイチゴのようなぶつぶつができる「イチゴ舌」や、体に淡い紅斑が出現することもあります(※3)。

3歳以下が感染した場合、上記のような典型的な症状が現れにくく、小児科で検査するまでは溶連菌感染症だとわからないケースが多いです。

インフルエンザ

● 38度以上の高熱
● 頭痛
●関節痛、筋肉痛
●全身のだるさ
●咳・鼻水

普通の風邪と見分けるのが難しい症状ですが、症状に加えて赤ちゃんが急に不機嫌になる・ミルクを飲む量が少なくなる・泣き声が弱くなるなどの様子がみられた場合は、インフルエンザの可能性が考えられます。

子どもが感染した場合、中耳炎や脳症を合併することもあります。けいれんを起こした・嘔吐を繰り返すなどの症状があれば「インフルエンザ脳症」を発症している可能性があるので、夜間でもすぐに救急病院を受診しましょう(※4,5)。

手洗い、消毒を徹底して予防しましょう

手洗い 洗面所
これら3つの感染症の感染経路は、主に咳やくしゃみなどによる飛沫感染と接触感染です。

すでに気をつけているご家庭も多いと思いますが、感染予防のために、手洗いや手指の消毒マスクの適切な使用を家族で改めて徹底しましょう。

手を洗ってもタオルにウイルスや細菌が残ってしまうこともあるので、できればタオルは家族で共用せず、個人用タオルを使うと安心ですよ。便を介した感染を防ぐために、おむつ替え後はすぐ手洗いと消毒をしてくださいね。

現在流行がみられる感染症のなかには、ヘルパンギーナや手足口病などもあります。感染者数は落ち着いていますが、一部の地域では拡大がみられるため注意してください。症状や予防方法は以下の記事をチェックしてくださいね。


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