インフルエンザで保育園はいつから行ける?登園許可は必要?

監修医師 小児科 武井 智昭
武井 智昭 日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県横浜市のなごみクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担... 監修記事一覧へ

インフルエンザといえば、誰しもが知っている感染症ですよね。インフルエンザは、大人から子供まであらゆる年齢でかかりますが、今回は保育園児がインフルエンザにかかったら、いつから保育園に行けるのか、登園許可は必要なのかについてご紹介します。

そもそも、インフルエンザとは?

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多くの人が、インフルエンザに一度はかかったことがあるのではないでしょうか。

まずはインフルエンザがどんな病気なのか、簡単におさらいしておきましょう。

感染源は?

インフルエンザは、インフルエンザウイルスの感染でおこります。インフルエンザウイルスにはA、B、C型があり、A型にはさらにいくつもの派生型があります。C型の感染が広がることはほとんどありません。

1918年に流行したスペインかぜや、1957年に流行したアジアかぜも、インフルエンザの一種です(※1)。近年では2009年に新型インフルエンザが流行しており、今後も新しいタイプのインフルエンザが流行することは十分にありえます。

症状は?

インフルエンザは、ウイルスに感染してから1~3日ほどの潜伏期間を経て、38度以上の発熱や頭痛、全身の倦怠感、筋肉痛、関節痛などが突然あらわれます(※1)。

その後、咳や鼻水などの一般的なかぜ症状が続き、1週間程度で軽快するのが、典型的な症状です。

子供がインフルエンザにかかったときは、同時に中耳炎や熱性けいれん、肺炎を起こすことがあります。

また可能性としては高くないものの、インフルエンザ脳症を起こしてしまう危険性もあります。

症状がひどい場合は入院して治療を行うことになりますが、0~14歳がインフルエンザにかかって入院する確率は、約5~7%ほどです(※2)。

薬で治療できる?

インフルエンザには、「抗インフルエンザウイルス薬」という治療薬があります。

症状があらわれてから48時間以内に投与を始めることにより、発熱の期間を1~2日短縮し、鼻やのどからのウイルスの排出量を減らすことができます(※3)。

抗インフルエンザウイルス薬には、タミフル、リレンザ、イナビルなどいくつかの種類がありますが、幼児に対してはタミフルの処方が推奨されています(※4)。

タミフルは、生後2週未満の新生児や36週未満の早産児には使用されていないものの、それ以外の乳幼児であれば、保険が適用されます(※5)。ただし、生後1ヶ月以上で使用することが推奨されています。

ただし、10歳代へのタミフルの使用は、原則差し控えられています。因果関係は明らかになっていませんが、タミフルを服用した子供が、異常行動を起こした可能性があるためです。

インフルエンザは保育園で流行しやすい?

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飛沫感染や空気感染でうつるインフルエンザは、特に保育園など、多くの子供が同じ空間にいる場所で感染が広がりやすい病気です。

なお、2016~2017年の、インフルエンザ患者数に占める子供の割合は、0~4歳が10%、5~9歳が16%です(※2)。この割合は他の年齢よりも高めで、保育園に通う年齢の子供は、比較的インフルエンザに感染しやすいといえます。

インフルエンザになると、保育園はいつから行ける?

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インフルエンザは「学校保健安全法」で第2種感染症に定められていて、幼児の場合は、発症したあと5日、かつ解熱後3日が経過するまでは、保育園に行くことはできません(※1)。

「医師が感染の恐れがないと認めたときは、その期間内でも保育園に行くことができる」という例外事項も明記されていますが、基本的には、「インフルエンザ発症後、最低5日間は登園できない」と覚えておきましょう。

インフルエンザが治ったら登園許可が必要?

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厚生労働省が定める「保育所における感染症対策ガイドライン」によると、インフルエンザは、登園する際に「医師が記入した意見書が望ましい感染症」に指定されています(※6)。

ただしこれは法律で定められているものではないので、保育園や自治体の判断に任せられているのが現状です。

インフルエンザにかかってしまったら、登園許可証が必要なのか、必要だとしたらどんな書式なのかについて、通っている保育園に聞いてみてください。

インフルエンザになると、保育園には最低6日間行けません

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先にもご説明したとおり、インフルエンザは、登園停止期間が法律で定められています。最低でも「発症したあと5日」、つまり発症した日を含めると、最低6日は登園できません。

例外もありますが、たとえば土曜日に発症したとすると翌木曜日まで、日曜日に発症したとすると翌金曜日まで登園できないということになります。

このようにインフルエンザは、一度感染してしまうと保育園を長期間休む必要があるので、感染しないよう日頃から予防しておくことが大切です。

予防接種は、100%感染を予防する効果はないものの、ある程度発症を抑えてくれる効果があります。日々のうがいや手洗いも、欠かさないようにしてくださいね。

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